苦境にあえぐスタバ
昼間は日本の株式市場での株価下落を取り上げましたが、アメリカ、オーストラリアをはじめとする世界的な状況も厳しいんですよね。
ネタ元の記事では日本やイギリスでもブランド力の低下を指摘されています。
アメリカでは、高級イメージから転換するらしく、午前中の利用者には、午後のアイス飲料を割り引くサービスをはじめたそうです。
さて、日本でも今後はどうなるんでしょうかね…。
なんか、私はアメリカの施策も、今の日本の状況も、ブレまくってるように思えてならないんですよ。
規模とか、利益とか、そういうのに走りすぎてるように思えてならないんですよね。企業体なので、利益も成長も必要です。私も元株主ですから、こういう部分も必要なのは理解しています。でも、そのために何をすべきかが抜けていると思うんです。
記事では、この部分を「店舗数が増えすぎて飽きを生んでブランド力を低下」と指摘していますが、私は、単に店舗が増えすぎただけではないと思うんです。
明らかに急速に増えすぎて、人材育成が追いついていない。私には、そう見えます。私が、スターバックスが好きになった頃のような、温かみが最近は欠けているように思えるんです。
良くも悪くも事務的になっちゃったような…。
初めて入ったお店で、
「これがチェーン店なのか!?」
って思ったような感動があったんです。だから、私はファンになった。でも、最近は、それをあまり感じる場面が減ったと思うんです。(特にふら~っと入ったお店で。)
いつも行くところだと、お互いによく知っているから、まさにサードプレイス(自宅と職場・学校以外の第三の居場所)になっているんですが、それ以外では、そうは感じないな…と。
いわゆるマニュアル的な接遇ではないだけに、精神とか信念とか、こういうことを教育していかないといけないわけですよね。ところが、精神とか信念って、簡単に教えられることじゃない。育成には時間がかかるのは当然なんだけど、店舗の増加ペースに追いついていないと思うんですね。
あとお店の責任ではない部分だと、客層・客質の問題もありますね。やたら、大きな声で話すオバサン集団とかがいると、BGMすら聞こえない状態で、雰囲気がブチ壊しだったり。一言で言うなら、マック化が進んでいる。
アメリカでの施策も、正直、近視眼的な対策で、これを日本に持ち込んでも、解決にはならないように思えます。少し時間がかかるけど、腰を据えて原点回帰が大事だと思いますね。特に今の日本の状況を見る限りでは。
…と、ここまでは、顧客としての立場での意見。
次は、元株主としての意見。
成長戦略が見えてこないんですよ。既存店売上高の推移が100%割れが続いていて、全店売上高が100%を越えるということは、新規出店が止まったら、成長できないということなんですから。単に今までの延長では限界を迎えつつあるのは明白。
経営者として、何を考えているのかメッセージが届いていないと思います。少なくとも私には、響くようなメッセージではなかった。
どういう顧客を新たに取り込みたいのか、どうやって来店機会を増やしたいのかが見えないんですね。
Wellness Selectionシリーズを出しているあたりからは、健康志向の女性客をターゲットにしているようにも見えるし、朝時間帯のみのメニューを出しているあたりからは、ビジネス客の朝時間帯の来店機会を増やしたいように見える。
でも、これが当たっているとは思えないんですね…。そういうターゲット層に訴求しきれていないと思うんですよ。
例えば、朝時間帯の来店機会増の場合。朝時間帯は、みんな忙しい。ついでに、特定時間帯に来店が集中しやすい。そうすると、スピーディーに商品を提供できるオペレーションがいる。それと、毎朝利用してもらうには低価格も必要。ビジネスパーソンの可処分所得が増加していないので、反復して来店してもらうには、低価格じゃないと厳しいですね。
そうすると、それに見合ったサービス体制になっているのか、価格設定になっているのか、こうしたことを対処しないといけないですよね。
やりたいことと、施策が合っていないので、訴求しきれてないと思います。
また外的環境として、日本でも同様のシアトル系カフェが増えてきていますから、同業他社との差別化…一言で言うなら、何を売りにするのかが求められてくると思います。
株価は、年内中に40000円割れをすると予想します。個人的には35000円~33000円くらいが実力に見合った株価だと判断。このゾーンまで下がれば購入を検討してもいい時期だと思います。景況感を加味すると、30000円前後くらいまで下落しないと、割高感が否めないですね。景気低迷が長期化するのであれば、さらに下がらないと、割安感はないと思います。
特に、ここは配当利回りが低いので、純投資には向いてないです。優待狙いの1株保有が関の山ですね。買うとしても1株。短期的なリターンを狙うために数株で、わずかな利益を狙う程度でしょうか。この点での株主対策、株価対策も経営者には求められると思います。(とはいえ、現経営陣が株を保有している人が少ないので、他人事なんですよね…。)
苦境にあえぐNo.1ブランドコーヒーチェーン スターバックスの失望
http://news.livedoor.com/article/detail/3765892/