緊急クエスト
午前中は比較的まったりしてて、久しぶりに自分のデスクで、考え事をしつつ、メールをさばいていたのですが。
午後になって状況が一転。それは、おもちゃメガネの一言から始まる。
おもちゃメガネ 「電池マンくん、ちょっといい?」
呼ばれて飛び出てジャジャジャーン!ってなわけで(古っ)おもちゃメガネのデスクに行くと、私のところにも届いていたメールを指し示しながら、私に相談をしてくる。
今まで、会社の敷地内にいた出入業者が、敷地が手狭になったから敷地外に追いやられた。今までは、敷地内だったからLANもあり、グループウェアを使って出入業者とやり取りができたが、それが敷地外のためにできなくなった。
この状況を打破するため、本社に公衆インターネット回線経由でグループウェアのアクセスをしようとしたら拒否されてしまい、手も足も出ない状態に。
だが、業務に支障も出るので何とかしたいが、予算もないし、何か良いアイデアはないか。
これが、おもちゃメガネから出てきた緊急クエストの内容だった。
私のところに持ち込まれる場合、だいたいが
1.金がない
2.時間がない
3.調査する手がかりがない
というものが多い。うちは興信所でも探偵でも、特命リサーチ200Xのインターネットセクションでもない(笑)
あることが頭に浮かぶ。今、社内で使っているグループウェアを使おうとするから、お金も時間もかかるのだ。
ならば、その制約条件を取り払ってしまえば良いのではないか。なぜなら、やりたいことは、出入業者へ文書を掲示したり、出入業者から予定表を掲示板に貼り付けて欲しいだけなのだから、よくよく考えれば、インターネット上にある掲示板でも十分だろう。
そこで、私は一つのアイデアを提示する。
「ASPまたはSaaSのグループウェアにしてみたらどうですか? これなら、イニシャルコストも抑制できますし、我々がサーバーを立てて、回線を用意するよりも早く立ち上げることができる。そのうえ、メンテナンスも我々がする必要がない。」
職場の中に常駐しているシステム会社の人にも、おもちゃメガネはアイデアを募ってみた。この人も、同じような発想でASPやSaaSのほうがスケールを自由自在に変えられることもあって、都合がいいと話す。
ここからは、どのサービスを選ぶか。ということになる。
その前に、現在、どんな風にグループウェアを利用し、対象ユーザーが何人で、どの程度の文書が掲示されているか現状把握をする必要がある。
ユーザー数が多ければ、ある程度の人数に耐えられるサービスと、ユーザー当たり単価が安いサービスが求められる。
その一方で、掲示文書数が多いと、それだけのディスク容量を必要とする。これもサービス選定には欠くことができない条件だ。
逆に、旅費精算機能だとか、ワークフロー機能といったものは不要なので、機能的な制約条件は少ない。
以上のような条件から適切なサービスを数件示して、おもちゃメガネに返した。あとは、この提案をどう使うも自由だ。本社にお伺いを立てるもよし、利用者に説明するも良し。
技術的なフォローは請け負うことを宣言したので、政治的な部分は彼の仕事だから、そこはお任せする。
とりあえず、緊急クエストはクリア。残るは討伐クエストのみか。この話は、またいつか、どこかで。