アオコから燃料

資源が少ないわが国にとって燃料を自前で開発できるかも。

<バイオ燃料>アオコから高効率抽出…従来の70倍に成功
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100320-00000052-mai-soci

これ、すごいな…。

アオコで水の浄化もできるし、その後も単に燃やすだけでなく燃料まで取れるなら、ものすごくいいよね。

何よりも地下資源に乏しい日本にとっては、燃料を自前で開発できるかもしれない。もちろん、これだけで総エネルギーを賄うのは難しいだろうが。

廃食品や雑草、廃衣類などからアルコールを取り出したりする方法も確立されつつあるし、輸入依存の比率を少しでも下げれたら競争力にもつながるかもしれない。

化学(科学)には夢があるな…。でも、それをバックアップする体制になっていないのが残念。科学技術開発は資源が少ない日本にとって、問題を解決したり、有能な人材という資源開発にもつながるのに、事業仕分けで資金をカットされたり、受け入れる民間企業が少なかったりするしね。

ものづくりも大事だけど、知を売ることもやっていかないと先進諸国に置いていかれ、新興国に追い越されると思う。それは技術偏重ではなく、外交戦略とか知財戦略とか、そういう交渉力も必要なんだよね…。

科学技術開発をバックアップする一方で、それをうまく売る仕組みや利益をあげられる仕組み、真似できないようにする仕組みが揃わないと、中期的には食べていけない。

そして、その一方で、次の飯の種を開発することも必要だろう。ものづくりは恐らく、新興国がメインになっていく。かつての欧米が日本に追いつかれ、追い越されたのと同じようにね。

だから、欧米は製造からサービスにシフトした。わかりやすい例がIBMだろう。汎用機・コンピューターの製造と販売から、とうとうノートパソコン(ThinkPad)を中国に売って、サービスにシフトしていった。事業を売却してキャッシュを得て、次の飯の種を育てて、事業構造を変えていったのだ。

※ThinkPadファンにとっては、IBMのロゴがなくなったことに寂しさを感じるが…。

これは日本全体にも言えるし、うちの会社(製造業)にも言える。

製造業でも、今作って売っているものは恐らく、10年も経たないうちに新興国に追いつき、追い越される。少なくても汎用的な製品は人件費が安い新興国に価格競争では勝てない。

そうすると、より高機能なものだったり、より付加価値が高いもの…簡単に言えばマネされにくいものにシフトしないと勝ち目がない。うちの会社で言えば、儲かっている時にこそ、キャッシュがあるから変えるチャンスだったのに、それをボサッとした経営陣が放置していた。これで、同業から見ても2周回遅れくらいになっている。

価格競争をやっている限り勝ち目はない。ならば、それ以外の土俵で戦わないとダメなのだ。

それか、相手の国・地域で生産をして、日本に逆輸入するくらいでないといけない。こうすれば、安い人件費で作れる。要は海外進出だ。

これも遅れまくっている。こっちについて言えば3周回遅れ程度だろうか。

戦略を描いて、計画的に動かないと、うちの会社のようにどんどん周回遅れになる。国家全体もそうだ。リソース(資金・人・土地・物)に限りがあるのだから、それを上手に割り振るかが問題ではないだろうか。

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