福田総理辞任、今後の政局は?
福田総理が辞任し、自民党の中で総裁選をやって、新総裁=新総理となるだろう。
でも、これで、政局が動くだろうか。福田総理が辞めて新しい総理になったからと言って、何かが変わるとは思えない。
民主党の審議拒否などをあげて、決まるべきものが、なかなか決まらない状況になり、政治的な空白が生まれたと言っている。
だが、それは福田総理に対して反発をしているからではないだろう。ならば、誰が総理になっても同じではないか?
それならば、むしろ、解散・総選挙をして国民の審判を受けたほうが、次の一手を打ちやすい。
なぜ、それを行わず、こんな時期に辞任したのだろうか。私には到底理解できない。
民主党が過半数を持っているのは参議院なので、衆議院での再可決をすることもできるし、国民が与党を支持すれば、民主党とて、不用意に審議拒否はできなくなる。逆に衆議院で、民主党が過半数を取れば致命傷になるが。
確かに与党内では、自民党と公明党の間も、いまひとつで、与党内すらまとめられない状況ではある。あえて福田総理が辞める理由があるならば、公明党との関係を良くするために、新しい総理で出直しをしたいということなのかもしれない。
さて、これで重要法案はどうなるだろうか。インド洋給油問題、補正予算、消費者庁設置などは、どうなるのだろうか。
そして、株式市場は、この辞任をどう受けるのだろうか。好感するのか、政治不安定への入り口と見るのか。