オンボロ納豆工場を救え!というまとめを作成しました。

資金繰りが大変という話だから、運転資金(原材料や包装等の仕入れで先払いをして、商品が売れて、入金されるまでのタイムラグをつなぐ間の資金)なのかなーとか、そんな推測をしますが。

あと、一応、このWebサイトでもこっそーりAmazonリンクで納豆の販売促進やってます(笑)

ま、そんな話は置いておいて。

この時、私はHACCP導入義務化を政府が検討というニュースについて言及していました。

食の安全に「国際標準」導入を義務化へ…厚労省

読売新聞 1月13日(水)3時8分配信

 厚生労働省は、食品衛生管理の国際標準であるHACCP(ハサップ、危険度分析に基づく重点衛生管理)の導入を、食品関連の企業に対して段階的に義務化する方針を固めた。
来月にも有識者による検討会で対象品目や時期の計画づくりに着手し、早ければ来年から食品衛生法改正などを行う。中小企業の導入率は3割にとどまるが、 2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて食の安全をアピールするためにも、国際的に信用される衛生管理への転換が急務と判断した。
HACCPは、1960年代に米国で宇宙食の安全確保のため開発された手法。加熱の温度が低すぎたり、異物が混入したりして食品の安全に問題が生じないよう、「チェック」と「記録」を徹底するのが特徴だ。
Yahoo!ニュースより)

私は食品業界のことはよくわからないのですが、HACCPは食品の安全に関する考え方・管理手法でしょうか。食品製造の行程中の問題が起きそうな要因(ハザード)を分析して、重点的に管理するポイントを定め、そのポイントを製品として出すまでの間にいくつかあるならば、それらを管理して食品の安全を管理していこうというものです。

管理の中には記録もついて回ることでしょう。記録をつけて、一元管理をして…となると、手間もかかりますよね。手間というのはコストになるわけです。

これではイメージがつかみにくいので、例えば、工程に原材料を購入→加工→充填・包装→出荷という工程があったら、原材料購入時点で異物がないか、原材料が腐っていたり問題はないかというチェックをすることでしょう。そして、いつ、どこから、何を買って、それをいつ検査して、問題の有無(厳密には、包装外観、色などの要素ごとにチェック)を記録します。

加工の段階だと、加熱したりしますから、ここが問題が起きそうな要因ですね。加熱が不十分だと雑菌が増えてしまうとか、そのことにより毒素が増えてしまうというハザードがあります。なので、ここを重点的に管理するポイントとすることでしょう。では、何を管理するか?と言えば、この例だと加熱温度、加熱時間あたりでしょうか。そうして、この工程でも、どのロット番号を、いつ、誰が従事(加工)し、加熱時間と加熱温度、異物の有無といった項目で記録を残します。

充填・包装段階でも、同じようにチェックして記録していきますし、出荷工程でも、どのロット番号が、いつ、どこへ出荷したという具合に記録していくことでしょう。

これを帳簿と鉛筆で…というのも大変ですよね。個々のチェックは従来もやっていたとしても、記録を細かく残し、さらに記録を一定年数保管すれば、その保管コストもかかると想像できます。場合によっては、この手間を省くためや各ポイントでの記録が改ざんできないようにするために、機械やシステムを導入したりすることでしょう。

機械やシステムの導入というイニシャルコスト、それらを維持・管理するランニングコストがついてまわるわけです。こうした仕組みを入れないで帳簿と鉛筆でも、やることが増えるわけですから、生産量が減ってしまうという形でもコストとなるかもしれませんね。

恐らく、そういうことがあって、こういうツイートになったのだと思います。


中には融資や補助金があるから問題がないと言う人もいるでしょうが、それはイニシャルコストの部分の話。ランニングコストは日々の営業で賄うことになるわけですから、大変な話です。融資の場合だと低利でも無利子でも、返済する必要が出てくるわけですし。


私はツイートなので、「手間」とか「コスト」とまとめていますが、その部分がここまでの話ですね。で、ペイできないとなれば、廃業という選択になってしまうのは当然でしょう。

では、次の話題。PB商品の増加が、メーカーを追い詰めているという話題を。


事の発端はオンボロ工場で水道管が壊れたという話だったのですが、PB商品の話題に。

私も消費者なので、PB商品も買うのですが、製造する側は大変なようです。安くて良いものが、無駄を省いた結果だけなら良いのですが、現実には値下げ圧力も強いのでしょう。

では、どうして、そんなに苦しいのにPBブランドの商品を製造するか…という点はこのやり取りで垣間見れると思います。

流通業の立場としては、安くて良い品のPB商品を売りたくて仕方ないと思います。NBブランド商品は他のお店でも買えますが、PB商品はこのお店に行かないと買えない。他店との差別化要因になるわけです。他にも返品ができないとか、そういう場合に足の早い商品だと売り切ってしまわないと損ですから、作った以上は、是が非でも売るというのもあるかもしれませんね。

そうなると、商品の陳列棚のスペースをPB商品に多く割きます。あと、たくさん並んでいる商品はお客さんが目に入りやすいというのもあるでしょう。こうしてNB商品が追いやられてしまいます。追いやられた少ない棚を確保するためには、流通と良好な関係でいたいと思うから、渋々製造するというのもあるでしょうね。

では、PB商品の製造を断ったら、

「じゃあ、他所に頼むから結構です。その代わり、おたくの商品を扱えませんなー。」

とでも言って圧力をかけてくることでしょうね。中小メーカーは世の中に数多ありますから、ここがダメなら他へと考えるのは当然です。流通が扱わないと自前で販路を作るか、他の流通に乗せるしかないのですが、それも前述の通り、少ない棚を同業他社と奪い合う格好になりますから、簡単な話ではないのは想像できると思います。

本来は製造も流通も対等なはず…。私はそう思っています。

良い商品を製造してくれないと流通は売り物がなくなります。

その一方で、どんなに良い品を作っても、お客さんの元に届かなければ買ってもらえません。

そういう意味で、対等なはずだと思うのですが、分野外の私が見ても近頃は流通側がものすごく強いと感じます。


私は食品業界でも流通業界の人ではないので、書いていることに間違いがあるかもしれませんが、ツイート等から想像すると、中小メーカーが置かれている状況は本当に厳しいんだな…と感じます。

この記事で少し考えるきっかけになれば幸いです。

安心で美味しいもの、本物って安くは作れないんですよね。安くと言っても限度がある。そういうことも考えていただけたら嬉しく思います。