部下はあなたの召使いではございません
昨日のダメ人間話を。
昨日、プリンターのトラブルが発生。子会社チームのK様が、おもちゃメガネに
K様「おもちゃメガネさん、○○(部署名)の△△用プリンターが動かないって、こっちに依頼が回ってきたんですが、△△用プリンターの更新の話とか聞いてないですかね?」
おもちゃメガネ「(体制が代わり、プリンターを扱うセクションと別になったから)私に聞かれても…。こっちには情報が入らないんです。」
K様は続けて、死んだ人にも同じように聞く。
死んだ人「いや…。そんな話は聞いていないんですが…。」
おもちゃメガネ「(先日の会議でトンチンカンなことを言っていたこともあって)なんも知らないんだな。ちゃんと会議出て話を聞いているのか?寝てるんじゃないの?頼むよ。こっちには情報が入らないんだから。」
特におもちゃメガネも死んだ人も調べたり、誰かに問い合わせて聞いている様子はない。
やり取りを聞いていた私は、
(いや、プリンターの更新云々より、故障で困っているのを応急措置を取るのが先で、プリンターを更新するのは、その後じゃねーの?)
と思いつつ、管理職2名が揃ってダメダメなので、見るに見かねて、IMでぽんぽこ2号に聞いてみる。
事情を簡単に説明し、プリンター更新の話を知っているかどうか、誰に問い合わせれば良いかを尋ねる。
結局、ハッキリとした答えは出なくて、更新の話自体があるかどうかも怪しそうな感じだった。それでも、アドバイスをもらったので、この辺でK様あたりがギャーギャー騒いだ時の備えはできた。
それから時間が経ち、死んだ人は帰った。
おもちゃメガネ「電池マンくん、あの××課の□□さんの件、これ、社印とかいるよな?」
私「あ、その件、こちらで一次回答しておきました。PHSのほうは手続きもご案内済み。携帯電話のほうは、ショップに確認しますが、恐らくこちら側の書類はさほど必要なさそうです。何かあれば、押印をいただくかもしれませんが。」
おもちゃメガネ「おお、あとはそっちに任せていい?」
私「はい。こちらで引き取ります。」
(途中のやり取りは省略)
おもちゃメガネ「それにしても、(※の席を指差して)これとか(死んだ人の席を指差して)これは、本当に任せられないな。事務作業全然出来ないもの。」
私「そうですか…。事務作業はわかってしまえば、そうでもないんですが、わかるまでが大変ですよね。書類のルートとか、手順とかが。」
おもちゃメガネ「そういうのこいつらは、なんもしないし。で、他からクレームが来て、尻拭いするのは、こっちなんだから。嫌になっちゃうよ。普通、部下がいると仕事が楽になるんだけど、体制が変わって部下がいなくなったら、楽になったもの。正直、せいせいしているよ。」
私(いや、あなたの場合、ラインから外れて職責が軽くなっただけだし、もっと言うと、部下がいると仕事が楽になるというのは、部下に丸投げすれば仕事が終わりだと思っているんだろうか。部下は、あなたの召使いではないんだけど。そして、それを私に話すということは、私も部下の一人であり、間接的に迷惑被っているとでも言いたいのだろうか。また、「せいせいする」って、ひどい言い方だな。まだ当面はここに席があり、勤務地が異なるとは言え接点は引き続きあるというのに。)
私「ま、※さんのほうは、こちらで伝票処理や何かもやりますし、進捗も途中で確認しますから。先に『9月の○日頃に状況を確認しますので、その頃にまた聞きます』と予告済みですし、(例の発注処理の件は)大丈夫でしょう。」
私の脳内発言(上記の全てカッコ書きの部分)にもあるけど、部下ができたら楽になるなら、職位が上がれば上がるほど楽していて、デスクで鼻くそほじって、鼻毛でも抜く日々だと思っているんだろうか。
今の時代、上の職位の人ほど忙しそうにしているけどね。
で、私の側から見た、おもちゃメガネが忙しい理由を指摘しようか。
- 仕事の渡し方が雑で、相手から再質問が多く、そのやり取りに時間がかかる。
5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、どうした、いくらくらい)に沿った指示の出し方をしていない。そのために仕事を投げられた相手はスムーズに仕事ができないから、聞き返したりし、それへの回答に時間がかかる。背景事情や前提条件を相手が理解しているか確認や把握を怠っているために、コミュニケーションギャップが生じている。 - 自分の付き合いやすい相手にしか仕事を振らない。
私のように、言い返す相手には、仕事を振らない。結果として、特定の人に業務量が偏ったり、仕事を振れずに自分でやる羽目になる。 - 無駄話が多い、用件を簡潔に伝達できていない。
電話や対面での話が長い。仕事上、必要な話と雑談はきちんと分けるべきであるし、仕事上のコミュニケーションは簡潔かつ明確に行うべきである。長々と喋れば喋るほど、聞いている側は論点や伝達事項がぼやけてしまう。 - 横着である。
上の会話にもあるように、ズボラというか横着である。仕事を効率良く進めるために、無駄を省くのは良いのだが、大事なところまで省くとそれは、ズボラ・横着と言わざるを得ない。
結局、大事なことが抜けているがために、無駄な手戻りが発生してパフォーマンスを落としている。 - 嫌われている。
