エコ活動に異議が出まくる

私も割り箸については、このブログで条件付きで異議を出したし、バイオ燃料とか、某自動車会社のエコ替えのようなこともある。

割り箸の場合、山林を維持するために間伐材を使わないと林業に携わる人が儲からないし、その結果、山が荒れる。なので、間伐材を使うという条件付きであれば割り箸は使ったほうがいい。でも、外国の輸入木材を加工した割り箸のほうが安くできる。そのため、市場に流通している割り箸もどれがエコでどれがエゴなのか区別が付きにくいのが問題なのだ。

ちなみにコンビニエンスストアのミニストップでは割り箸を販売している。これは間伐材を利用したものなので、こういう活動がもっと広がることが望ましいと思う。

どうして、エコ本にケチがつくのかと言えば、

1.エコと言いつつ、現実にはほとんどエコではない

単なる精神論になっているケース。それって、社会にとっては非生産的ですよね。実効性があって、多少の不便を強いる程度ならいいと思いますが。

2.エコと言いつつ、現実にはエコノミー(経済)だ

この典型例が、バイオ燃料やトヨタのエコ替えCMですね。結局は新しい車を買わせる口実にエコを出しているだけってパターン。本当にエコならば、数字を出してしっかりアピールすべき

3.エコを政治利用する奴がいる。

この傾向は動物愛護団体にも言える。某緑豆なんかそうだよな。クジラになるとあんなに躍起になってるし。

だから、エコに拒否反応を示す人がいるわけで。私もきちんとした、理屈が通ってないエコ活動を素直に受け入れたくないな…と思うんですよ。

とにかく、エコという響きの良い言葉に利権を見出そうとする輩や、これに乗じてしまおうという輩によるエゴ。そして、利便性だけを追い求めているエゴ。

エコにはエゴがくっついて回っている。これが残念な現実だろう。

そして、一番の問題は科学的な根拠を示したエコ活動が少ないことだと思う。

バイオ燃料なんか典型例じゃないか。バイオ燃料は植物が育つ時にCO2を吸収しているから、燃やしても差し引きゼロになると言っている。

でも、待って欲しい。植物が育つときに光合成でCO2を使っているが、光合成をしていない時は呼吸をしている。さらに燃やした時に発生するCO2量と吸収したCO2量が同じというのは、きちんと測定した結果なのか。

質量保存の法則あたりを持ち出して、そういうことを主張しそうだが、本当にそうなのか。

さらに、植物を植物の状態で燃焼させるのと、バイオ燃料に加工した時ではCO2排出量に違いはないのか?

もっと言えば、バイオ燃料に加工するために使うエネルギーも含めたら、実は生育時に吸収したCO2量以上になるのではないか。

燃料にして輸送するのにもCO2は出るし…と考えると、実はメリットなんかほとんどなくて、トウモロコシやサトウキビの価格が高騰して儲かるエコ(エコノミー)のためのエコ(エコロジー)キャンペーンなんじゃないのか?と私は思う。

その結果、儲けたいと思う農家が木を伐採して農地にしてしまえば、それこそ本末転倒になってしまう。

やはり、きちんとした知識を持つ人が、科学的な根拠に基づいて検証し、その結果を受けて、何をすべきか明確にする必要があると思う。

「地球を大切にしましょう」ということには誰も異議はないはずだ。問題は、その方法である。ならば、きちんと科学的な見地から、本当に地球のためになるエコ活動をしたいと思う。反論する人も賛成する人も、本当に地球に良いことをしたいと思う気持ちは同じなのだから。

「エコ活動」に異議申し立て 賛否両論の論争ヒートアップ
http://news.livedoor.com/article/detail/3843517/

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