私を怒らせたことを後悔するが良い
昨日、追放ゲームという記事で書いたことの詳細を。
先日、職場のコミュニケーション改善活動の総括をしました。私はこの活動のリーダーをしていました。
総括をするためにコミュニケーションの状況を職場内の人にアンケートをして、改善前後の評価点を比較することで効果測定をしました。
その結果を報告した日の夕方、人が少ないときに、おもちゃメガネが低い評価点をつけていた人を聞いてきました。
アンケートの協力要請文には秘密の厳守を約束したため、これを理由にして開示を一旦は拒否しました。しかし、私はこの瞬間にあることを思い出したのです。全ての評価点が低い人がいたことと、その人物は追放してやろうと思った人間であることを。
ここから逆襲への工作を思いつきました。それも、自分にメリットがあり、奴が干されるようにする方法を。
少し時間が経ち、人がいなくなった時間に、まだアンケートのことをあれこれ言っているおもちゃメガネに言いました。
「さすがに私も立場があるので、他の人がいる前では、ああいうしかありません。ですが、1人だけ、全ての評価点が低い人がいて、ちょっと気がかりなのです。人がいないところであれば、詳しい話をしますが。」
この発言にはいくつかの意味があります。
1.秘密厳守という宣言をしている以上、それは守るのが基本である。
2.だが、全ての項目で低評価をつけている人員がいて、職場(組織)として問題になる可能性がある。
3.そうなることを回避するためにも、情報を特別に流しましょう。
ということなのです。
こうすれば、
1.約束を守る人間であるという私個人への評価は下げずに済む。
2.職場全体のことを考えているというアピール。
3.さらに、職場崩壊となれば困るだろうから、あなたの味方をしていますよ。という恩を売ることができる。
4.低評価をつけた奴は、不満分子、問題を引き起こす可能性があるとして、干すように持って行きやすい。
という、4つのメリットを私にもたらすのです。鬼というか、悪魔ですね(笑)
そして、昨日、それが誰だったかを明らかにしました。そして、次のようなことを言いました。
「彼は、過去の職場でも、色々、衝突して出て行ったようですね。私に対して、そんなことを自慢げに言っていました。普通の人間なら、こういうことが続けば、少しは態度を改めるものです。」
「私に対しても、勝手に他の人と話していることを聞いて怒鳴りつけてきましたからね。自分のことを言っていると思い込んでいるようで。あの場でやり合っても仕方がないので、私が引きましたが、内心は『このヤロー』と思っていましてね。ああいう風にトラブルを引き起こして行ったのでしょう。」
「このままでは、また職場を転々とするのでしょう。彼自身のためにもなりませんし、職場にとっても大きな損失です。本人に自覚がないのが最も問題で、自覚があれば指導していくこともできるのかもしれませんが。」
これには、おもちゃメガネも想定外だったようです。低い評価点を付けたと思っていた人物のイニシャルは別な人を言っていましたから。まー、誰のことか想像できましたので、これはこれで、おもちゃメガネ政権を崩す時に使うことにしましょう(笑)
ただ、私が指摘した人物のことは、おもちゃメガネも評価が低く、ここから先は不満と愚痴のオンパレード。こうなれば、おもちゃメガネの中では、ネガティブイメージが確立されたも同然です。
そこに私は止めを刺します。
「彼は職場にとって、リスクファクターになりかねません。指導をしていってリスクを減らすか、彼が戦力にならないことを想定して被害を最小限にするようにしていく必要があるかもしれません。」
あえて言い切りにしなかったのは、この判断をするのは課長の仕事だし、言い切りにしてしまえば、私が彼を追放しようとする色が強すぎて怪しまれますから。
おもちゃメガネは、
「確かに、Kさん(ベテラン社員)が抜けると大きいし、その後釜を期待して彼に期待していたが、2年も経ってあの状態じゃな・・・。確かに、彼に期待しないほうがいいのかもしれない。高い教育にも行かせたし、機会は十分に与えているのだが・・・。」
と、誘導に乗ってきました。あとは、私が何も言う必要はありません。意図した通りに動いてくれることでしょう。全ては私の策略通りにね。
後は、私が追放しようとしている人間にも工作をすれば良いのです。都合がいいことに、共通の趣味があるので、話をしようと思えばいくらでも話ができます。SLも来ますしね。
彼には、おもちゃメガネの不満を言わせるように仕向ければ、ポンポン喋ることでしょう。その後、工作活動をすれば、予想通りの行動をしてくれるでしょう。
二人とも私の手のひらの上で動かすのが簡単だから楽でいい。不満を言わせて、それを聞き、少し背中を押せばその方向に勝手に進んでくれるのだから。
ついでに私を慕っている(と、思う)人も一緒に売り込んでおきました。ベテラン社員が抜けた後を心配していた派遣社員がいて、その人は問題意識を持っていて、色々頑張っているということを。(この話は、少し前にもしておいたのだが。)
まー、私に歯向かう奴は叩き潰すが、私の味方をする人は可愛がるからね。少なくとも、悪いようにはしない。だからと言って、派閥組織を作るつもりもない。派閥を作れば、等距離外交の上に、色々な人を思うとおりに動かすという基本戦略が崩れてしまうから。
表立ったリーダーになれば、標的にもなりやすい。だが、黒幕として、気がつけば存在感がある程度のポジションにいれば、安泰だし、色々な情報を提供してくれる。その情報は、他の人をコントロールするための材料として使える。
私にリーダーを望む人が何人かいるようだが、徹底して固辞しているのは、こういう理由のためなのだ。実権を握れば肩書きなど、どうでも良いことなのだ。