外来語の言い換え案
ネットニュースによると、外来語言い換え案のうち、いくつか言い換えを断念したという。
まー。何でもかんでも外来語も困るが、コンピューター関係やネット関係の言葉を無理やり日本語にするとかえって理解しにくいし既存の日本語の単語では言い表しにくいからカタカナ語をそのまま用いていることも多い。
もっとも、お役所言葉のように、既に適切な日本語があるにもかかわらず、無意味にカタカナ語を用いているケースには言い換えを適用してほしいと思う。
ちなみに…断念した単語や検討を継続した単語は以下のとおり。
検討継続
ユビキタス→時空自在
検討断念
オンライン→回線接続
データベース→情報集積体
フォーラム→公開討論会
メセナ→文化支援
しかし、どの表現も日本語で言い換えた途端にイメージがわかなくなる。
ユビキタスを時空自在とした場合、こんな場合には、???がいっぱいになる。
「ユビキタス社会が到来した。」→「時空自在社会が到来した。」
時空自在社会と聞くと、ドラえもんのタイムマシンでも出てきそうな雰囲気だ(笑)
ね、無茶な言い換えでしょ(笑)
オンラインを回線接続とすると、「オンラインの友達」という表現は意味が通らなくなる。
言い換え案が一語だけだと、使い方によって意味が通らなくなる。
(この場合は、「ネット上だけの友達」という意味ですよね)
また、操作説明で言い換えると、画面では「オンライン」と表示されているのに説明書が「回線接続」と書いてしまえば、かえって混乱する。
データベースを情報集積体とすれば、本の辞書だってデータベースとなってしまう。
フォーラムは討論をする場とは限らず、ネット上では掲示板の意味でも使われている。
メセナってあんまり聞かないな(笑)
要は、カタカナ語のままで使った方が便利な場合はそれを使えばいいし、適当な言い換え単語が無ければ平易で簡潔な文章で補足すれば良いのではないか。
ユビキタスなら、「携帯電話や情報化家電などを用いていつでも、どこででもインターネットなどの情報ネットワークを使える状態」
データベースは情報を集積しているだけではないので、IT用語としては「データの入力・更新・検索などの手順を提供し、情報の集中管理を実現するもの。」となる。もっとも、「コンピューター上でデータを蓄積して、検索ができる仕組み」のほうが優しい表現かもしれないが。
会社の中でシステム部門にいて、時には、初心者ユーザーとも話すが、無理やりな言い換え語よりも、この方が相手にも理解してもらえることが多かった。
案外、ちゃんと説明してあげると次からは通じるものですよ。
なんか、役所の仕事って、両極端だよな。
ある時はカタカナ語の乱発、それを批判されれば無理矢理な日本語の乱発だし。
言葉を適切に選んで使ったり、使い分ければ済むだけのことだと思うのは私だけだろうか。
続・続・外来語言い換え案
画面左で飼っているこうさぎに見つけてもらい,電池@net blogを拝見した.