特命平社員・電池マン(笑)
最近、うちの職場は17:30を過ぎると、人がかなり減る。
私の終業時刻は17:40なので、さすがに定時で早々に帰るのも気が引けるので18:05過ぎくらいまで居ることが多い。
18:00で帰ろうと思うが、無表情で無愛想な能面のような顔をした淋病と同じバスになるのが嫌で18:05くらいに帰る。淋病は18:00退社で18:10のバスというのが基本ダイヤのようだ。
夕方の17:30~18:00頃は、おもちゃメガネに捕まり、帰りが遅くなる魔の時間帯でもあり、人が少なくなったためにディープな話題が出始める時間帯でもある。
最近は、セキュリティシステム導入に向けて事前準備が忙しい。
帰る予定の時刻のギリギリまで全力集中モードで仕事をしている。こういう時は周囲の会話など全く聞いていない。
すると、K氏が、
「電池マン君の仕事は、どこにも属さないもんな。特命業務というか・・・ね?」
と、私に話を振ってきた。
どうやら、おもちゃメガネとK氏で、業務分担や課内体制について話していたらしい。
電池マン 「特命業務ってカッコいい響きですね~。まー、私はその他雑多担当ですから(笑)」
K氏 「そう言うなって。現場でも、どうしても明確な役割分担を分けられない仕事があって、必ずそういう人はいるんだから。普通は係長の下に属するけど、こういう人は課長直属で重要なんだから。」
どうやら、これで話の流れが見えた。
K氏の配下で仕事をする生産計画などを支えるシステムを担当する業務系。
コパカバーナの配下で仕事をするサーバーやネットワークを支える基盤系。
そして、その他雑多のその他系という3分類の体制にしようということか。
まー、私の仕事というのは一言では言い表しにくいのは事実だ。
1.電話
2.e-ラーニング
3.Web関連技術検討・評価
4.ICカードセキュリティ運用・導入支援・評価
(5.RFID調査・研究)
6.オープンソースソフトウェア研究
7.セキュリティ動向調査・研究
8.シンクライアント調査・研究
9.モバイルコンピューティング調査・研究
10.緊急地震速報運用・利活用研究
11.一部物流系全社システム運用支援
と、ざっと上げてもこれくらいはテーマがある。
大半が調査・研究なので、日常業務をしつつ、世の中の技術動向を調査しつつ、自社のニーズを見ていくというのがパターンだ。
※5.のRFIDがカッコ書きなのは、全社での研究会に参加していたが、実証実験・実用段階の業務は他の人が担当しているので、将来的には無くなる業務のため。
半分、ライフワークが仕事になったのが、3.と7.だろうか。
イントラネットが社内に出来る前のインターネットブーム(1995年頃)の時から、
「こんなに便利なものは、いずれ社内やビジネスでも使われる」
と予見して、個人的にホームページを作ってみたり、ブログをやったり、CMSやSNSを構築したり・・・と色々やっていた。
なので、3.は、命じられてやったと言うより、自分で取り組んでいたことなのだ。
また、インターネットの普及とともに、コンピューター・ウィルスがワームに進化したり、情報窃取なども増えてきていた。
かなり前に社内では、大規模なウイルス感染活動があり、業務停滞もあったが、これも個人的に情報を調査・収集・独自防御をしていたので、私のマシンだけは無事だったことがある。
その時の名残りで、7.もライフワーク化していた。
現在では、基盤関係でもウイルス対策は行っているが、せいぜいウイルス対策ソフトの適用や感染したPCへの対処、定期的なマイクロソフトの修正プログラムの適用を推進する程度に留まっている。
最近になって、情報漏洩対策も少しは実現しているようだが、いささかマニュアル・セミナー的でそれ以上のことには対処しきれていないように思える。
例えば、個別製品を狙った脆弱性、サイバーテロ、サイバー恐喝、ウイルス感染もWebの検索でひっかけるパターンやDNSの問題を突いた偽サイトへの誘導の手口さえ知らないということもあるようだ。
これらの情報を収集し、必要に応じて警告を発したり、状況に応じて支援や助言をすることにしている。
昨日から、8.のシンクライアント調査・研究もテーマに入った。
盗難に伴う情報漏洩対策の決め手として、情報を格納しないという選択があるからだ。
そう考えると、生産計画などを担当するシステムの業務系とは、ちょっと毛色が異なる。
どちらかと言えば、インフラ的な基盤系に近いが、ここに属すると日常業務を手一杯にさせられて(これは、使う人の問題だが。)研究や調査を担う人がいなくなってしまうという問題もある。
なので、独立した取り扱いにしたのかもしれない。
体のいい窓際・閑職という説もありそうだが、本当の窓際は、ルーチンワークしかないし。
オープンソースソフトウェア関連の考え事をしている時、おもちゃメガネは
「ここで、Linuxとか出来そうなのは、電池マンくらいしか居ないしな・・・」
とうわ言のようにつぶやているし。その直後、呼びつけられてオープンソースソフトウェア関連の調査研究という項目が追加された。
それにしても、特命担当って響きはいいけどさ・・・特命係長・只野仁みたいに、たまには会長室でおいしいものをご馳走してくれるとか、メリットも欲しいよな(笑)