ビューン、アクセス殺到でサービス一時中止

iPhone/iPadユーザーじゃないけど、これは魅力的。これだけでも、雑誌をたくさん読む私にはiPadを買ってもペイするかもしれない。

iPadに雑誌配信「ビューン」、アクセス集中で利用しにくい状態に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100601-00000013-zdn_n-inet

ビューンについてご存じない方に簡単に説明すると、450円~315円(端末により異なる)で複数の雑誌を読めるというもの。ただし、一気に配信されるのではなく、特集記事→他の記事を毎日少しずつ配信していくとか。

記事にあるように今は13社31コンテンツだから、雑誌1冊分の料金で、これだけの雑誌が読めるのだから値ごろ感がありますよね。

つまり、雑誌が売れないと言うけれども、実は、費用対効果が見合わない…値段に対して満足感が低かったのかもしれません。とりあえずのお試しって人も多いでしょうけど。

これで、出版業界も安泰…と言いたいのですが、問題も多々あります。

一番の問題はApple Storeの審査の問題。

Appleの基準が不明瞭なので、少しきわどい水着グラビアがあっただけでも、配信停止になってしまうかもしれません。

このため、恐らく、審査に引っかかるような週刊誌の袋とじ等は配信されないでしょう。

日本の「わいせつ」基準や暴力表現基準などはクリアしていても、Appleの基準を満たさなければはじかれる。そのダブルスタンダードに出版サイドは苦しめられると思います。

特に週刊誌やスポーツ新聞、夕刊紙をiPad/iPhone/iPod Touch向けに配信しようとすると、黒塗り記事だらけになるかもしれません。その一方で、KindleのようなiPad/iPhone/iPod Touchのような対抗馬が普及していない国内では、実質的に電子書籍普及は難しいのかもしれません。

事実、携帯電話(ガラパゴス携帯)向けの電子書籍は18禁の漫画が多いとも言い、これをそのままApp Storeには乗せられないという話も聞きます。

最初から審査に引っかかるならともかく、突如、配信停止になる恐れがあり、基準も明示されていない。これでは安心してビジネスができないと思います。

なお、ビューンについては、孫さんのTwitterで、サービスの一時停止とサーバーの増強を緊急に実施、サービス停止期間の分は無料お試しを延長する旨のツイートがありました。

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