クソプレゼン
※いつものダメ人間たちは登場しません。
会社の中では月に1度、全員が出席する会議というものがある。この会議の評判が悪くて大幅見直しになったのだが、その見直しもクソというクソをクソで上塗りしたような事態になっている。
で、その見直しが「部員全員が輪番でプレゼンをする」というものなのだ。
趣旨は、
- 聞くだけから参加型への変更
- プレゼンの練習をする。
- 普段、顔を合わせない人(別の事業所の人など)に自分の業務を知ってもらう。
- 自分の知見の提供
- みんなに聞いてみたいことを聞く
などとされている。
先日、私の番になったのだが、本社以外からのプレゼンは初ということだったんですが。
なんと!
そのプレゼンを!
Web会議で参加してやって。
という。
もうね、馬加じゃねーのと思っていたんですよね。
プレゼンの練習と言うなら、聴衆の反応を見ることも大事ですし、棒立ちで一点を見て喋り続けるのも違います。時に身振りや手振りがあったり、目線を配ったり、リアクションを見て話の分量や表現を調整したりすることも大事な練習だと思います。
普段、顔を合わせないからこそ、現地で喋ることに意味があると私は思っているんですが、事務局はそう思っていないようです。
と、言うより、事務局はこういう趣旨・目的をきちんと把握しているのかさえ疑問に感じます。
ま、こういうクソみたいなプレゼン依頼ですし、しかも、こちらとしては知見を提供できるような話もさほどないし、専門性が高過る話では、ついていけない人が多くなるので、上辺の話がどうしても多くなります。
それでもね、一応、私は構成を練るんですよ。いきなりパワポで資料を作る前に、こんな感じで。
【前提条件】
(目的)
・特にない。プレゼンやれと言われたから。(聞く人のプロファイル:好む表現やテーマ選定の参考要素)
・システム関係者である
・年齢はやや高め
・初歩的な説明は不要と考える。(こちらが伝えたいこと)
・特にない。(興味を引く要素)
(自分に関係がありそうと思わせる要素)
(何か役立ちそうと思う要素)
(やってみようと思う要素)(注意事項)
・Font 最小でも20ptまでに留めること。
・1ページに詰め込み過ぎないこと。【構成・トークスクリプト】
・自己紹介→とりあえずツカミを。知らない人が多いからこそ話す。
・とりあえずぶっちゃけてみる。→そんなにネタもない、伝えないことも特にない。→トル
・それじゃあ、あんまりなんで業務紹介→アウトライン(業務概要)に差し替える。
・問いかけ:電話と言っても微妙に色々あるんです。→リアクションが薄いと思うから問いかけ調はやめるか。
・I事業所とS事業所での業務範囲の違い
・こんなことで苦労しました(帳簿の不整合、多数存在する帳簿、課金端末の情報と実際の所属の不一致 etc)
・今こんなことに取り組んでいます。(電波法改正対応の調査・検討、帳簿整備@S事業所、電話帳の統合化)
・今こんなことに困ってます。(機器がオンボロ…整流器故障@I事業所)
・質問コーナーの前に、「各自プレゼンの目的」(他事業所に向けての話)
・(トーク)ということで、いつもは本社内での質疑しかありませんが、他事業所からも質疑を受けたいと思います。
・マイクをつないでいない事業所は 内線xxxx-xxxx まで電話を、マイクがある方はマイクに近づいて、ゆっくりハッキリとお話しください。
意外と真面目に考えているでしょ。
どうせWebでやるなら、本社も他の事業所も条件は同じなので、質疑はちゃんと他のところも受けるようにしよう。「全体」の会議であって、本社ローカルの会議ではないのだから、等しく発言機会を与えるべきで、こういうことを通じて本当の「全体」であり、「1つにまとまる」ことになるのではないか…私が、いつも遠隔地から参加していて思ったことでした。
遠方で聞いている人が、ただ聞くだけのお客さんにしてはいけないと思ったんですね。
記事の最初のほうに書いた変える理由も当然、踏まえてのことです。
あとは、これらを元にして、付け加えたり、削ぎ落としたり、与えられた時間内で収まるように調整をしました。
だいたい構成プラン(上のやつ)も込で1時間程度で作り終わっています。
当日になって、Web会議には、余裕を持って接続していましたが、肝心の本社の接続は会議開始の5分前くらい。
こっちは、事前に接続して、こちらの音声が聞こえるかテストくらいはあると思って早くつないでいたけど、事務局側の準備が明らかに足りないですよね。
実際に喋る段階になって、プレゼン資料を操作するので、操作権を変更してもらう必要があるけど、これもマゴマゴしている。こういうので待たされている人達はイライラすると思います。
資料の中には、わざと笑えそうな要素や、「おや?」と思うところを作っておいたんです。誰かがツッコミを入れてくるようにと。
そうすることで、そこに対話が生まれます。そこに参加が生まれます。こうすることで、主催者が会議のやり方を変えた趣旨に沿うことになるのではないかと考えたわけです。
発表は、時間内に収まって、質問タイムになったけど、誰も質問もなく。
特に拍手も聞こえないし、こちらが喋っている時は相手側のマイクを切っているので、リアクションも不明です。
正直、プレゼンとしては、こんなにやりにくいことはありませんでした。
あと、プレゼンを聞いて拍手くらいしろと思いますね。kろえは儀礼として、いかがなものかと思います。
事務局も聴衆も私は最悪だと思います。これで一体感だのまとまりなんて起こるわけがないですよ。東京のお仲間同士で勝手にやっていろと思うし、東京の論理をこちらに押し付けるなと言いたいです。
悪感情だけが増長される一件でした。