以前、家族の介護を理由に番組をお休みしていた松本方哉キャスターが、本日の番組内で再びお休みすると発表した。

私は、前回のお休みも、今回のお休みも時代を象徴するものであると思うし、これを支持する。

男性が育児休業や介護のための休業を取れるようになってきた。だが、現実には、休業を行使する事例は少ない。キャスターという目立つ立場で、休みを取ることは苦悩もあったことだろう。休業という形を視聴者が容認しないかもしれないし、降板させられる可能性だってある。サラリーマンよりも立場は不安定なのだから。

男性が仕事だけをしていれば良いという時代は、はるか前に終わっている。これからは、仕事も家族も両方大切にしていくこと。それが、ライフワークバランスだと思う。これは、決して女性を優遇することでもなく、男性に負担を求めることではない。男女双方にメリットがあるものだと思う。男性の抜けた穴を女性が埋めることだってあれば、女性が抜けた穴を男性が埋めることだってある。それが本当の男女同権ではないだろうか。

むしろ、私は堂々と「家族の介護のため」と言った彼をカッコよく思える。今までなら、「個人的な事情」などとしたことだろう。

お休みは支持するし、番組にも戻ってきて欲しいと思う。そういうことを経験したキャスターが新たな視点でニュースを伝えてくれれば、社会にも役立つことだろう。