今時の困った新人…オッサンもダメです

NIKKEIプラス1のランキング記事。今時の困った新人の行動ランキングと、上司のここは気をつけてランキングである。

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http://www.nikkei.co.jp/p1/ranking/

新人さんここに気をつけて

1位 あいさつがきちんとできない(519)

2位 メモを取らず、同じことを何度も聞く(432)

3位 敬語が使えない(409)

4位 雑用を率先してやろうとしない(300)

5位 ホウレンソウができない(297)

6位 同じ間違いを繰り返す(282)

7位 返事ができない(267)

8位 自分のミスを謝らない(257)

9位 「指示待ち」で自分から積極的に動こうとしない(220)

10位 プライドが高く、知ったかぶり(219)

11位 忙しい先輩に「手伝いますか」の言葉もなく帰るなど、協調性がない(204)

12位 仕事中の私語が多すぎる(189)

13位 注意すると「逆ギレ」する(160)

14位 仕事の優先順位がつけられずパニックになる(156)

15位 好き嫌いで物事を判断し、露骨に態度に表す(144)

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う~む…。いつの時代もあまり変わっていないような気がします。社会人になって10年以上経っている私でも、思い当たるものが…。人の振り見て我が振り直しましょう。

さて、先日、発注先の仕事のできなさに1時間の説教をするという、過去数年無いくらいの激怒をしまして。

それも40代と見える人でさえ、ここに載っているようなことで私に怒られています。

メールで日程がNGと返事をしているのに、何度も同じ工程を出してくる。これはランキングの2位より悪いです。口頭の指示だと聞き逃しもありえますが、メールなら何度でも読み返せます。いい年した人なら、NGが出たのなら、納期を優先するのか、納期を延ばして再スケジュール(Re Schedule→略してリスケ)するか顧客に確認するくらいのことができなきゃいけないと思いますが。

それが2度どころか3回も指摘しているのですから、ランキングの「同じミスを繰り返す」にも当てはまります。

さらに出してきた図面が間違いだらけ。現場の名称も工事1週間前なのに知らないという始末。これは、ランキングの「ホウレンソウができない」に当てはまりますね。日程の件もそうですが、困ったことがあったら確認を取る、相談をする。というのは基本中の基本。わからないことを放置して、ギリギリの工事1週間前になって噴出するのですから、私が強権を発動して工事中止&お説教1時間という事態になったのです。

ちなみにこの件は、支店よりも上位階層になる支社の支社長が出てきて、お説教を一緒に聞き、リカバーに入っています。

この会社では、課長<支店長<支社長という階層らしく、今回の私を怒らせたのが課長ですから、2段階も上の役職の人が火消しに出るほどの大炎上となったのです。実際には支社長のほか、本店の人も火消しで電話連絡をしてきたり、設計部門やら、なにやらもフル投入ですから、大炎上をフル消火という感じですね。

40代(推定)でもこれですから、若い子じゃなおさらだよな…って思いますね。

私も敬語は自信がないですね。ついつい言葉が緩むこともあります。でも、難しい敬語を無理に使うよりも、「です」「ます」の口調にすること、何よりも言葉だけを丁寧にするのではなく、中身も相手を敬うようにしないといけないと思いますね。口調は丁寧で中身は無礼だと、それこそ慇懃無礼な態度と言われて、さらに怒らせてしまうかも。

※慇懃無礼(いんぎんぶれい)=表面は丁寧で礼儀正しいように見えるが、実は尊大で無礼なこと。

実際に、私の会社にもいます。すれ違うたびに「お疲れ様です」を連呼して、一見、礼儀正しく見えます。しかし、人に仕事を頼んで来るときには、背景事情を説明せず、いきなり「管理者権限を与えて欲しい」などと言い出してみたり、仕事を頼んでおきながら、こっちが追加情報を要求すると放置していたり…。こういうことをすると、慇懃無礼な態度の奴。という評価になってしまいます。言葉遣いだけでなく、行動も伴うようにしないと、「小馬鹿にしてるのか?」と思うものです。

「同じことを何度も聞く」。これは、普通に会話をしていても無礼なことです。新人ではなくても常にメモ用紙なり、手帳を持参して聞くこと。相手がオフレコの話という指示がない限り、要点をメモしましょう。できる奴は単にメモするだけでなく、メモの内容を復唱し、内容が正しいか確認すべきです。話が長い人、要点がわかりにくい人は途中途中で話を要約して確認をするなど工夫すべきですね。話を切るのは良くないかもしれないけど、真剣に聞いているが故に確認を求めるなら、仕方ないでしょう。

「ホウレンソウができない」。今でこそ、ある程度タイミングよくやりますが、新人だとタイミングをつかめないということはありそうです。特に報告。あまりにも過剰にやると忙しい手を止めさせてしまいますし、報告をしないで突っ走ると取り返しがつかないことになります。これは、仕事の指示を出す側もどのポイントで報告をするように命じる必要があります。また、困ったことが発生したら、すぐに相談させる癖をつけさせましょう。大事なのは、困ったことを放置せず、すぐに相談させることです。でないと、先の私を激怒させた課長のようになり、大炎上し、総動員で火消しに当たることになります。

「指示待ち」も本当に入社したてなら、仕方ないかもしれません。でも、ある程度経ったら、自分で確認をしましょう。「○○でよろしいですか?」と聞くだけで、指示待ちという印象は薄れると思います。

「仕事の優先順位がつけられない」というのも同じで、迷っているなら相談をしてみましょう。パニックになっているなら、何を命じられているか再確認をする。その上で、何が最も優先すべきか聞くことです。聞く前に納期の指示があるなら、それをリスト化しておくとか、タスク管理をできる範囲でやっておいてから質問すると良いでしょう。何でも聞けば済むと思っているようではいけません。わかる範囲で、できる範囲で情報をまとめた上で、わからない部分を聞くようにすると印象が違います。

同年代でも結構いるんですが、頼まれた仕事だけをやってそれで終わり。という人が多いですね。

でも、ある案件を頼まれたら、その先に何が必要か、どんなことが必要かを見通して、仕事を先取りできるようになれば、本当にできる奴です。

私は、今、入退室管理システムの導入という案件を頼まれています。当然、業者や関係部署と協議して、工事日程を決めたり手配をするのは一番大事なことです。なぜなら、この時期だと期末が近いので予算執行の制限がありますから。期中(今月中)に完工するというのは絶対条件です。

ですが、入退室管理システムを導入すれば、カードの発行や誰を入室させるか登録する作業が出てきます。

そうすると、誰にでもわかるように登録の業務フローを作成しなければいけません。

ところが、依頼は口頭で行われたのでは不確実ですから、そうすると、登録申請フォーマットなり、電子申請をするような仕組みが必要になります。

さらに、登録するだけではなく、削除のフローも必要でしょうし、カードを紛失した場合という緊急事態のための業務手順を整備しておく必要があります。

また、工事が終了すれば、資産として経理的な処理も必要でしょうし、次年度以降には、保守契約も必要かもしれません。そうすると、保守契約締結のための社内手続きも準備しなくてはいけません。

このように、頼まれたことに関連してやるべきことがあるはずで、それを見通せるようになれば、レベルアップでしょう。見通した上で試案を作って上司に提言できるようになれば、本当にできる奴です。

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