ヲタだと恋愛もできないみたいです
ネタ元
「女性調査員による別離工作」 「非モテ同盟」が探偵事務所に質問状
http://news.livedoor.com/article/detail/3104153/
詳細はネタ元記事を読んでいただくとして。
概要はこんな感じだ。
メールで知り合った娘の婚約者の素行調査を行ったところ、ロリ系アニメが好きな、いわゆるヲタだったという。ただ、娘本人も趣味はしっているし、犯罪性もないが依頼主の希望で女性調査員による工作を行い、2人を別れさせた。
腑に落ちないことがいくつかある。
1.メールで知り合った娘の婚約者の素行調査
まず、素行調査をコソコソしようという、この親の精神構造が理解できない。気に入らなければ「娘はやらん!」と一喝すればいいだけだろ?娘には理解ある親という顔をしておいて、裏でコソコソ調べてあら捜し。これから家族になるんですよ。望んでいようと、いまいと。
それともう一つ。「メールで知り合った」という部分。メールで知り合ったらいけなくて、合コンだったらいいんですか?ずーっとメールでしかやり取りしてなくて、突然結婚(婚約)なら、「ちょっと待て」と思う。でも、きっかけがメールだっただけなら問題ないのではないだろうか。
2.ロリ系アニメが好き
素行調査を頼まれている以上、探偵事務所は事実の記述を行ったまでだろう。しかも、娘自身も趣味は知っているのであれば、なおのこと問題ないのではないか。
これが、犯罪性があったり、少女しか愛せない人物であれば問題だけど、結婚できる年齢の娘を愛することができるんだから、特別異常というわけではないのだろう。
3.別離工作を依頼
そして、最後は親が別離工作までして別れさせたという。この親のほうが問題だと思う。これは鬼畜の所業であると断罪する。
娘の立場になって考えてみて欲しい。結婚までしようとしていた相手を引き裂かれたのだよ。これって、かなりショックだと思うよ。
娘が変な相手と一緒になって欲しくないという親心も理解できなくはない。でも、これはやり過ぎじゃないか?どういう工作をしたのかは、先の記事からはわからないが、結婚まで考えていた相手から別れを切り出されたら、かなりのダメージだと思うよ。浮気写真でも工作されたなら、それはそれでショックだと思うし。
4.探偵事務所が別離工作
これも疑問なのだ。探偵事務所ってそこまでしていいものなのか?
こういう行き過ぎた業務請負があるから、探偵に関する法令ができるみたいだしな。
便利屋でも、悪質な工作があって、女性を強姦してしまう…なんてケースまであるとか。
と、いうのが、記事の発端となった事実部分を読んでナンダカナー(by 阿藤快)と思ったこと。
これを受けて、この話題を取り上げたサイトや公開質問を送った団体があると言う。
記事の表現を借りると、
「アニメオタクだと恋愛結婚さえ邪魔されてしまうのか!」
「全てのオタクに対する思想信条の自由を保障した基本的人権の侵害」
「個人の趣味嗜好による別離工作をすることは正当な行為であるとお考えですか?」
アニメだけじゃないと思う。ヲタだからという理由で引き裂かれたのなら、電車男のその後のストーリーは、探偵によって工作され、気持ちを踏みにじられた二人は去ってしまうことになる。
その一方で、公開質問の趣味趣向で別離工作をすることは正当か?という問いには、こう答えるだろう。
「だって依頼者が依頼したんだもん。」
探偵事務所は、あくまで別離工作を依頼されたから、やったまでだろう。別にこの探偵事務所を援護するつもりはないが、ビジネスだから、依頼されたらやるしかないのが現実ではないだろうか。
探偵は過当競争状態だとも聞いたことがある。金さえもらえれば、モラルなんか二の次という状態になっても不思議ではない。
でも、この探偵事務所もなかなかすごい。公開質問に対して、こう言い放っている。
「こんなの答える必要があるんですか?(質問状の差出人は)マトモな人だとは思っていません。何か言いたいのであれば(京都のオフィスまで)お越しになってみたらいかがでしょうか。こんなことは初めてです。大変失礼な話。何が内容証明ですか!」
差出人がマトモではないなら答えない。内容証明がふざけている。オフィスまで来るなら来い。と宣戦布告だよな。
私は、モラルという点で別離工作はやり過ぎだと思う。一方で、探偵側は、依頼に基づいてやっただけ。と開き直る。この意識の違いがあるように思う。公開質問をした団体も私寄りなのだろう。
記事の中では、公開質問を送った組織のコメントとして、こんなことも書いている。
「マスメディアは恋愛していない奴は人間としての価値がないと言わんばかり。でもその恋愛は、実は商業的恋愛。恋愛の名で消費に追い立てることなんですよ。」
