緊急特別企画・鉄道旅をする(2)
10号車(先頭車両)の前よりのドアから乗車します。アテンダントさんが出迎えてくれます。
荷物を入れて座席に座り、なんだかんだですぐに発車。
いやー。この椅子、いいっすねー!(寒)
でも、個人的にはグリーン車のほうがよく眠れるw
あのチャイム音が鳴り、アナウンスが終わるとアテンダントさんがご挨拶。
その後、おしぼりを配りつつ、軽食やドリンクの要望を聞いてくれます。
途中、上野駅でお出迎えをして、軽食サービスを。私は軽食、お菓子、おつまみをお願いしました。面倒だからいっぺんに持ってきてもらいます。
軽食を開けるとこんな感じ。
お品書き(東北・北海道新幹線、東北・北海道方面行き)によると…
[右膳]
- 茶飯(あさり出汁風味)
- 菜種そぼろ
- 野沢菜
- 煮ホタテ
- 人参
[左膳]
- えび生姜風味
- 菜の花
- 玉蒟蒻おかか和え
- さわら利休焼き
- 軟骨入り鶏つくね
- 赤パプリカ
- 玉子焼き
あさり出汁風味のご飯が、あっさりしていて(注:ダジャレではない)朝には丁度よかったな。
パウンドケーキが、「グランクラスオリジナル 東北産よもぎと三温糖のパウンドケーキ」というのが正式な名前らしい。
香りもしっかり立ってたし、おーYOMOGI☆って感じだったな(語彙力w)
三温糖を使っているのか、甘さの中にコクがありますね。品のいい甘さになっており、大変おいしゅうございました。(料理記者歴60年の岸朝子さんみたいだけど。)
おつまみは以前と同じく、おかきのセットですね。これもね、1つのパッケージの中に色々な味のものがあって工夫されているんですよ。
おかきだけに、思わずお書きになってしまいましたが。(笑うところです)
それにしても、グランクラスで長時間移動って結構な博打だな…と思って。
座席数が限られているけど、変な人がいると、「げ、こんな連中と5時間一緒かもしれないの?」ってなりますね。
2人組のBBAはずーっとペチャクチャ喋ってるし。
大宮から乗ってきたオッサンは「俺、サービス受け慣れていますけど」風を漂わせているが、実は素人と見抜く俺。
なぜなら…。
私が薬を飲むために事前購入したペットボトルの水を出しておいたのを見て、
男「あー、それと水を」
アテンダント「お水に氷は入れますか?」
男「あ、え、あー、グラスでくれるんだ。じゃあ氷を入れてください」
基本的にグランクラスのソフトドリンクはボトルのまま供されないよ。知らなかった?
で、この男がまたクソ面倒くさいの。
自分で持ってきた荷物を荷棚に入れて、もう一つの小さいショルダーバッグが入らないと文句を言うし。しかも、そのショルダーバッグを前席の座席の隙間部分に入れたり。その席の人、あとから来るはずだけど。乗車前にえきねっとでシートマップを確認したんでw
さらには、
男「(テーブルを指さして)これ、消毒とかしたの?」
と、クレーム調。言っちゃ悪いけど、お前の風体よりはテーブルのほうが綺麗だぞwww
真面目な話、コロナ前からアテンダントさんは降車するとすぐに座席を整えていたから、全く問題ないはず。とにかく快適に過ごせるようにササっとやってますよ。
事実、この男が新青森で下車したら、すぐにアテンダントさんは拭き掃除と消毒をしてましたよ。
結構、静かな空間だから、こういう会話聞こえてくるんだよね…。
この男、さんざんそんな風に絡んでおきながら、酒にソフトドリンクにコーヒーに…とよく飲むw
なんか、元取ってやろう感がすごいw
貧乏くさいな…。
だったら、変なクレーム口調じゃなくて、
「僕、こんなところ初めてなんで緊張してます」
的な感じの人のほうが好感持てますよ。誰だって初めてはあるし、それを馬鹿にする奴はロクでもないと思うけど、感じの悪い人ってその場の空気も悪くするからね。
恥ずかしい話ですが、飛行機のお高い座席に座ると、機材によって操作が違ったりしてわからないことがあるので、素直に客室乗務員の方に質問して教えてもらいます。いいんです。知らないなら聞けばいいし、相手もそれが仕事の一部ですから。
