CREWでございます!燃える!!スチュワーデス物語
普段あまり本もマンガも読まないので、あんまり書評的なことは書かないのですが、Twitterのタイムラインに流れてきた無料コミックを読んで本を買ったのが、第一作のCREWでございます!でした。
元客室乗務員(CREW)の筆者のエピソードを面白おかしく、時に真面目に、時に泣かせる職業物のコミックです。
その続編となるのが、第二作のCREWでございます!燃える!!スチュワーデス物語となります。
飛行機に乗っていると、笑顔で、テキパキとしている客室乗務員、地上のカウンターや搭乗口付近で見かけるグランドスタッフ、そして、忘れてはいけないパイロットと一機の飛行機が飛んで、無事、到着するまでに多くのスタッフが関与しています。(他にも見えないところだと清掃や整備、受託手荷物の搬入出など色々いるはずです。)
客室乗務員の話が中心ですが、この第二作ではグランドスタッフ(地上ちゃん)やパイロットの話も出てきます。
髪型の話や、合コンの話と前半は笑える話が多いです。中盤くらいになると、いい話も出てきます。そして、最後の最後は、超重要な安全の話が出てきます。
化粧の話とか、実は背筋ムキムキとか、こんな話を知った後に飛行機に乗ると…新たな発見があるかもしれません。
合コンの話なんか、あんなに強力にバックアップしてくれる後輩CREWがいたら、最強じゃないですかね。私もサポートをお願いしたいくらいです(笑)
それから、一生に乗る機会が一回あるかどうかわからない、ファーストクラスの話。憧れますねー。死ぬまでに一度でいいから乗ってみたいものです。どんなサービスがあるかは読んでのお楽しみ。(エアラインによってもサービスは違うでしょうけど)
いい話は地上ちゃんの話。実は、私が最初にWebで読んだのが地上ちゃん話で、他の回も読んで気に入って第一作を買いました。
忘れてはいけない安全の話。安全の話は第一作にも出てきて、こちらは乗客にとっても非常に有益で覚えておいたほうがいい話ですので、ぜひ第一作も購入して読むことをオススメします。緊急脱出の仕方、ビデオでは説明を見ますけど、もう少し具体的でわかりやすくなっています。
そんな事態に遭遇しないのが一番ですが、アクシデントはいつ、誰の身に起こるかわかりません。航空会社の人たちも、アクシデントが起きないように最善を尽くして尽くして尽くしまくっていて、確率的にはものすごく低くても、ゼロにはならないのが現実です。その低確率に当たった時に生き延びるためにも一読して損はないと思います。
私達はついつい、水と安全はタダで当たり前に存在するものと思いがちです。しかし、安全はたゆまぬ努力によって、築き上げられているものです。そして、その安全を作るのは、航空会社だけではありません。乗客である私達もその一人なのです。安全は全員参加なのです。
業種は違いますが、私も安全については強く意識する仕事場にいるので、筆者の思いはよくわかります。ちょっとでも油断したら、危険はいつでも襲い掛かってくるものです。そして、ミスやエラーをチームでカバーして、危険な状態にならないように関係者は日々努力して想定演練をしていることが第二作を読むとわかるのではないかと思います。
乗客の私達は細かい安全のことについては、理解できないかもしれません。ただ、CREWが注意したり、指示する時には、何らかの理由があってそうしていると本書を読むと思えるのではないでしょうか。