京浜急行 運転回復逝っとけダイヤ

あー、URLを載せるって話していて忘れてた~。

ごめんお。

【京急】07.04.09 1571SH 横浜~京急川崎間 前面展望
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4313856

2007/04/09 15:56 京浜急行 井土ヶ谷駅で人身事故発生。1016編成が1571SH(快特)で運転。ここから京急独特の回復運転と指令の様子です。

列車は横浜を出発すると、いきなりフルノッチで加速。気合入ってます。

車掌:「大変長らくお待たせいたしました。この電車は快特・押上行きです。えー次は京急川崎です。京急川崎の次は京急蒲田に止まります。」

車掌:「お客様にお知らせいたします。えー本日・・・井土ヶ谷駅構内での人身事故の影響によりダイヤが大幅に乱れております。えーこの先状況によりましては行き先が変更になる場合がございます。変更があり次第お客様にお知らせいたします。」

※これが逝っとけダイヤ宣言。

※逝っとけダイヤ:正しくは「とりあえず行っとけダイヤ」。普通はCTCやATOSなどのコンピューター制御の指示で徐々に運転を再開していくが、手動で指令を出し、優先される列車の進路を作り、とりあえず走らせることである。運転再開が早いのが長所だが、運転の途中で種別や行き先が変更になることがあり乗客が混乱したり、平常ダイヤに戻しにくい短所がある。乗客は逝っとけ宣言が出た場合にはアナウンスに注意する必要がある。

信号は注意(黄色)を示す

指令 「16時49分、16時49分、下り列車、下り列車の運転再開しました。あなたは上り列車、上り列車井土ヶ谷駅構内40km以下の速度、上り列車は井土ヶ谷駅構内40km以下の速度で進入し通過の際は40km以下の速度で運転をしてください。下り列車におきましては、井土ヶ谷駅構内25km以下の速度で進入し、井土ヶ谷、井土ヶ谷駅構内下り列車は25km以下の速度で運転してください。なお、上り列車におきましては、40km以下、40km以下の速度で運転してください。16時49分下り列車運転再開しました。各列車、各列車の担当乗務員は行き先を行路表示として運転を再開してください。以上、運輸指令です。」

※各列車の担当乗務員は行き先を行路表示として運転を再開してください。逝っとけダイヤなので、後に変わるかもしれないけど、とりあえず、当初の行路で運転をしなさい。随時、指令が出た場合にはそれに従いなさい。ということ。

前方の信号は停止(赤)。エアセクションはギリギリで通過したが、仲木戸駅になかなか進入できず、ドレミファ~のVVVF音が空しい。

指令 「24H列車、どこに乗ってますか?どこに乗ってますか?」

実は少し前から24H列車を探す指令の声がよく聞くと聞こえる。

指令 「(24Hに対して)どこに止まっていますか?」

やっと信号が変わって場内進入。仲木戸通過。

指令 「(他の車両に対して)あなたの車は遅れます。」

指令 「(他の車両に対して)沈黙度が高いところ放送入りますか?」

※無線の感度が悪いところがあるようだ。

指令 「あっ、あなたの車はぁー。えー蒲田止まりにして上り回送!上り回送で平和島まで行っていただけますかぁ?逆出発で!えーお客様降ろしましてぇー、上り、あ、降りました?じゃあ逆出発で平和島まで回送してください。で、平和島から普通車で出発してください。ゲホッ(咳の音)」

※逆出発とは折り返しのこと。つまり、この場合、品川を出た列車は蒲田で乗客を降ろし、回送列車にして平和島まで向かい、折り返し、普通列車として品川に行きなさい。という意味。

前方がまた信号でスローダウンする。

運輸指令 「こちらは運輸指令です。各担当乗務員よく聞いてください。ただいま井土ヶ谷駅構内の人身事故えー運転は・・・」

新町指令:新町駅上り場内の運転士に指令。恐らくは71SH(この動画の快特列車)の通過待ち指示。

本線が開通したため、青(進行)。一気に加速。

神奈川新町通過。左側に退避列車が存在している。

ここから鬼の加速タイム。

子安、京急新子安と通過し、またまた、注意→注意を信号が示す。

生麦通過中

指令が鶴見駅手前に存在する上り普通列車に退避の指示。何気に減速しているけど、音がおかしい。雨で滑走しているみたい。

指令 「(鶴見手前の列車に)あなたの車は鶴見で快特の通過待ちをします。信号待ちに従ってください。」

花月園前を通過すると、本線開通。信号は進行(青)。再び高速タイムへ。

しかし、加速しているが雨で空転している。

※ここまででおわかりの通り、指令はこの快特をとにかく優先して走らせようとし、そのための障害となる列車を次々と退避させている。

京急鶴見通過。左には退避列車を確認。

車掌の到着前アナウンス。

制限 75(ギリギリ?)

京急川崎場内でブレーキをかけるが・・・滑走しまくってモーターの音が変に。果たして、無事、止まれるか??

無事、停車。

・・・という、ちょっと解説がないと理解しにくい動画でありました。でも、逝っとけダイヤの醍醐味が。

指令 「あっ、あなたの車はぁー。えー蒲田止まりにして上り回送!上り回送で平和島まで行っていただけますかぁ?逆出発で!えーお客様降ろしましてぇー、上り、あ、降りました?じゃあ逆出発で平和島まで回送してください。で、平和島から普通車で出発してください。ゲホッ(咳の音)」

やっぱり、この部分の指令の飛ばしぶりと、途中の高速タイム、最後の滑走しまくりでの気合停車という、KQクオリティを垣間見れる動画でした。

でもさ、こういう職人芸ってすごいと思うんだよね。コンピューターを使ったのもいいけど、指令の力量と運転士の制限や信号を守りつつ可能な限り回復する運転技術があっての逝っとけダイヤなんだよね。

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