CLIEの街歩きナビ

CLIEで街歩きナビを実現するための、Bluetooth GPS ユニットが発売された。
SONYといえば、昔、VAIOにバンドルしていたナビゲーションソフトでNanin’ Youというソフトがあった。
単品販売もしていたし、GPSレシーバーと連動させることで、パソコンでカーナビのようなことをすることができる製品だった。
私はこの製品の愛用者で今でも、古くなった地図データとともに使っている。
私は車の免許も持っていない人だが、よく、あちこち出かける。
見知らぬ街では、ナビゲーションほど威力を発揮するものは無い。
歩きで使えるナビゲーションは当時、存在していなくて、私はノートパソコンとGPSユニットを持ち歩いて出かけたものだった。
Navin’Youの販売終了でパソコンとナビゲーションは受け入れられないのかな~と思っていたが、ここに来て、CLIEで実現すると聞いてびっくりした。
まず、今、このナビゲーション関係を復活させるタイミングが理解できない。
既に携帯電話で、auEZナビウォークというサービスをはじめている。
auの携帯電話限定ではあるものの、歩きながら使うには、携帯電話ほど適しているデバイスはないだろうし、コンテンツも歩行に最適化している。例えば、道路を横断する場合にも、歩道橋を指定する場合がある。これは、単純にカーナビ用データを移植しただけでは無理な話だ。
次に、デバイスをCLIEにした点である。
既に報道でご存知の通り、PDA市場の低迷を受けて、SONYはCLIEを海外から撤退させる方向になっている。
日本国内は残す方向だが、国内でもPDA市場は低迷しているのに、ナビゲーションというコンテンツを投入することにどれだけの意味があるのだろう。
ナビゲーションが魅力的なコンテンツで、それを求めてCLIEを買うとでも思っているのだろうか?
初期コストが高い(CLIEの本体+Bluetooth GPSユニット 298000yen)では、マニアのおもちゃが限界ではないか。
このユニットがパソコンにも対応できるなら、まだ、他のメーカーのパソコンユーザーでも対応できる分、ビジネスが広がる可能性もあるが、PDAでCLIE限定というのは厳しい。
コンテンツビジネスとして、地図のダウンロード販売、名所や地域情報を契約するとしても、旅行程度の利用なら、継続購入は見込めない。
…と、さんざん酷評したが、良い点もある。
一つは、Navin’You時代に比べて、GPS感度が向上していること。
もう一つは、電源投入から衛星の捕捉までの時間が早いことである。
この二つはNavin’Youを車の助手席で使っていたときに強く感じた不満点だった。
この点を差し引いてもこの商品、ちょっと厳しいな…。
家や旅館で、みんなで計画を立てられるというメリットも、ジャパネットた○たで御馴染みのSANYOのゴリラみたいに取り外しができるナビも出てるし。
個人的には決して嫌いではない商品だが、一般ウケは厳しそうな気がする。

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