不透明な地域別価格

マクドナルドが地域別価格というものを打ち出したそうだ。
実は、私、この報道が出て以来、マクドナルドに足を運ばなくなった。

なぜか。
「値段が上がったのか、下がったのかはっきりしなくて、安心して店に入れない。」
この一点に尽きる。

もちろん、いい歳した人なんで、数十円程度値上がりした程度でお金が足りないという事態になることはないのだが、値段がわからないということは不安にさせる要素の一つだと思う。

極端な例だが、寿司屋の「時価」に冷や汗をかいた人がいるだろう。
あれに近い感情がある。もっとも、マックの場合はメニューリストに値段も書いているが。

それともう一つ感じるのは、
「都市部は高くなり、地方は安くなる。」
というニュアンスの説明が当初、あったことだ。

私は首都圏に住んでいるので、当然、この言葉をそのまま理解すれば、値上がりするということになる。
そうすると、費用対効果は下がることになる。(効果が変わらない場合、費用が上がれば満足度は低下する。)

小難しく書いたが、単純に言えば
「なんか損した気分」
にさせられるのだ。

で、ネタ元のニュースを読めば、なんと値上げした店が90%だとか。
細かく見ると、値上げ3515店舗、据え置き197店舗、値下げ130店舗だそうな。

ネタ元記事を読めば、なんと「地域別価格」というのは正しくないそうだ。
「デマンドベースプライシング」という価格設定方法だそうで、顧客満足度によって値段を変えているという。
例えば、店舗改装は満足度が上がるので、価値が高くなる。よって、値上げ要素となる。
最低賃金や地価が低いことは、価値が相対的に低いことになる。よって、値下げ要素となるそうだ。

だったら、この「地域別価格」という呼称はやめたほうがいいんじゃないか?
これだと、都道府県別か市町村別で値段が変わっているように認識する。
でも、デマンドベースプライシングの説明を読むと、店舗ごとによっても価値評価は違うわけで、それが価格に反映されているのだから、地域という括りにはなっていない。

ちなみに、マクドナルドのプレスリリースを探したが、地域別価格については探し出すことができなかった。
このため、関連URLのフジサンケイビジネスアイの報道を参照していただきたい。

それと、マクドナルドと言えば、価格をいじりすぎて消費者に見放されたことを忘れたのだろうか。
また値段をいじったのか・・・というのが私の印象。
値段をいじって失敗した例と言えば、旧J-PHONEもそうでしたね。値段をいじりすぎてユーザーが安心感を感じられずに客離れした。

マクドナルドがやりはじめて、CoCo壱番屋も同じようなことをするらしい。
私は、こういう騙すようなやり口ならば、受け入れることはできない。
私は、不買を貫くまでだ。

(関連URL)
マクドナルド 地域別価格を導入 東京・大阪で値上げ(フジサンケイビジネスアイ)
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200706130008a.nwc

「地域別価格」って口実? 「マック」全国90%店舗で値上げ(livedoorニュース:J-CASTニュース)
http://news.livedoor.com/article/detail/3286232/

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