そして、こういうお座席に見合った立ち居振る舞いができる人じゃないと来ちゃいけないと思います。
よく子供がこういうところに乗ったら怒られるとか言うけど、場に見合った行動ができるなら、小学生でも俺はアリだと思います。ちゃんと親御さんから、
「こういうところでは静かにするんだよ。うるさくしたら他の人の迷惑になるから降りるからね。」
とでも言っておいて、ちゃんとそれを守れるなら、立派な紳士・淑女で、そこにいる資格があると私は思います。
もう、途中から音楽を聴いて会話はシャットアウトしました。
ちなみに、その男、新青森で下車する前にサービスメニュー(座席にある紙のメニュー)を尻ポケットに入れて持ち帰ってました。
あれ、持ち帰る人を初めて見たかも。
途中、アテンダントさんがお菓子類の車内販売をしていたので、ワッフルとか、牛タンジャーキーとかを買いました。ほら、今回の旅の趣旨はお金を落とすことですから。お土産品とか売ってたら途中経路の人にあげれたんですけどね。
話は嫌な男の話から戻ってサービスメニューのこの部分、よく読んだことがあるでしょうか。
気になる一文があるのです。
「グランクラスオリジナル商品もご案内しております。」
ん?
「グランクラスオリジナル商品”を””販売しております。”」
ではないんです。この微妙な日本語の違いですけど。
そして、グランクラスオリジナル商品とはなんだろうか。
Gマークのキーホルダーとか、マグカップとか、ボールペンとか?(ほら、昔、北斗星とかカシオペアにそういう商品ありましたよね。)
わかった!「グランクラスに乗ってきました」という全国どこでも見るお土産クッキー(あれ、地名変えただけでどこでもあるよねw)
と思って、いつ聞こうか迷いながら、隣のクレーマー男が聞き耳を立てて真似しないかドギマギしながら聞いてみました。
ワイ「あのー、すいません。このサービスシートに書かれているオリジナル商品というのはどういうものでしょうか。」
答えは…
グランクラス車内で使っている冷たいドリンク用グラス、ホットドリンク用のグラスとのことでした。
なお、車内にグラスを積んでいるわけではなく、はがきを渡されるので、これに書いて申し込むスタイルです。
ちなみに、Aセットは写真右側の耐熱グラス2個セット。Bセットは写真左側の強化グラス2個セット、Cセットは耐熱グラスと強化グラスが1個ずつのセット。いずれもお値段は3000円。
あれ?意外とお手軽価格。
ぜひご乗車の際には、記念におひとついかがでしょうか。
新青森駅で乗務員が交代。ここからはJR北海道が担当する区間となります。
車掌も代わり、電光掲示板の表示も「東北新幹線」から「北海道新幹線」になっていたり、「JR東日本では~」が「JR北海道では~」になっていました。
「青函トンネルに入る時刻は11:38頃を予定しています。」
とか青函トンネルについてのアナウンスがあったり、
「青函トンネルに入りましたら、前方の電光掲示板でお知らせします」
とか。あー、快速・海峡の頃みたいだなと思ってました。
昔は、快速・海峡は海底駅である吉岡海底駅、竜飛海底駅に停車して見学できたんですよね。本来の役割は緊急時に避難するための施設であり、保守のための拠点だったりします。
トンネルを抜けたのが12:00頃。アナウンスで
「青函トンネルを抜けました。北海道へようこそ。」
おお!こういうアナウンスするんだー。
担当区間は短いけど、なんとかもてなそうという気持ちはしっかり伝わった。
そんなことを思っているうちに新函館北斗駅に到着しました。
新幹線の縦型駅名標でも、やっぱりサッポロビールのロゴ入りなんですね。これを見ると北海道感がある。
手前にあるオレンジ地に黒の十字の標識は停止限界標識(新幹線用)
その奥にあるのは車止めと車止め標識(新幹線用)
つまり、新幹線の末端であることを示している。