参院選後の経済動向

参院選こうみる:与党惨敗は想定内、市場は米サブプライム問題の影響注視=UBS証 道家氏(ロイター通信)
http://news.livedoor.com/topics/detail/3249303/

記事をあえて見ないで私も書くが、参院選の与党惨敗はだいぶ前からメディアで報じられているので、この結果は織り込み済みと予想。

それに、参院選自体が海外では、ほとんど注目されていないので、外国人株式売買動向が参院選を材料に大きく動くとは思えない。

また、安倍総理が退陣しないというのも、週末あたりでは報じられていたこと、参議院の結果であって、衆議院でないため、与党案が通る公算が高いために、実質的にはすぐに大きく動かないことがあげられる。

一応、補足するが、衆議院と参議院で同じ議案で逆の答えが出た場合、衆議院優先の原則があるため、衆議院の意見が採用される。これは、衆議院は解散があり、民意が大きく反映されるために、このようなルールになっている。

ただ、解散した場合や、与党内の反発が強くなれば退陣せざるを得なくなる。
この時は市場も多少はマイナス方向に動くのではないかと予想する。

で、このタイトルにもあるように、世界同時株安の様相となった、アメリカのサブプライムローン(信用度の低い人向けのローン)問題のほうが重要だろう。

アメリカの株式市場のセンチメントは明らかに後退している。株式などのリスク投資を引き上げている傾向が鮮明で、株式の下落につながっている。

海外のマーケットからも資金を引き上げる動きがあるために、各国の株式市場も下落している。東証も週末にかけて400円安という大幅な下落を見せている。

この参院選が為替にどう影響するのか。政局が不安定なら、その国の通貨を売る(国に魅力がない)というのが普通の見方なので、円安傾向に触れると予想。

円安になると、輸出関連銘柄にとっては追い風で、ここだけを材料視すれば株価上昇。でも、政局不安定で買い手控えるという向きのほうが強いこと、アメリカの株式市場をはじめ、アジアの株式市場が急落していることも嫌気されて、下げがきつくなるのではないかと思う。

株価が下落すれば、日銀は利上げをしたくて仕方ないのだが、利上げできなくなると思う。株価の動向次第では、利上げ時期が遅れる(当面は見送り)となるのではないだろうか。

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