エステーの社長さん、面白いな~
今日のカンブリア宮殿はエステーの社長さん。
途中、妙に納得したのが、「営業は質問力」と言った後に、「勉強するな。頭下げて聞け。」という言葉。
その後に続いたのが、「セミナーか何か行って知った気になって、私に言ってくる。あったまにきちゃうんだよね。」
この部分が一番納得したんですよ。その後、スタジオでは、「質問するには勉強しなきゃいけない」と言っていたのだが、セミナーの勉強と、良い質問のための勉強は違う。
セミナーの勉強というのは、論であり、学問である。もちろん、これはこれで大事ではあるが、これだけの人がいるから困るのだ。
マーケティングでも、コーチングでも、色々な論があり、手法があり、それをセミナーや本などで学ぶ。もちろん、一生懸命勉強しようする姿勢は良いと思うが、問題はエステーの社長さんの通りで、「知った気になる」ことだと思う。
うちの会社でも、アホみたいに書籍の丸写しのような理屈をダァ~と書き並べる馬鹿がいる。
それで知った気になって、他から現実と理論の乖離を指摘されると、議論を捻じ曲げてでも、何とか論破しようと必死になるのがいる。
こういう頭でっかちで実がない人というのは、ともすれば害悪でしかない。特にうちの会社のアホみたいに議論を捻じ曲げて無茶苦茶ばかり言い、チームの雰囲気を悪くするようならば、むしろ存在しないほうが良いくらいだ。人材どころか、人罪(ジンザイ)レベルだろう。
一方、スタジオで補足した「良い質問のための勉強」というのはこれとは少し違う。理論や理屈を知っていても知っていなくても、質問するためには予備知識がある程度ないと相手の話を理解できないし、相手の業界・相手の会社の都合もわからない。それを知った上で質問と言う形で時に話を引き出し、時に教えられるわけだ。
理論だけではなく、現実も見据えた勉強と言うだけではなく、リサーチの要素も含むだろう。それも単に事前調査で調べただけでなく、考えたり、想像を働かせたりすることもまた、大事な予習(下準備)だろう。
頭でっかちで、理論を振りかざしてチームの空気を悪化させる馬鹿者よりは、頭を垂れて教えを請うほうが関係も悪くしない。むしろ、人によっては、「ったくしょーがねーなー」と言いつつ、可愛がってくれることだろう。
教えを請うて可愛がられるというのは、聞いたことはきちんと理解して、同じことを何度も言わせないのは当然で、相手に興味を持ち、尊敬をし、関心を持って、接するからなのだが。
なので、不勉強で質問だけすれば良いというわけではないので、勘違いしないで欲しい。あの社長さんは裏ではしっかり勉強されていると思いますよ。だから、iPadを使いこなし、出演者の著書を読了しているのである。