そっと見守るって案外大変なんだな

私が今の職場を離れるまで、あと2週間。

業務引継はだいぶ終わり、習熟訓練期間の後期なので、私から積極的にチェックをしたり注意点を伝達せず、本番とほぼ同じく本人が自力で解決してもらうようにしています。

つまり、今は見守る期間です。間違っても自力で解決する。むしろ、今のうちにたくさん間違えて、たくさん失敗して欲しいわけです。

特に引き継ぐ相手が年上で、言うことをあまり聞かないので、あえて突き放しているところもあります。

そんな昨日、※が発熱(37.5℃)で早退する旨、メールが入っていました。

私の上司はすかさず、私に

「そっちの仕事に支障は出ないか?」

と確認が入ったので、

「本当に急ぐものは午前中に済ませていたから問題ありません。あとは急がない話なので、翌日以降にこなしてもらえば大丈夫です。」

と返信。その後のミーティングでも、私が、

「~があるのですが…※さんにやってもらいましょうか。」

と言うと、上司は、

「そうしてください。そっと見守ってあげてください。」

と言われています。もう私の手を完全に離す時期に差し掛かっているというのは、共通認識のようです。その上で私は、

「引継項目一覧には電話関連以外にも、いくつかあります。そっちについては何も言ってこないんですよね。」

と、注意喚起はしておきました。上司は、

「ま、それも見守っていてください。後で、こちらも項目を確認しておきます。」

引継項目は私、※、上司で共有しているので、どんなことを引き継ぐべきか、さらに引き継ぐにあたってどんなリソース(資料や資材)が必要か、短期(概ね1年前後)・中長期(概ね5年以内)でどんな取り組むべき課題とその課題解決に必要な予算額は同じファイルにまとめてあります。

大半の人は業務引継はルーチンワークに留まりますが、中長期課題も抜け・漏れをなくすために同じファイルに入れておきました。

毎週書いていた週報の後半に予算の時期には予算額や策定根拠を、腰を据えて取り組む課題とその背景事情・ネックになっている点はメモ的に書いてあったので、それをもう少し整理しただけなのですが。(結構前から上司とは中長期課題を含めて見える化をやっていたと言えます。)

その他の何人かで分担してやっている仕事も、私は手を引きつつあります。本当に大変な時、急ぐ時以外は案件を読むだけに留めて、あえて眺めています。

こっちは業務負荷が上がることに、少しずつ慣らすため。いきなり10kgのダンベルを持つとしんどいけど、500gのダンベルから、少しずつ負荷を上げてトレーニングするようなものです。

自分でやると早い病にならないように、我慢の日々です。見守るだけって案外大変なものですね。

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