入院患者の自殺

ネタ元
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070425-00000003-mai-soci

私も入院中に自殺したいと思ったことがあった。
まず、自分の病気が現代の医学では治癒しないという事実。それに対する絶望感。
病気が悪化しない方法は確立されているのだが、それでも、病気と付き合っていくのは、なかなか大変なことなのだ。

私の場合、これに加えて同室の患者が、私のことをあれこれ言っていたことを聞いたからだ。人の体型だとか色々ね。

こうした状況が重なって、ふらふらと脱走したこともあった。
失意で、本当にふらふらという感じ。
いつものように、やや早歩きのテキパキした感じではない。

普段、決まりを守っている人が急に決まりを破るような場合も危険信号ですね。
何とか今の苦しい状況から抜け出そうとか、もっと危険な場合は、死に場所を求めている可能性もあります。

この時、病院側は決まりを破ったことに対する注意で終わることが多いようですが、なぜそういう行動をしてしまったか、責めるのではなく、理由を聞いてみると、こういうことが隠れていた…なんてことがあるかもしれません。

私の場合、記事中にある「家族や介護者がおらず、孤立している」これに該当しています。
家族はいますが、関わりを拒否しているので、実質的にいないのと同じでしょう。
今、住んでいる場所は、仕事上の関係者はいるけど、仕事だけ、会社で一緒だから世間話をする程度。プライベートまでお付き合いをする人はいないので、その線もないですね。

入院していると、土日が本当に苦しいんです。
周りには見舞い客がどんどん来ます。でも、私のところには誰も来ません。
入院中は、ほとんど喋らないですね。喋る相手がいないから。検温の時に世間話をすることもありますが、当たり障りのないことを適当に。という程度です。
先生のほうが、パソコンやネットの話をしたがるので、結構、長く話しますが。
なので、一見すると問題なし。という感じに見えやすいんですね。
同室の患者は、先に書いたようなことがあって以来、話すのが怖くなっています。
「また、傷つくことを言われるんだろう」
って。

そうそう。病院で実際に自殺をほのめかす発言をしていて、消灯時間近くだったのに病室がバタバタしていたことがあったっけ。
この人は病気に対する絶望感でした。

意外だったのは、私が病室でノートパソコンを使ってホームページを作っていたら、さっきまで対応していた医師が、
「何やってるの?」
と聞いてきて、
「ホームページを作ってます」
と言ったら、紙にアドレスを書いて
「URL送っておいて(笑)」
と、ケロッとしていたことですね。恐そうな顔をした先生なんだけど、実はかなりやさしい先生でした。

医療関係者ってタフだな…って思いました。自殺なんて聞いたら、私は心配で仕方ないですよ。自室で真夜中に首でもつったら…。朝、その姿を見たら…。姿を見なくても家族が来て荷物を引き取りに来たら、「そういうことなのか」と思ってしまったりとか…。

ただ、病院を責めるのも気の毒で、医師不足や看護師不足もあって、そういうケアをしたいけど、そこまでの余力がないというのが現実ではないでしょうか。

でも、精神医学の先生がコメントをしているというのも妙ですね。
そんなコメントできるなら、精神科での自殺を減らしてみてください。
予兆があって、適切な対応を取れば防げるんですよね?????
なのに、どうして精神科の自殺発生は多いのでしょうか。
学術的かつ、現実的に対策立案を示してください。現実にできる方法です。人やモノのリソースは急増させることができない状況という制約があります。
評論だけなら私でもできます。でも、実現できるのは専門家のあなたたちではないですか?

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