これがホントの死ね死ね詐欺

「子供が臓器移植のため海外で手術を受けるために募金をお願いします」
こんな呼びかけをインターネット、携帯でのサイト、職場などで見たことはないだろうか。

こうした募金をネット上では、「死ね死ね詐欺」と言うそうだ。
あまりいい言葉だと思わないが、一応、この言葉が生まれた経緯についても軽く触れておく必要があるだろう。

NHK職員の家庭の子供が臓器移植を必要として、募金を求めたのだが、当初、NHK職員でそれなりの役職にいることを隠し、この家は住居や車などの財産も処分せず「身銭を切らずに募金に頼る姿勢」がネット上では強い批判の声があがっていました。

しかし、このNHK職員の件だけでなく、他の臓器移植で渡米というケースでも、
1.集めた募金についての会計報告が一切ない
2.焼肉パーティーなど移植のために必要な治療費以外の支出をしたケース
3.アメリカで検査をしたところ、日本の医師の誤診であることが判明し、移植をしなかったケース。その後の募金はどうなったか定かになっていない。
…と、募金した人は、「幼い命が消えかけている。その命を救うために少しでも協力しよう」という善意たと思う。

しかしながら、これらの事例が次々に出てきた結果、小児の臓器移植のための渡米を目的とした募金活動自体を怪しいと感じるようになり、「死ね死ね詐欺」なる言葉が生まれたのです。

そして、今までは、使途の問題や財産処分の有無など手法の問題はあれど、子供が本当に助けを必要としていたわけだったのですが、今度は病気の子供が存在しない、真っ赤な嘘の募金活動が行われていました。

このニュースを聞いたとき、今まで出てこなかったことが奇跡的で、とうとう出てしまったか。と思いました。

街頭での偽募金があったわけですから、ネットを使ったこの手の募金がいつ出てもおかしくないと思いましたし、先に説明した「死ね死ね詐欺」のような不明朗な会計報告、余剰金の精算方法、目的用途外の使途などが平然と行われた時点で、こうした詐欺を生み出す環境を作っていたと思います。

そして、本当に助けを必要としている人が、財産を処分して、それでも困った人が、きちんと途中経過、事後報告、余剰金も何らかの慈善団体に寄付するなど、正当な方法で集金、使用、精算をしようとしている人たちにまで迷惑をかけることになります。

何よりも、「子供の命が危ない」と聞かされたら、誰だって同情し、助けてあげたいと思うのが心情でしょう。そうした、気持ちを踏みにじったことが、私は一番の大きな罪ではないかと思います。

「難病男児救え」と偽サイト 悪質募金呼びかけ
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/89659/

難病男児かたり募金 HPで誘い被害も確認
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071011-00000900-san-soci

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