危険!ポリタンクでガソリンを買うな
…ってことで、灯油用のポリタンクでガソリンを買いだめする人が出るんじゃないかという話題。
灯油用のポリタンクには「灯油以外使用禁止」などと書いてあるはず。
科学的知識があれば、ガソリンのほうが気化しやすい(沸点が低い)ので、灯油用とガソリン用では、密閉性が違うわけで、携行缶はガッチリしていますよね。
「灯油もガソリンも同じ石油なんだから」
なんて考えている人がいるんでしょうね…。ちなみに、軽油と灯油も組成は近いものの、これも微妙に違う物なので、ポリタンクでの買いだめはしてはいけません。何よりも誤用してしまう恐れがありますからね。
一応、マジメに書くと
軽油:沸点が180~350℃程度。着火点は約50℃。組成はC15H32~C17H36。軽油取引税がかかるので、灯油よりも高くなる。
灯油:沸点が170~250℃程度。着火点は約40℃。組成はC11H24~C14H30。
ガソリン:沸点が30~220℃程度。着火点は約-46℃。組成はC6H14~C10H22。ちなみにハイオクの「オク」はオクタン(C8H18)のこと。
という違いがあります。
なので、灯油と軽油は似てるけど、違うんですよ~。という話で。久しぶりに化学小事典なんて開いたぞ(笑)
あと冷静に考えて欲しいのが…。
携行缶の値段と減税分の利潤を天秤にかけて、携行缶を買ってもペイするのかどうかですね。
節約しているつもりが、よく考えたら、車は近所の買い物程度で、ガソリンもそんなに入れないし…となると、携行缶の値段や買いに行く為にかかったガソリンの分だけ損してることもありますね(笑)
これから夏に向かうので、気温も上昇します。保管の仕方が悪いと熱で膨張したりする危険性もあります。(真夏までには使い切るだろうけど。)
それで火事になって家一軒燃やしちゃったら、なんのための節約なんだか。ってこともありますしね。
まー、安全性と経済性をよく考えなさいってことですよ。
携行缶でガソリン買いだめ 品切れや暫定税率復活に備える
http://news.livedoor.com/article/detail/3584420/