e-taxではじめて還付申告をしてみた

私は医療費が結構、毎月かかっている。
だが、戻ってくる額が少額だし、面倒だし…と、今まで還付申告を一切してなかった。

だが、e-taxとやらを使うと自宅でも申告できるし、さらに、申告内容によっては源泉徴収票や領収書などの郵送さえも不要なのだという。

これなら、便利だ!ってことで、昨年の秋までに住民基本台帳カードと電子証明書を取得して、ICカードリーダーも買った。

<準備>
1.まずはパソコン。
 私はWindows機を使っているので、Internet Explorerを用いる。ブラウザは指定があるので要注意。
 また、Windows 7 64bit版を使っている場合は32bitのInternet Explorerを用いなければならない。私は、ここでハマった。

2.住民基本台帳カード
 市役所で発行してもらえる。この時期だとe-taxを利用しようとする人で混んでいるかもしれない。できれば、確定申告の時期の前に発行を済ませておくことをオススメする。手数料は取られる。

3.電子証明書の取得
 2.と同時にできると思う。ただし、広い市で支所などがある場合は、本庁でないと取得できないケースもある。詳しくは役所で確認を。手数料は取られる。わからなければ、市役所で「e-taxを使いたい」と言えば、電子証明書のことも案内してくれることだろう。私は正直にそう言いましたw

4.ICカードリーダー
 e-tax対応のカードリーダーと家電量販店で言えば間違いないだろう。普段はFeliCaを使いたいので、SonyのFeliCaと住民基本台帳カードの両対応タイプにした。

5.源泉徴収票
 会社でもらうだろう。

6.領収書
 私の場合医療費控除なので、通院した際の領収書、薬局での領収書。
 他に通院にかかった交通費(タクシーを使った場合は領収書を要保存)、薬局で治療目的で買った風邪薬などは有効なので、これも領収書がいる。
 バス代や電車代のように領収書が出ないものは、事前にいくらかかったか計算しておく。

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パソコンの準備だが、ICカードリーダーを読めるようにしておけば十分だと思う。
SONYのパソリには、ルート証明書のセットアップとかを事前にやっておくと説明が書いてあったが、これを全部いっぺんにやってくれる。

e-taxの確定申告書作成コーナーのチェック項目を進むと、「平成22年度分事前準備セットアップ」というのがある。

これでルート証明書のセットアップ、信頼済みサイトの登録などを一度にやってくれる。これをやった後、カードリーダーのソフトの設定を少々やれば終わり。

ブラウザを32bit版でやっていれば画面の指示通りでいい。

医療費控除の場合、領収書の項目を入力していけば合計金額も計算してくれる。
ただし、交通費は別項目に入れるか、医療費に混ぜてしまうと書いている。なので、電卓くらいはあったほうがいいだろう。

はじめてe-taxを使う場合には、忘れてはいけないのが、「電子証明書等特別控除」というのを受けることができる。

これ、名前は仰々しいが、早い話、住民基本台帳カード代、電子証明書取得費用、ICカードリーダー代である。「e-tax使ってね!」というキャンペーン価格みたいなもんだわなw

特に領収書の添付などは求められないが、平成19年から平成22年までの間に1回しか受けることができない。今回の確定申告が今のところラストチャンスなので、e-taxを始めるなら今回までがお得。

以降、電子証明書は3年有効だし、住民基本台帳カードは10年有効だし、ICカードリーダーは壊れなければずっと使える。

この電子証明書等特別控除で初期費用はペイするし、毎年、数千円でも還付を受ければ確実に得なわけだ。

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その後も画面の指示通りすすめる。
最後にPDFファイルで申告書類が作成されて、これを送付する。

私の場合、給与所得は1箇所だし、他に税金を払うようなこともないし、医療費も特に証明書を要するようなものがない。

作成されたPDFファイルに書類名称の横に提出区分欄があり、「郵送」にチェックがついている項目はなく、「提出省略」にチェックがついている。

具体的には、源泉徴収票と医療費の領収書が「提出省略」になっているので、この場合は、これで手続きは完了する。意外とあっさりしたものだ。

ただし、これらの書類は3年間の保管が義務付けられ、税務署が提出を求めた場合に提出しなければならない。
なので、PDFファイルの「申告書等送信票(兼送付書)」のプリントアウトと一緒に必要書類を保管しておく必要がある。

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64bit版のInternet Explorerを使ったために、利用者識別番号を取得後にカードリーダー+ICカードを読む箇所があるのだが、ここで引っかかってしまった。

この場合、もう一回、利用者識別番号を取得することになる。

番号を取得済なので、「利用者識別番号を持っている人」を選んで、利用者識別番号と暗証番号を入れて検索しても住所・氏名などが出てこない。

検索して出なかった場合には、[キャンセル]を押して元のページに戻って、忘失にチェックを入れて、郵送で送付してもらう…

と、書いてあるが、郵送で暗証番号の初期化をされたものを入力してもダメで再取得するしかなかった。

私の場合、利用者識別番号と忘失の手続きを同日にしたため、税務署から確認の電話がかかってきた。

税務署の方曰く、「同じ日に番号の取得と忘失があった場合、操作ミスのことが多い」とのことで、確認の電話をしているそうな。

税務署や確定申告の特設コーナーに出向かなくても処理できるし、還付金の入金も早いので、e-taxはオススメだ。

確定申告の期間中はe-taxは深夜でも利用可能なので、これなら仕事を休む必要もない。

住民基本台帳カードと電子証明書の取得で1000円程度だっただろうか。
カードリーダーも2500円程度だったかな。
それに市役所までの交通費が少々だが、5000円の控除で十分元は取れる。翌年以降も使えるしね。

「医療費控除は少額だし…」

と、思っていたが、来年以降もe-taxで還付を受けようと思う。

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