システム屋が人手不足と言うけれど
世間一般でもシステム関係は人手不足らしいですねー。
オリンピックにボランティアのシステム屋がいるとか言っちゃってるクレイジーな業界団体のヘッドもいるようですが。
会社的にも似たような感じらしく、子会社で
「システム屋がもうちょいで定年だからヤベェ」
とか
「そっちの仕組みに相乗りさせてくれない?」
とかそういう話が私のところにも聞こえていますし、
「○○で人探しているから、それどう?」
なんてのも聞こえたり、聞こえなかったり、噂があったりする。
んでもって、こういう話で困るのは、アバウト過ぎて、話に乗るのか、断るのか判断がつかないことだったりする。
だから、聞いたとしても、
「へぇ~。そうなんですか~。」(他人事)
で済ませる。そりゃ、美味しい案件なら前のめりで聞きますけど、地雷のように不都合は往々にして見えないように埋められているものだ。
それを見抜く眼は、魑魅魍魎が跋扈する中を生き抜くためには欠かせない。
話を持ってくる人が、
- 自分で見ぬいた上で話を持ってきているのか。
- 見ぬいた上で地獄に送り込もうとしているのか。
- 単に右から左に受け流しているのか。
- 見抜けずに騙されているのか。
と、この辺のあたりをつけなければいけない。
その上で、案件の吟味をはじめる。
例えば、システム屋を探していると言っても、
- 企画・立案
- 運用
- 開発
では仕事の性質も違う。さらには、その中でも、
- ネットワークインフラ
- サーバー
- パソコンのお守り
- モバイル関係もお願いしたいんだけど
- 固定電話とかその辺も面倒見て
- Excelの使い方わかんないんだけどーレベルの話
- 業務システム直して欲しいんだけど的な話
とか領域というのも色々ですよね。
さらに言うと、その子会社自身の立ち位置はどうなんだ?というのもある。
- 社内的な強さ(弱小だと予算も少なくて大変ですし)
- どこかに売り飛ばされない?(子会社ごと売り払いまーす。あ、転籍ね。ってパターンの心配)
さらには、その中の人ってどうなの?とか。
- システム屋をリスペクトしてくれている?(気持よく仕事できるかどうか)
- 面倒な人多い?(何かにつけてゴネる、言うことをきかないと大変)
- 無能に限って声が大きい?(こういう人が一番面倒くさくイライラする)
- ユーザースキルってどの程度?(この辺は仕事の中身にも関わるし、1人で何十人とか何百人とか何千人を相手にすると、1つ1つは小さな手間でも膨大になる。)
- 組織風土はどうなの?(陰気臭いとか、体育会系とか色々あるでしょ。)
さらに言うと、自分の立ち位置ってどうなの?
- ポジションは?(何らかの役職待遇なの?)
- 誰か盾となり、槍となる人はいるのか?
- 他の担当者とか支援者はいる?
- いつかは戻れるわけ?(出向の場合)
なんてところもありますよね。
他の支援者というのがわかりにくいけど、システム担当者が1人または少数しかいない割に多くの人を直接相手にすると、膨大な仕事量になります。そこで、自治組織的なものである程度、小さな問題を解決してくれるとか、そういう存在があるかどうかでも変わってきます。
こういう話って、だいたいが1人情シスなわけでして、そこに行くと、1人故の悩みと言いますか、そういうものが出てくると思うのです。
- 相談する相手がいない。
- 負荷分散できない。
- 大きいイベント(システム新規導入、更新等)があって説明とかすると総攻撃される。
→ただでさえ、準備等でボロボロなところにこれが来ると体力的にも精神的にも結構なダメージですよね。自分がやってきたことが全否定されるような気分になると思います。
→こういうのがあるから、無能なのに声が大きい人は嫌いなのです。冷静に話ができないし。手間はかかるし。 - 身の潔白を立証するのが困難
(1人しかいないからチェック機能が手薄になる→何かあった時に疑われる→ここでも時間を取られる。)
そういうことに、全部ではないけど、「大丈夫なんとかする」というのがあるかどうかは、違うと思います。
あと、個人的には、
- 全国に出張はある?(飛行機とか新幹線とか乗りたいし。お前の趣味だろってツッコミが来そうですがw)
- 仕事のペースは自分で決められる?(負荷コントロールがある程度できないと死にます。)
- 休み取りやすい?(趣味とかで休みたいこともあるし。)
- プライベートにあんまり踏み込まない人たちかなー(ヲタ的な趣味があったっていいじゃないかー。ってか、それをウダウダ言われるとやる気なくす。)
- ベースは東京圏または大阪圏だよね?(地方だと深夜アニメ充実していないし、イベント少ないし、遠征費用かかるし…)
- たまには展示会やセミナー行ってもいいよね?
→IT関連は変化が早いので、こういう場で状況を掴んでおかないと陳腐化しちゃうのです。 - スキル磨きのための教育費や図書費は少しは考えてくれるよね?
→IT関連は変化が早いので、勉強し続けないといけないのですが、こうした支援があると非常に助かります。
あたりは加点要素ですかね。