日本のウェブに失望ですか?私は期待してます

元ネタのITmediaの記事の前半を読んだけど、結局、何が言いたいわけ?

「ウェブ進化論」の梅田望夫 日本のウェブに「失望」
http://news.livedoor.com/article/detail/4189891/

英語圏と日本語圏では、Webのあり方が違うとか、日本のSNSはインフラとしての役割をしていないとか、色々言っていますが。

私は、日本のウェブに失望なんてしてないし、海外のウェブ文化は知らないけど、それはそれでアリだと思っている。

ウェブが進化すればするほど、それはリアルな世界に近づいていくと私は思うんだよね。サイバー空間はリアル空間の鏡に過ぎない・・・そうなっていくんじゃないかって。

なぜなら、ウェブというサイバー空間も、リアルな空間もそこには人間がいるんですよ。ボランティアに精を出す人もいれば、詐欺や窃盗などの犯罪に手を染める人もいる。ビジネスもすれば、遊びもある。優秀な人もいれば、無能なお馬鹿もいる・・・。

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英語圏と日本語圏の違いはブログを切り口にすると良くわかるんじゃないだろうか。

英語圏の人にとって、ブログって公の場であり、きちんとした文章を書いて公開する場だと思うんだよね。

でも、日本のブログって、日記が多いでしょ?これって、つれづれなるままにの世界なんですよ。下手でも何でも思ったことをとりとめもなく書いて、それを表に出す文化。

俺は、どっちが優れているとも、劣っているとも言えないと思う。それは、求めているモノによって違うと思うんだよね。

つれづれなる日記をくだらないと思えば劣っていると思うだろうし、そんな中にキラッと光るものを見出したら、素晴らしい文学だと思うだろう。

日本のウェブがサブカル寄りでもいいんじゃない? アニメだって、萌えだって、元はサブカルに近い位置だったけど、日本発世界になっている。これはこれで素晴らしいことじゃないか。

俺は日本のウェブ文化はこれはこれで好きだけどな。決して、日本のウェブが「バカと暇人だけのもの」だなんて思わない。あえて言うなら、「バカにも暇人にも居場所がある場所」だと思うんだよ。

でさ、バカも暇人もいる雑多な場所だから面白いんだと思うんだよね。これが天才と秀才だけの場所だったら、俺はブログも書いていないし、インターネットは単なる情報を得るだけで発信はしないと思う。

きっとさ、天才と秀才だけの場所だったら、俺のブログなんて矛盾だらけで論破しようと思えば、いくらでも論破できるだろうし、書いている時期によっては主張が正反対だったりもするだろうしさ。でも、それって、楽しい? 有益な場なの?って問いかけたいんだよね。

俺、この人の発言のほうが残念だと思うよ。

「日本のウェブはダメね。」

って切り捨てるだけで、何かを示すわけでもなく、何かを変えようとしているようにも思えないし。

ダメ、ダメって言うだけなら簡単なんだよ。じゃあ、自分の思う理想が何で、そのためには、どうすべきだと思うか出してみて欲しいんだよね。ダメって言うならさ。

その理想がオーディエンスに受け入れられるかどうかもわからないし、理想と現在のギャップを埋めるアプローチがオーディエンスに受け入れられるかわからないけどさ。

単なる欧米礼賛主義にしか思えないんだよ。「英語圏は~」「日本語圏は~」って発言がさ。

私はね、英語圏にも英語圏の素晴らしさがあるし、日本語圏には、日本語圏の素晴らしさがある。

そして、日本人って、他国の文化を柔軟に受け入れて、それをアレンジし、自分のモノにしてしまう強さがあると思うんだよね。

インドのカリーが、日本に入ってきて、アレンジされてカレーができたようにさ。

そう考えたら、日本のウェブは、まだまだ期待できると思う。英語圏のいいところも、日本語圏が持っているいいところもブレンドした、新しいウェブ文化を創るんじゃないか。と。

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