コードブルー
途中で、事故に絡んだ調査委員会の場面があったけど、これ、今の自分の立場とガッキーの立場が同じでさ、ところどころ胸に刺さるんだよね。
「あなたが未熟だったから」
とか、そういう言葉がポンポン出てきてさ。俺も、ヘリのパイロットと同じように怒鳴り込みたい気分だったぜ。
現場をわかっていない人間が、未熟だの何だのと結果論を並べまくる。
でも、現場で経験させないと、人は育たないし、その中で起きてしまったミス。そして、事故なんだよね。
コードブルーのガッキーはフェロー(研修医)なわけで、ある意味、ミスしても仕方ない存在なんだよな。一人前じゃないんだから。
それをドラマのあの会議では、個人の責任にしてしまっている。これでは、いつまで経っても同様の事故は防げない。
一人前じゃないフェローを経験させつつ、自分たちが被災しない、患者をミスで危険にあわせないための方策を考えるべき会議で、個人の糾弾大会になっているようではいけないのだ。(ドラマだから、そういう場面を入れることで、心理的なダメージを印象付けるというスパイスなのだが、実際の事故究明の目的は再発防止のはずだ。)
幸い、私の周辺では、表立っては個人糾弾はない。でも、言葉の端々に出てきている。
Kさんは、首尾一貫して、マネジメントの問題を改める契機で、誰が担当していても問題は起こっていた。むしろ、今まで起きなかったのは、よくやってきたからだ。と、私を全面弁護してくれている。
おもちゃメガネ(上司)も、Kさんの言葉に促されるように、そういう発言をしていて、「私の判断も甘かった」と言っている。
だが、ポロッと
「年間目標はこれで達成できなくなったな。」
なんて言う。年間目標の中に、トラブル発生件数ゼロが掲げられていて、今回の一件で、目標は達成できなくなったと言うのだ。
なんかさ、こういう言い方って、ものすごく嫌なんだよね。
それだったら、まだ会議の場でつるし上げにでもしてくれたほうがいいや。なんか、表向きは綺麗ごとを並べておいて、ボソッと嫌味を言う。
結局は、自分の責任だなんて思ってない。私のせいにしたくて仕方がないのだろう。それが本心だから、こういう形で言葉になって出てくる。
これじゃあ、やってらんないよ。