新高校生、新社会人に贈るスタートダッシュのススメ
4月になり、新高校生、新社会人を見かけるようになった。まずは、おめでとう。
だが、入試や入社試験は所詮、一次予選を通過しただけのこと。あなたは、本選に進出し、そこで成果を収めなくてはいけないだろう。
そんな新高校生、新社会人に言いたいのは、気が緩みがちな今こそ、気合を入れろということ。
高校生にしても、社会人にしても、試験により選抜されているわけである。普通は、自分の学力に見合った学校や会社を選択しているはずだ。
と、言うことは、周りにいる奴は、自分と大差ない人物なのである。どんなに優秀そうに見えても、馬鹿に見えても、自分と大きな差はない。
この事実を冷静に受け止めることがまず最初だろう。
私の経験から、この時期は少し頑張ったり、努力しただけで、周囲からは「大きな差」に見える。
新高一の場合、この先の一学期の中間テストが天王山だ。ここで、出てきた順位でほぼ三年間は、大きな変化がない。(まー、勝手にグレてドロップしたり、猛烈な勢いで挽回する奴は例外だが。)
なぜか、スタートの位置が定位置・指定席になる。
しかも、幸いなことに高一の一学期中間テストは入学式・オリエンテーション、学校によっては入学直後に宿泊研修をするために、ものすごく試験範囲は狭い。きちんと勉強していれば、誰でも点数が取れるようになっている。
だが、もし中間で失敗しても大丈夫。期末テストくらいは順位変動がまだ起こるので、猛省して頑張ればチャンスは残っている。
実は、大半の奴は、最初の順位で自分の能力の限界を勝手に決め付けていることが理由であって、その決め付けをしなければ、可能性は無限なのだ。
新社会人の場合、入社試験でのスコアは多かれ少なかれ影響している可能性がある。だが、研修期間中の態度ややる気で挽回は十分可能。
少なくとも、研修中に居眠りをしている奴は敵ではない。
私が新社会人の時、同期は結構、寝ている奴が多かった。社会人として、仕事をして給料をもらう立場なのであって、仕事のための知識・技術を習得する場で寝るなど言語道断なのだが、意外と多かった。
レポートや課題もマジメにこなしていると、初任配置は優秀な人が配属される職場になった。(別に私そのものは、優秀ではないが、周囲が自滅しただけである。)
これが後に結構、影響してきた。
傷病で、当初の職場で働くことが困難になった場合でも、
「あの職場の人なら、それなりの能力があるはず。」
という具合で救われたことがあった。通常なら、傷病が理由で、扱いがひどければ子会社出向もあり得るし。
スタートダッシュをすすめるのは、小さな努力で、大きなリターンを得られるからである。後から挽回するチャンスは、いくらでもあるのだが、かなり努力しないといけない。レバリッジ効果が大きいのがスタートダッシュなのだ。
なので、暖かくなって眠たい時期だが、今の時期を制した人は、後が楽になる。今こそ気合を入れて頑張って欲しい。