スタバ:業績下方修正
景気が後退すると外食産業は真っ先に影響を受けるので、業績の下方修正は不思議ではありませんが、印象が悪いですね。
[決算フラッシュ]スターバックスは既存店伸び悩み減益、業績下方修正も
http://news.livedoor.com/article/detail/3899801/
個人的には、2回目の値上げで印象が悪くなりましたね。
1回目の値上げは同業よりも先に値上げをしました。原油高騰などの影響で、これは仕方なしと思っていました。
その後、値上げの影響が軽微だったことから、同業他社も値上げをしたので、特別スタバだけが値上げをしたという印象はありませんでした。
しかし、2回目の値上げはね…。1回目が他社よりも早く上げたのだから、2回目は粘って欲しかった。他社も2回目はまだないんですよね。
だから、この2回目の値上げの印象がものすごく悪い。消費者は値上げに敏感ですからね。経営努力をして、とうとう手段が無くて値上げという感じに見えないんですよ。
元々の値段が高めなので、よく言われるのが、
「コーヒー一杯の値段で牛丼が食える。」
ということ。確かに今の懐事情じゃ、コーヒーよりも牛丼を取りますね。コーヒーはインスタントか、頑張って缶コーヒーで済ませるでしょう。
だからと言って、安易な安売りをすればブランドイメージの崩壊をもたらすと思います。個人的には、タンブラー・マグカップ持参の値引き幅を増やすあたりなら、イメージを壊さないで済むと思います。
使い捨ての紙コップやプラスチックカップではなく、何度も使えるタンブラーやマグカップの値引きを増やせば、よく利用する人はうれしいし、企業にとっては、「環境に配慮している」という印象を打ち出せます。
もう一つは、スターバックスカードの存在でしょう。店頭でチャージをして使うスターバックスカード。このカードは、小銭が不要になるだけでポイントや値引きサービスはありません。ポイント制度を導入して値引きとか何かあってもいいと思います。
正直なところ、スターバックスカードを使っている人ってそんなに見ないんですよね。店頭でも積極的に販売促進をしているようには見えないし、カードにチャージするメリットが見出せない。現金を現金のまま使えば、日本のどこでも使えるけど、カードにチャージしたところで、スタバ以外には使えないのですから。利益がないのに使える場所が限られるなら、普通は、どこでも使える通貨を選択するのは当たり前のことです。
あとは、バリュー(価値)を感じられるような戦略ですね。
絶対値の価格は高いかもしれません。しかし、出した価格以上の品やサービスが得られれば、相対的には値ごろ感が出ます。
この「値ごろ感」「相対的」というのもキーポイントですね。
そう思わせるには、何をすべきか。ここが鍵だと思います。
例えば、先に書いたスターバックスカード。ここに名前や生年月日を登録できるようにして、会員組織を作ってみたらどうでしょうか。
スタバらしさと言えば、親切な接客ですから、誕生日に来店したら何かが起こるとか、ワクワク感や感動を提供できたら、値段以上の価値(うれしさ、楽しさ)があると思います。
加えて、誕生月の期間ならカードで決済をすると10円値引きとか、ポイント倍付けなんてあるとうれしいんですけどね。