2chにヤミ金融が入る

少し前に、そんな話題を見ましたが…。こういう危ない橋をどうして渡るかな…。

普通に営業している消費者金融やクレジットカードのローンでさえ、使い方を間違えれば破綻の一丁目になるというのに、それよりも厳しい条件なら、確実に破綻直行便に乗るようなものだし。

記事には家賃の滞納を払うために借りたそうだが、家賃なんて、保証金を払っているなら、そこから支払うという交渉もできるだろう。何も危ない方法で工面しなくても…と思う。

その一方で、日本では金融教育がほとんどないために、お金とどう付き合うか知らない人も多いのではないだろうか。

お金の話=汚い話という感覚がどこかあるが、でも、お金は生活と切っても切れないわけだから、こういう被害を減らすためにも教育は大事なんじゃないだろうか。

お金の話題で時々書くけど、多重債務の次は、精神病を患うか、自殺という流れが圧倒的に多い。精神を患う前に、自殺に至る前に、債務整理や破産という手段があることを知らないのだろうか。

問題をうやむやにするほど、ダメージも大きくなる。

変なところから借りる前に、しっかりとした相談所に行くことを勧める。ただし、街中に相談センターのような看板を見かけることがあるが、あれとスポーツ新聞の3行広告だけは手を出さないほうがいい。実は業者だったという話もあるから。

確実なのは市役所でやっている市民相談、東京の場合は東京弁護士会が弁護士会借金相談センターというものを作っていてが四谷、錦糸町、神田にある。

ただ、弁護士に頼むとしても、ヤミ金融があると料金が跳ね上がる。こういう業者へ手を出すくらいなら、今すぐ相談窓口に行ったほうがいい。そのほうがコストは安くつく。(分割払いに応じてくれる弁護士も結構あるし。)

いずれにしても、数百万ごときで死ぬ必要など全くないし、早く相談して手を打てば、精神的にも楽になれる。

また、破産をしても公民権はそのままだし、戸籍に書かれることもないし、破産を理由に会社が従業員を解雇することはできない。そもそも会社が気づかないというのが大半らしい。だから、恐れる必要は全くないのである。

他にも、2ちゃんねるにある、「クレジットカードでお金を作れます」も手を出してはいけない。これは、クレジットカードのショッピング枠を使って何らかの金品を買わせて、現金に換える(換金)というもので、街中にも似たような看板を見るだろうし、スポーツ新聞の広告でも見るだろう。

これは、クレジットカード会社も把握しているので、それらの会社と思われる場合には、決済不能になるだけでなく、強制退会+ショッピングとキャッシング分を一括で支払えと言われる。(一括が無理な場合は、分割に応じてくれるかもしれないが、枠は0円にされて使えなくなる。)

さらに、破産を考えている場合には、免責と言って借金をチャラにする手続きが必要なのだが、これらの行為が免責不許可事由に当たる可能性がある。免責不許可事由の中に「破産手続開始を遅延させる目的で著しく不利益な条件で債務を負担し又は信用取引で商品を買い入れてこれを著しく不利益な条件で処分する行為。」というのがある。普通、クレジットカードのショッピング枠で何かを買い、換金する場合、100%で換金することはない。そうすると、「不利益な条件」と言われかねないのだ。

こういうのに手を出さないことだ。

こういうのに手を出したから、破産+免責が受けられないかと言えば、必ずしもそうではない。ギャンブルも免責不許可事由だが、それでも免責が出ているケースはいくらでもある。こういうケースは専門家に任せたほうがいい。(管財事件にして、ギャンブル分を払う代わりに免責するか、陳述書でギャンブルがきっかけで借金をしたが、大半は返済のための借り入れと主張するだろう。)

「2ちゃん」でおカネが借りられる 素人装う「ヤミ金」業者の可能性
http://news.livedoor.com/article/detail/3653392/

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