Twitterで見たとんでもない暴言
池田信夫とか言う奴が、なんか暴言を言っているらしい。そんなのをTwitterで見かけた。
誰もいわないが、学生がバカなことが就職難の原因。 RT @makoto_naruke: 東洋経済1.15号。大学生が就職したい会社No.1はJTBだそうだ。不思議な国だ。(元文書:http://twitter.com/ikedanob/status/23738243946119168)
これを読んで、ものすごくカチーンときた。かくいう私は学生でもないし、もう若いとは言えないかもしれない立場だ。けなされた当事者だから怒っているわけではない。
学生に限らず若者と言うのはいつだって、未熟なものではないでしょうか。未熟だからこそ、年配の方が教え、育てていく必要があると思うのです。
そして、(今の)学生がそんなに昔の学生に比べて馬鹿だとも私は思いません。逆を言えば、昔の学生が今と比べて優秀だとも思いません。
確かに分数ができない大学生とか、そういう話題も出てはいますが…。
では、昔の学生だった池田信夫センセイに言いたいのだが、今の日本のこの惨状はどうして起こったのでしょうか。
優秀な昔の学生さんだったならば、今の財政の状況も、就職難もなぜ回避できなかったのでしょうか。
次に、今の学生がもし、本当に馬鹿ならば、どうして、馬鹿じゃない学生に育ててこなかったのでしょうか。
自分たちの世代がすべきことを、きちんとやってこないで、そのことを反省もせず、学生(若者)だけを非難するのは間違っていると思います。
そして、大事なのは、現状をただ嘆き、こんな暴言を吐くことではありません。現状に問題があるならば、どう問題を解決するか、そのための知恵を出し、行動をすることです。
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今の学生・若者に問題がないとは私も思いません。
ですが、今の学生は就職難に必死に戦っています。その努力は、涙ぐましいものがあります。そんな学生を馬鹿呼ばわりすることを私は許せないのです。
努力もせず、何もせず過ごしている人ならば、馬鹿と言われても仕方ないでしょう。
でも、一生懸命頑張っている人を馬鹿呼ばわりすることを許せないのです。
繰り返しますが、若者はいつの時代だって未熟で、どうしようもないものです。池田センセイとて、そういう時代があったことでしょう。
そんな若者を育て上げ、未来を託すことが老兵の最後の仕事ではないでしょうか。
若者に対して、諦めて、切り捨てて、比較して、劣等感を植え付けて、経験の乏しい若者がどうして自信がつくのでしょうか。
年老いた人がすべきは、その若者を育て上げ、自信と希望を持ち、この国を支え、この国を未来永劫続くように襷をつなぐことではないでしょうか。
その後のツイートで、池田センセイは、
悪いのは企業。大学に偏差値以外は何も期待してないんだから、大学は対応しようがない。 http://ow.ly/3AriU @50ri(元文書 http://twitter.com/ikedanob/status/23738243946119168)
とも書いているではないですか。
ならば、どうして、その企業にも問いかけ、良い選抜方法を提言しないのでしょうか。
優秀な昔の学生だった池田センセイ(と、その世代の方々)は今の日本の諸問題を解決できるんですよね?
若者を叩く暇があったら、残り少ない人生を、次世代を担う人たちに希望を持てる社会を作ることに割きませんか?