自民党総裁選・麻生氏圧勝

自民党総裁選は麻生氏が圧勝。このまま順当に進めば、麻生氏が内閣総理大臣となり、麻生内閣が誕生する。

一方、昨日は民主党党首に小沢氏が選出され、麻生自民 VS 小沢民主の構図となりそうだ。

さて、気になるのは今後の政局。予定では24日に総理大臣指名。ここで麻生内閣が誕生予定。

これまでの報道では、即解散とせず、まずは補正予算を通すと麻生氏は語っているので、この通りなら補正予算審議に入る。

経済的に苦しいので早く経済対策の補正予算を早く通して欲しいと思っていることだろうから、この選択は正解だと思う。ただ、その中身がどうなるかが気になる。

原油高騰対策は、特定の業界だけを支援するのではなく、広く国民に行き渡るようにして欲しい。具体的には、石油類に課せられる税金の税率を暫定的に下げるか、撤廃してしまうことだろう。

重油を多く使う漁業、海運業、ボイラーを運転する銭湯などもあるし、軽油を多く使う陸運業(トラック)、それから一般に使われるガソリン、航空業についてはケロシンも下げる必要があるだろう。

次に建設業・不動産業の壊滅的な状況にメスを入れる必要がある。これは、住宅ローン減税と建設許認可を迅速に行うようにすることだ。特に微細な書き間違い程度は指摘の上、後日提出にするような柔軟な運用をして欲しい。

消費活性化策は、やはり定率減税だろう。今なら、まだ年末調整に間に合うだろうし、効果が出やすい。

あとは戦略的に投資する意味で、情報通信分野、バイオテクノロジーなどに補助を出し、次世代の産業振興くらいはやって欲しい。単に防御的な景気対策ではなく、新規事業を振興して「儲ける」ための投資もして欲しい。

個人的には、自称・オタクの麻生さんなら、ニコニコ動画などで出てくるMAD、初音ミクで出てきた著作権問題も法整備をして欲しいと思っている。

現行の著作権のあり方は、著作権者の権利保護ばかりが重視され、著作物を使い、新しい文化を創造することが困難になっていると思う。

特にインターネット時代になり、誰もが作品を生み出し、公開できる時代だからこそ、MADが出てきた。

また、UGC(User Generated Contents:利用者が作ったコンテンツ)の権利問題の典型例が初音ミクだろう。現行の枠組みだと、ソフトウェアの権利、声優の権利、音楽と歌詞の権利と権利者がまたがってしまい、せっかく生み出されたものが、権利関係の複雑さから、うまく作品が流通しないという問題がある。

自称・オタクの麻生さんなら、アキバ的なカルチャーは日本の財産だと思わないだろうか。(まー、なんちゃってヲタであって、真性ヲタは石破氏とも言われているが。)

オタクを引き合いに出したパフォーマンスだけでなく、こうしたカルチャーが世界に出て行けるような、その障害になっていることを立法・行政の立場から、どうにかして欲しいと思っている。

アニメ・漫画が世界に飛び立ったように、日本発の文化・サービスとして世界に飛び立ち、大きくなって、日本に利益をもたらしてくれればいいと思っている。また、そういう可能性を秘めていると私は思っている。

まずは、緊急性の高い景気対策をお願いしたいが、オタクにアピールした以上、オタクに何か還元して欲しいと思うのは、私だけだろうか。

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