今ほど勤め先が情けないと思ったことは無い
入社した頃は、誇りに思っていましたけどね。
あまり具体的に書くと勤務先がバレますが、グループ系企業の歴史を見て行くと、年表に設立された企業の名は少ししか出てこないのですが、その中の一つでもあるし、直系10社にも入っている会社。グループ内でも中核の扱いなんです。(これ、知らない社員も多いような・・・)
今は、本当に落ちぶれたな・・・と。
従業員を粗末に扱いすぎる。景気が良くなっても下げた給与を戻さず、不況になったら、切り下げ。
平均値では同業他社より厚遇かもしれないが、世代間格差も大きいから、氷河期以降に入社した人は本当に安月給なんですよ。
不況の時だからこそ、創業家の家憲とか勉強して原点回帰を考えて欲しいもんですな。少し調べれば、普通の人でも知ることができますから。
「多くをむさぼれば紛糾する」
まさに、今がそうでしょ。従業員に分け前を与えず、株主や役員だけむさぼるから紛糾が起こるんです。
これ、会社だけでなく現代社会にも通じると思いますよ。総中流時代の頃って、突出した金持ちは少なかったけど、大半の人はそれなりの生活を送れていたわけで。
翻って現代はどうでしょうか。金持ちはいるけど、それ以外は中流以下。将来も不安。日本の国を一つの組織・会社に見立てると、この教えは通じるものがあると思いますが、いかがでしょうか。
「人材登用に最大の注意を払え」
無能が牛耳るようじゃ終わりだな・・・。
「倹約に努めよ」
景気が良くなれば、何も考えずに案件を通すようじゃね・・・。未来へのビジョンを描き、そのための投資は必要ですが、無秩序に金を使うこととは別です。
「賢明、有能な者の昇進と新進の人物を採用せよ」
今で言えば能力主義なのですが、単に数字だけの能力ではなく、賢い人、優れた人物は、どんどん上に上らせて才能を発揮できるようにせよ。という意味合いですね。
上司に好かれることが昇進の近道のような状況はいけませんな・・・。
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私は合併が全ての失敗の元凶だと思いますよ。
合併すれば、どうしても双方の出身企業に配慮しなくてはいけなくなる。
結果、明らかな能力差があるのに同じ待遇とか、平気で起こるんだよね。
企業の系譜を見ればわかるけど、私の出身側は、グループが総力を挙げて作った会社なんですよ。
だから、キレ者が多かった。
そりゃそうですよ。優秀な人材を結集させて作った会社なんですから。
この時にも先に出したような家憲とか、教えを少しでも考えていたら違っていたように思いますけどね。
別に私は創業家とも関係ないけど、入社前に色々調べていたもんでね。
大きなグループの基礎を作った人物、歴史上の偉人に学ぶことは多いものですから。