指揮命令系統があるとはいえ、やはり嫌いな人の仕事を積極的に手伝おうと思わないのが人間である。口を開けば悪口や罵倒を言い、自分以外みんな馬鹿みたいに思っている人に誰がついていくだろうか。
他部署の人からも嫌われると、面倒な仕事を押し付けようと他部署の人同士が結束してしまうのである。 - そもそもパフォーマンスが低い
自分でやる仕事にしても、パフォーマンスが低く時間がかかるから、時間がかかる。 - 時間をかけること=よく働くことだと思い込んでいる
他の人が早く帰ると文句を垂れているが、長い時間働けば良いと思い込んでいるところがある。いかに短い時間で良い結果を出すかが現代社会では重要なのである。
そして、ダラダラと時間をかけていても効率は決して良くなく、むしろ、パフォーマンスは落ちるだけである。
時間を区切って、テキパキと終わらせることをオススメする。
他にもあるのかもしれないが、思いつくところだとこれくらいだろうか。
結局のところ、
- 基本方針として、部下に任せられることは任せる。自分は部下を支援する側に回る。(支配型リーダーシップからサーバントリーダーシップへの転換)
- 任せるためには、情報と権限と予算を適切に与える。
- 部下が困った時に相談に乗ったり、後始末できるように余力を残す。
- 部下が苦手なことは引き受けたり、指導・助言を与える。(ただし、苦手なことを全くやらせないのは甘やかし。アドバイスを与えてやらせたり、本当に切羽詰っている時は、その部分を引き受ける等状況に応じて加減すること。)
- 余力の分は機嫌よくしている。機嫌がいいと部下も相談しやすい。
- 仕事を投げる場合には、チェックの時期とその時点で何がどの程度までできていることが理想か示す。(進捗管理をするにしても、部下からの報告を一方的に聞く受け身体質にならない→上の会話の最後の私の発言がそれですね。)
- 報告や日々の様子を見た上で、この先に起こりそうなことを予測し、問題が起こる前に先手を打つ。(結果、余計な仕事が減る。)
これで、おもちゃメガネのウダウダ言っていることも、忙しいのもかなり減ると思うんですけどね。根本的なところで言うと、おもちゃメガネは幼稚なんだよな。他の部下の悪口を別の部下に言ったりするのは信頼されなくなるし、こういうことを律することができない人は、幼稚と言われて当然だと思う。
登場人物紹介
- おもちゃメガネ…一応私の上司。現在、第二期政権(上司)の真っ最中。無駄に声が大きく、しょっちゅうボヤく。
- 死んだ人…私の同僚。なんかゾンビのように居なくなったかと思えば復活する。仕事ぶりは適当で、周囲からの意見を聞かず暴走する。よって、この人が担当すると失敗する案件が多い。
- ※…アトピーなのかいつもボリボリと掻いている。人と話しながらもボリボリ。発表しながらもボリボリ。仕事を溜め込む癖があるのに、何でも首を突っ込んで自分のところに溜め込む。そのうち溜め込みすぎると、具合が悪くなってさらに遅延というのを毎度繰り返す。
- VB… 前政権(前の上司)である。この人も仕事を溜め込む癖がある。また、上司だが、部下に仕事を振らずに自分でやろうとする癖がある。技術的なことが好きでそ ういう仕事は熱心だが、マネージャーとして、交渉したり、部下を指導・育成することには、あまり感心がなく、意思決定を求めると、ウダウダ言っていつまで も意思決定をしない癖がある。
- おそ松…東京の本社から異動。早い話、使えないから追い出され、同じ居室の子会社に出向になった。ボソボソと喋り、いるのかいないのかわからないくらい存在感がない。名前は仕事ぶりがお粗末だから。
- 窓際…いわゆる窓際族。これといって特徴がない。
- マル…子会社の直採用組の中では一番古いせいか、中間管理職的な立ちふるまいをしている。が、話が長い割に要点がまとまっていない上に途中からヒートアップすると、キーキー甲高く大きな声で言い始める癖がある。
- 婿殿…婿入りした人。私よりも年齢はちょっと上だが、入社は後だし、微妙な関係である。
- ぽんぽこ…タヌキオヤジだから、ぽんぽこ。腹もぽんぽこタヌキ状態で、タヌキ寝入り…いや、マジ寝を会議中にする。元上司であるが、今は外部の会社に出向。
- DV…1ヶ月程度の間だけ、私の職場に配属された人。どうも、前の事業所では協力会社の人にパワハラをしたらしいとの噂。そのせいか、すぐに関係会社へ出向となり、この職場を去った。(確かに電話の相手が協力会社の時はネチネチ責め上げる感じだった。)
- じぃじ…部長。お口くちゃい。人事屋あがりの外様システム部長。なんか、ビジネス書に影響を受けやすく、受け売りが多い。
- SKY…無駄に声が大きくて、すぐにヒートアップする。
- ヨロ…子会社のシステム業務のヘッド。我々は頭脳であるならば、子会社は手足となって実務を行っている。
- ぽんぽこ2号…以前の上司である。時々、焼肉をごちそうしてくれる。
- ルンパッパ部長…年齢の割に老けて見えるから「部長」でも、風体はルンパッパ。少々、軽いお調子者の口調で喋るが、実際はコミュ障気味。
- 腹…以前もうちに出入りしていた外部の人。請負か準委任契約か忘れたけど。貧乏揺すり的な靴をパタパタさせてうるせー。2016年8月で別な事業所が勤務地となった。