風土改善ね…

事業所長が所属長を呼んで風通しの良い組織がどーとか、そんなことで、ヒヤリングやら宿題をもらったりしているようで。

まー、この「風通しを良くする」ことは賛成です。ここに異論を唱える人はいないでしょう。

で、問題はこれを咀嚼して、何らかのアクションを取って、その結果を出すことが宿題なんでしょうけどね。

私は、あまり成果を求めすぎないほうがいいと思うんですよ。正しく言うなら、結果を急ぎすぎるのは逆効果だと思います。

夕方におもちゃメガネと話していて、「発表会をさせる」なんて言ってて、それが宿題の答えにしようとしていたみたいだったんでね。

なので、私は、「それは違う」と言いました。

これには理由があります。

うちの職場の風土は決して、自由闊達に議論をしたり、発表したりできているとは思えません。

まずは、「何でもいいから喋らせる」という小さな目標をクリアして、徐々にステップアップしないと、恐らくドロップアウトすると思うんです。

それこそ、本当に「発表会をしました。」という形だけに終わって、本来の目的である風通しは良くならないんじゃないか?って思うのです。

大人数よりは、少人数。

20分よりは、1分。

やらないよりは、失敗してもやってみる。

私は、今の職場を見ていると、このレベルからスタートしないと無理じゃないかな・・・って思います。

で、もっと深層を分析すると、

「声の大きい人が勝つ」

という現状が、話しにくさを生み出しているんじゃないかと。

特に劣化ウラン弾あたりは、言い方も態度もきついですよ。あれじゃあ、経験値もレベルも低い若い世代は、突破できないし、それを恐れてモノが言えなくなる。若い世代だけじゃなくて、派遣や請負の人だって、「お客さん」相手だから、なかなか強くは出れない。

もっと言えば、仕事は厳しくていい。でも、休憩時間や仕事を離れた場面まで引きずるからいけないんだよね。

前は事業所に「仕事は厳しく、ふれあい優しく」って標語(?)があったけど、その通りだと思うよ。突き詰めると、これって信頼関係の構築ってことなんだよね。

信頼関係がないと、言ってる本人は、本人のために厳しく言ったとしても、受け取る相手は八つ当たりにしか聞こえないですから。

それから、温かく見守るということ。

コパカバーナなんかは、自分流のやり方しか受け入れない感じでしょ?誰かが言ってたよ。こういうこと。

人はみんな違うんだし、1つの結果を出すのに一直線の人もいれば、あちこち曲がりながらたどり着く人もいる。そういう失敗や経験を重ねて、最適な方法を知っていくんだよね。

だから、失敗させること、経験させることって大事なんだよね・・・。実際にアクションを取る段階までさせちゃうと、業務効率も悪くなるから、

「どういう風に進めようと思っているの?」

と聞いて、考えさせるだけでも違うと思うんだよね。いきなり答えを出してしまったら、「なぜ」そうすべきなのか、「どうして」こうしなくちゃいけないのか?が理解できないから、つぶしが利かなくなるんだよね。

それがOJTなんだし。

どんどん失敗すればいい。

どんどん間違えればいい。

その尻拭いをして、同じ失敗を繰り返さないようにするのが先輩社員の仕事なんだから。それが伝承だし、そうやって、みんな育てられてきたんだから。

確かに時代背景も違って、効率を強く求められる時代だけど、根底にあるものって大きくは違わないんじゃないかな・・・って思うんだよね。

それと、どの世代の人にも言えるんだけど、感謝の気持ちって大事だよ。

「何かしてくれるのが当たり前」

じゃいけない。

それから、会話を聞くと、困った、ダメだ、何でこうなんだ・・・ってネガティブな言葉が多いんだよね。(私も人のことはあんまり言えないけど。)

こういう言葉って、ボディーブローのように効いていると思うんだよ。

「俺もミスしたら、あんな風にクソミソに言われるんじゃないか。」

って感じでね。

仕事だから、苦言を呈さないといけない場面もあるし、愚痴を言ってスッキリすることもあるだろうから、全面禁止ってのはやりすぎだと思うけど、できるだけ、ポジティブな言葉を発するようにすることも、大事なんじゃないかな・・・って思うんだよね。

すごく遠回りなことを言っているかもしれないけど、でも、風土って、長い歴史の間にできた文化でもあると思うんだよ。一朝一夕じゃ変えられないし、小さいことでも、コツコツやってみることが大事だと思うんだよね。

「ありがとう」

「よくやってくれた。」

「助かった。」

「頑張ってるね。」

相手を認めたり、感謝したり、賞賛したり・・・。こういう言葉を聞くと自信を持てるんじゃないかな?積極性がない(=消極的)なのは、自信のなさも要素にあると思う。

実際ね、Kさんなんかは、年配のKさんが、おもちゃメガネがガーガー言うのをブロックしたせいか、最近は、傍目から見ても頼れる仕事振りになったと思う。

おもちゃメガネが夕方に色々話してくるけど、俺に対しては、結構、評価してくれてるんだよね。

俺も、そういうので自信がついてきてるし。

ネガティブワードを禁止事項にしてしまうよりも、ポジティブな言葉を交わそうという「やろう」「やってみよう」(Let’s~)感じにしたほうがいいかもしれない。

感謝の気持ちをカードに書いて渡すという文化を作ってもいい。(これ、スタバは実践してたんじゃないかな?)

口に出すのが照れくさいなら、机にそっとカードを置いてもいいと思う。

なかなか定着しないかもしれないけど、長い間にできた文化や習慣は簡単に変わらない。

だから、結果を急ぐのではなく、長い目で見守り、粘り強く進めることが大事ではないだろうか。

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