これを世間ではマッチポンプと言う
さんざんファンから搾取しておきながら、「ファンに無理させているんじゃないか」というコメント。まぁ、なんてファン思いなんでしょう!すばらしいですね…。でも、なんか、これって、スタッフやブレーンを悪者にして自分だけ良い子になっているとも思えるような。
その一方で、タレントって、ある地位まで行かないと周りの大人の言うとおりに動くだけ。ある意味マリオネット(操り人形)のようなものだから、仕方がないのかもしれない。
そして、もうひとつ言えることは、高速握手会はAKB48だけではない。グラビアタレントも少し人気が出て、集客ができると高速化する傾向がある。
私も記事に書いているとおり、「非常識な売り方をすれば世間は受け入れないのではないでしょうか。」という意見に大賛成だ。だが、ファン心理というのは、かくも複雑なもので、そういう策略にはまっているとわかっていても、あの子と会いたいがためにお金を出すものなのだ。時には、2回転、3回転するために自ら進んで買うことだってある。
だが、私は、質の低いイベントを無くすためには、ファンが参加しちゃいけないと思う。
いかに、会いたい気持ちを抑えられるかというところと、ファンが結束してボイコットをするのが効果的だと思う。1人や2人がボイコットしたところで、痛くも痒くもない。何百人とボイコットしてはじめて効果が出る。
あとは、タレント自身にもできることはあると思う。
高速握手会が回避できないなら、イベントステージやトークで少しでも楽しんでもらおうとする。握手会は高速でも、ステージやトークでペイすると思わせるだけのものが無くてはいけない。
スタッフには、なかなか逆らえないけど、現状では、一言しか話せないかもしれないなら、それを二言にしてみるとか。一気に状況を変えることができないかもしれないけど、自分たちのできる範囲でやってみるのも大事じゃないかな。そういう行動が積み重なると、この記事の冒頭のような「自分だけ良い子になろうとしている」という評価から、「本当にファンのことを考えている」という評価に変わってくると思う。
しかし、この記事を読んでて一番腹立たしいのは、ファンを心配するタレントのコメントをあざ笑うようなナレーションを入れることだろう。これがジョークのノリなのかは映像やナレーションを見ていないから何とも言えないけどさ。タレントのそういう気持ちを踏みにじるような編集ってどうよ。って思うね。
「AKB48」の「悪魔の握手会」商法 「ファンに多大の負担」宣言
http://news.livedoor.com/article/detail/3536642/