ある意味、言い得ている。
極端な恋愛至上主義のような風潮は私も、疑問に感じていた。商業恋愛というのも面白い。よく考えてみると…。
雑誌で、「恋に聞くモテ服」などと書いてみる。まず、出版による消費だ。
次に、その服を買い求めたり、類似のコーディネートをする。服・アクセサリーなどによる消費。
恋愛特集では、最近のブランド品やこれが欲しいと煽る。
もっと言うなら、恋愛にも格差社会が起きている。
モテる人は、男でも女でも相手をとっかえひっかえ。モテない奴は何もない。という状態が起こっているらしい。
これも"商業恋愛"の影響なのではないかと私は分析している。
過去にどこかで「個性」について書いた覚えがある。それを手短に復習してみる。
若い子たちの服装について疑問に感じたのだ。
例えば、渋谷のガングロブーム。あのブームの頃は、こぞって、顔を黒くし、パンダのようなメークをしていただろう。そして、それを「個性」だと言う。
でも、私は「個性」なんかじゃないと思うんだ。
あれは、大人たちの常識の枠を飛び越えて「奇抜」なだけ。
みんなと同じ事をしていて「個性」なんて、チャンチャラおかしいと。
恋愛もこれと同じ現象なんじゃないかと思う。
恋愛の相手に選ぶなら、こういう人で…という決めつけがあて、それから外れると対象外なのだろう。
そうすると、対象内の人はモテて、対象外は蚊帳の外になる。メディアを中心として作られた世界に踊らされている翔子…じゃなくて、証拠じゃないか。
その一方で、私は、こうした流れには疑問をもちつつも、やっぱり恋愛したいな。と思ったりするわけで。でも、これは人間として当然の感情なんですね。
疑問に思っているから、わざわざ没個性にしてまで、モテたいとは思わない。そんなの自分じゃない。そんな自分を好きになってもらっても、ずーっと、芝居をし続けなきゃいけない。いつか疲弊し、破綻することだろう。
さて、話をネタ元記事に戻そう。
私をオフラインで知っている人は、あらゆるヲタだということは知っていることだろう。
過去にどこかの研究所がヲタと経済というテーマでヲタを分類していたので、それに照らし合わせてみると…。
鉄ヲタ(鉄道趣味)
アイドルヲタ
パソコン
携帯小型機器(携帯電話やPDAなどのモバイル)
旅行(これは鉄道とややかぶっている。)
インターネット
ざっと、これくらい。
他にも、スタバのタンブラーを集めるのが好きだったりもするし、通信モノが好きなのか、資金に余裕があれば無線なんかもやってみたい。受信はしてるけど。
もっと言えば、指令(司令)ってちょっとあこがれる(笑) 命令して、動かせるんですよ(笑)
鉄道でも、警察でも消防・救急でも司令は現業職を動かせる。ギザ萌ユルス(笑)
あ、でも、タクシーの配車係も司令っぽいけど、あれは萌えない。高速バスだと、ちょっと萌える。
航空管制官もいいな。
プライベート軍隊でも保有して、レーダーやGPSで人や車を俯瞰しつつ、命令してみたい。
「突撃っ!」
みたいに。あー、ギザ萌ユルスアガッシィ。
ヲタだと恋愛結婚できないなら、私は無理ですね(笑)
こんな文章書いてる奴ですよ。確実に断られそう(笑)
趣味を絞り込むことはできても、失うことはないかな。少し前にも書いたけど、自分を偽ってまで恋愛しようとは思わない。
恋愛をして、相手に感化されたり、相手に相応しくなりたいと思って自発的に変化するなら、アリだと思うけどね。
探偵業と法令について記述をしていたので、補足情報。
探偵業に関する法令は、「探偵業の業務の適正化に関する法律」という名前で、2007年6月1日に施行されるものです。
探偵業の業務の適正化に関する法律(総務省法令データ提供システム)
http://law.e-gov.go.jp/announce/H18HO060.html
この法令によると、
1.探偵業は尾行などの方法により調査・報告をする業である。
2.第6条に次の文がある。
「探偵業者及び探偵業者の業務に従事する者(以下「探偵業者等」という。)は、探偵業務を行うに当たっては、この法律により他の法令において禁止又は制限されている行為を行うことができることとなるものではないことに留意するとともに、人の生活の平穏を害する等個人の権利利益を侵害することがないようにしなければならない。 」
人の生活の平穏を害する等個人の権利利益を侵害する…これが、今回の件では問題になりそうだ。探偵業の業務範囲である調査および報告を逸脱していること、さらに別離工作という平穏を害し、権利利益を侵害していると判断できる。
ただ、現段階では、法令は施行されていないので、この法令に基づく処罰はできない。