そうじゃないだろ
私が一年間通っていたところの広報紙ができたそうで、先日、職員の方が持参してきてくれた。
私を含むグループ研究が、業界や会社を越えて合同で研究し、成果物を作ったことが新しい取り組みとして紹介されていた。
そのことを話して、上司に広報紙を見せる。
上司「う~ん。でもさ、これって新しいってわけじゃないよね。」
俺(ふわっ?)
上司「こんなの結構あることだし、●●とか××とかもそうだし。」
俺「は、はぁ…。」
ダメだこの人と思った。
まず、文をきちんと読んでいない。
- この研究分野において
- 業界や会社の垣根を越えて研究したこと
が「歴史的事件」とまで書かれている。つまり、2つの複合条件(AND条件)であることを理解できていない。
次に、この返しが決定的にダメすぎる。
それが本当に新しい試みかどうかなんて、どうでもいいのです。
私の立場では、なぜこんなことを話しているかと言えば、話のネタというのもあるのですが、こうして取り上げられることは誇らしいことなわけです。
だから、そこは手放しに
「すごいね!」
でいいのです。もう少し部下を売り込もうという上司なら、さらに上に対して、
「見てくださいよこれ。電池マン君たちがやっていた研究が取り上げられて、『歴史的事件』とまで評価されていますよ。」
ぐらいのことを言って、なんなら広報紙を回覧するくらいでもいいと思う。
当事者としては、少しくすぐったい気もするが、それでも、素直に喜んでいるのを見て悪い気分はしないし、こうやってプロモーションをかけてくれているのも悪くはとらえないです。(そして、部下はこういうのを結構見ているし、覚えてもいます)
結果として、そういう部下を育成した(実際は勝手に育っただけだとしても)のは上司の点数になるわけですから、誰も困らないんですよね。
正直、私はこのリアクションを見て、なんだかなぁ~(by 阿藤快)と思っちゃいました。