株式:昨年来安値を更新
東京株式市場で昨年来安値を更新。…ってことで、個人的にはどう運用するか考えてみる。
ニュースでは12000円割れの覚悟なんて書いているが、私は10000円を割ってもおかしくないと思っている。
上がる要素がどこにもないのだ。
サブプライム問題は大きなポイントの一つなのだが、なぜ、これが大騒ぎになっているか、もう一度整理してみたい。
そもそもサブプライムローンとは、信用度の低い人向けの住宅ローンのことで、最初は金利だけを支払うようなもので、支払額が低く抑制されているのだが、数年後にステップアップと呼ばれて金利+元金払いになる。
このステップアップの時に支払いが困難になり、不良債権となったのである。
ところが、言ってしまえば、ただの住宅ローンだから、金額自体は大したものではない。
なのに、なぜ騒ぎになっているか。
証券化というのがキーワードで、サブプライムローンや他の債権などを混ぜて証券(ファンド)として売っているのである。言うなれば、金融のミートホープのようなもので、色々なものをごちゃ混ぜにしている。
その結果、サブプライムローン分がどの程度なのか、非常に複雑になってしまったため、リスクが簡単にはじき出せなくなってしまった。
投資とは、思惑で買い、思惑で売るもの。なので、リスクが読めない状況で、リスクがあるという状態では、守りに入る。つまり、これらのファンドを売り急ぐような行動を取る。みんなが一斉に売るために需要と供給のバランスが崩れて供給過多となり、価格は暴落する。
このように負のスパイラルが問題をより一層大きくしている。
では、これを解決するにはどうするか。私なら…
1.サブプライムローンのステップアップを先延ばしするように要請。必要に応じて財政でも支援する。
2.それで時間を稼いで世界経済の混乱を回避している間に、証券化して複雑になったものから、サブプライムローン相当分を整理する。
3.貸付残高の何%が判明しているか常に広報し、事態が進展していることをアピール。
4.80%程度判明すればある程度安心するだろうから、判明分の残高を貸倒引当金として損失計上できるように会計ルールを改正する。この分は損失となるから、法人税は安く済むし、赤字転落や財務状況が危険となった金融機関には救済策を発動できる。
ポイントは、証券化を解きほぐすかということ。これで、リスクが見積もれるようになれば、投資家マインドは好転するし、その後のロードマップが示されれば、さらに良い方向に心理は変化する。
ジャブジャブと公的資金を投入するよりも、この方が傷は小さく済むと思う。実態は巨大な不良債権額ではないのだから、実態を明らかにしてしまったほうが良いと思う。
日本国内を見渡せば、原油高、ドル安(=円高)という問題も出ている。
まず、原油は安くならない。OPECは原油価格を高止まり維持したいのだろう。増産なんて言い出すはずがない。原油高でやっていけるような商品・生活をしていくしかない。
円高も長いスパンでは予想されていたこと。ドルの凋落は以前から言われていた。あまりにも急に動いているだけだが、大きな流れでは、円高方向だろう。
では、私は、どう動くか。
日本株式は買わない。逆張りなら買い時だが、日本の株式市場を見放す傾向にある以上、景気が好転しても上昇の期待はしにくい。
外国株式は欧米の先進国市場はファンドで、BRICsは買わない。今更だと出遅れ。VISTAでも出遅れかもしれない。そうすると、安定あいている先進国市場の逆張りを狙う。
債権相場は株式が低迷していれば、セオリーどおりだと上昇する。順張りとして買っておくのもありか。
産物先物:原油、トウモロコシ、小麦、大豆、砂糖、金、プラチナあたりが注目か。ただ、いきなり先物に抵抗があるなら、農産物、鉱産物系のファンドを買ってみるのも手だと思う。
個人向け国債:保険で固定金利で買っておく。国内の金利が低下すると予想するなら、固定のほうがいい。
定期預金:銀行を選別して少ししておく。マーケットの動きを読む地震がないなら現金に退避するという考えもアリだ。ただし、普通預金では全く増えないので、定期預金。それも、銀行を選別することが大事。
個人的には、定期預金より個人向け国債のほうがオススメだ。
リスクを考えると、定期預金は銀行という私企業。国債は日本国である。どう考えても、私企業より国のほうが信用度が高い。
金利の面でも、国債>定期預金となるため、リスクが低く、リターン(金利)が大きいなら、こっちのほうが優位だろう。
換金性は、定期預金のほうが解約して普通預金に振替される期間が短いから、こっちのほうが有利。ただ、投資資金は、解約を前提にした資金は投入しないほうがいい。
そういえば、先輩は株主総会に行ってみたいという理由でスタバ株を買うようなことを言ってたけど、権利落ち後の下落は織り込んでいるんですかね…。
実は、株主総会に出たいだけなら、もっと投資金額が少ない銘柄がいっぱいあります。
スタバが53000円程度ですが…。
USEN(単元・10株) 終値 551、単元での購入価格 5510
ついでに株主優待があります。ここは、Gyaoの扱いをどうするかが鍵ですね。ウォッチしていた頃には1000円前後をつけていたので、安くなったな…という印象。
まー、この程度なら、0になっても痛くも痒くもないでしょう。決算は8月末。株主総会召集時期は11月下旬です。