太田批判と数字は別問題では?

2ちゃんねるでもスレッドが立っている大晦日のフジテレビの番組「1億分の1の男」である。

何でも視聴率がたったの3.2%(関東地区)だとか。

J-CASTニュースでは、数字の低さが爆笑問題にあるという論調だが、私は、そうだとは思わない。

とにかく企画が貧相だと思う。

箱の中からボールを引いて同じ色が続いたら…というものだとか、そんな程度だもの。

そして、最近のテレビに多い、芸能人が賞金を巡る戦いを見せられるだけ。それが、緊迫感があったり、企画が面白ければ視聴に耐えると思うが、パーティーのビンゴ大会並みの企画じゃ腹立たしいだけだろう。

この手の番組は、やたら時間が長くて2時間とか3時間とかやるくせに、視聴者には一銭も入らないのだから。

一時期の正月番組は、逆に視聴者に金品をばら撒くタイプの番組も多かったが、あれもあれで、視聴者を金品で釣るようで好きになれない。

やはり、テレビそのものの面白さで数字を取りに行くようでなければ、どっちにしても批判されると思う。

…ということで、個人的には、爆笑問題がどんなにうまく他の出演者をいじったとしても、数字はほとんど変わらないと思うのだ。

視聴率と爆笑問題(特に太田)批判というのは、切り離すべきというのが、私の主張だが、太田批判は納得できる。

彼が最初に深夜番組で変な政策を出してアメリカをメッタ斬りしていたのは、見ていて面白かった。アメリカに限らず欧米の横暴ぶりというのは、私も批判的に捉えている部分があって、それに金魚の糞のようにくっつく日本の外交というのにも、批判的なスタンスである。だから、アメリカをメッタ斬りにしていたのは小気味良かった。

だけど、太田は、だんだん調子に乗ってきて、どの番組でも似たようなことをやってる。それでなければ、変な声を出して暴走しているだけという印象しかない。

バラエティ番組でお笑いタレントなら、徹底的に視聴者を笑わせろと言いたい。バラエティでいきなり、政治や国際の話題をするなんて愚の骨頂もいいところだ。

もっと言えば、議論をすればするほど、論理破綻していたり、知識不足も目立っている。偉そうな態度だが、知識が追いついていないから、余計に鼻につく。そして、無駄に声だけがでかい。声をでかくすれば議論に勝てるとでも思っているのか。非常に頭の悪い人間がやる典型的な行動パターンである。

それと、討論にしても、司会にしても、自分の話ばかりしている。もう少し相手の話を聞くとか、相手の話を引き出すとか、そういう喋りのセンスがない。この時点で司会業は無理だと思うのだが。

ビートたけし(北野武)を目指しているのか、チャップリンを目指しているのかよくわからないが、どっちにもなれないというのが、私の評価だ。

ビートたけしを目指すなら、バラエティで腹巻にステテコ姿でピコポンハンマーを持ったバカオヤジをやるビートたけしのような立ち振る舞いができなくてはいけない。バカをやるときは徹底的にバカをやっている。でも、マジメな時はマジメに話す。

チャップリンを目指すなら、映画・独裁者のように、笑いの中に皮肉を込めることができなくてはいけない。(ただし、演説のシーンだけは、かなりマジメにメッセージが込められているが、ギャップがあるから生きるのである。)評論家のように上から見下すのではなく、あくまで、同じ目線の中に皮肉を入れることだ。

どっちにしても、今の太田は、マジメでもバカでもギャーギャーうるさくてチャンネルを変えたくなる。

爆笑司会番組が大惨敗 太田光「偉くなりすぎた」
http://news.livedoor.com/article/detail/3452166/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.