地方鉄道を救いたいと言うけど
別に先日の件があったからじゃないけど。
全国ツアー第1弾
http://kimurayuko.blog95.fc2.com/blog-entry-301.html
ローカル路線の経営が厳しいところを救いたいというのは、いいんだけどさ…。
この告知のタイミングとかを見ると、「口だけ」にしか思えないんだけど。
2月9日に実施するイベントを1月21日に告知したって、遠方から行こうと思っている人は都合をつけるのが大変ですよ。
しかも、定員がたった40名。
これじゃあ、砂漠にじょうろで水を注ぐ程度でしょう。40名×5000円=20万円。でも、実費がかかるし、自分の交通費を引くと10万もないでしょう。
これで、ローカル線を救えるとは思わないけど。お金の問題じゃないとしても、告知から実施までの期間が短くて本当にやる気があるのか?と思ってしまいます。
ローカル線を救おうと思ったら、やっぱり、地元の人の足として使われなくてはいけないでしょう。鉄道ファンが、一時的に押しかけたって、それは一時的なものでしょう。
廃止が決まると葬式厨と呼ばれる鉄道ファンがごった返すというのはありますが。
ならば、地元の人が使ってくれるか、鉄道ファンや観光客が訪れるような何かがないといけないと思います。
リンク先の記事では、このような一文があります。
ローカル線の魅力を知ってもらって、たくさん人が乗りに来る。
それでローカル線が少しでも元気になってくれれば…。
これはこれでいいんだけど、じゃあ、過去に訪れたローカル線のことをブログで書きましたか?
秋田内陸縦貫鉄道のことだって、集合写真の一般参加者をハートマークでマスクした写真を載せるよりも、文中で紅葉のことを書いているなら、それを載せたほうがいいでしょ。それも「圧倒されるほどの絶景」だけじゃ伝わらない。どの駅とどの駅の間から眺める紅葉はどう美しいのか、途中下車して、絶景ポイントがあるのか。そういうことを書かないで、響きのいい言葉だけを並べたって魅力なんか伝わりませんよ。響きのいい言葉よりも、自分が感じたリアルな感想がないと人に伝わりませんって。
経営が苦しいということも、知名度があるなら、正攻法で取材をすればいいと思います。
毎日何名の乗客がいて、近年の傾向はどうなっていて、車両のメンテナンスや保線費用などで、この先どの程度のお金がかかって…。そういう数値も裏づけには必要でしょう。
「大変だ!大変だ!」
と言うだけでは、実情を知らない人を納得させられません。
魅力も伝えていなければ、実情をレポートすることもできていない。何か突っ込んだ企画を考えているわけでもない。これで、ローカル線を救うなんて笑わせるなと言いたいですよ。
せいぜい自分の売名と偽善くらいしかできないと思いますが。本気でローカル線を救おうと思っていないなら、こういう発言を軽々しくすべきではないと思います。