会社にはファイルサーバーがある。

ファイルを置いておく場所なのだが、私が使うフォルダには、ファイルサーバーが満杯になった場合に備えて、ゴミファイルを集めているフォルダがある。

ここには、本来、パソコンのゴミ箱に入れ、削除していいファイルを入れておき、ファイルサーバーの利用率が高くなった時に消して容量を確保する。

本来ならば、サーバーのクォーター機能を使うべきだろう。

これを使えば、余計なファイルを置くこと無く、利用者にフォルダサイズの上限を決めることができる。無駄なファイルを置くことでバックアップの時間もかかる。

が、管理者権限が与えられていないため、クォーター機能を使うことができないのだ。

だが、こちらにはクレームの嵐が届く。そうすると、即応できるようにゴミファイルを置いておいて容量を確保しておき、必要に応じて削除して容量を空けるほうが早いのだ。このフォルダは同じ部署の人にはオープンにしており、削除も許可している。

そんな前置きはさておき。

このゴミファイルの中に、最近、私はトラップをしかけておいた。

私の給与明細や源泉徴収票、業績評価など気になるような内容のファイル名やフォルダ名をつけておく。

例えば、

• 2016年10月賃金明細書.pdf
• 2015年源泉徴収票.pdf
• 【秘】2015年業績評価結果.xlsx
• 【社外秘】○○事業所電話番号一覧（管理者用）.xlsx
• ストレス診断結果（個人用）.pdf

のような名前にしておく。

中にはのぞき趣味的な人がいるだろう。

そこで、私はファイルの中にこんな文言を入れておいた。

はずれ
人のファイルを見ようとした馬鹿が引っかかるんだよｗｗｗ
バーカｗｗｗｗｗ

 

もちろん、ファイルサイズは各文書バラバラにしている。

本当はコンピューターウイルスでもしかけておいて、

「この人は人のファイルをのぞき見る悪趣味な人です！」

と1時間に1回大音量で流れるとか、そんなことをしてやりたい気分だが、さすがにそれはやり過ぎだし、騒ぎにもなるだろうからやめた。

本当に大事なファイルは、いくら削除する予定でも、そんなところには入れないし、ファイルを開くためにはパスワードをかけてある。

これに引っかかる人がいないと思うが、引っかかったときの顔を想像して一人ニヤニヤするのであった。