アイーン異動らしい
私がかつて、K事業所に月に何度か行っていた頃の安全管理等を担当していた部署の長がアイーンだった。この事業所は規模が小さく、我々が常駐するほどの仕事量もないため、月に何度か定期で通う一方で、イベントがあれば都度行くことにしていた。
そのアイーンがK事業所閉鎖前に逃亡異動すると、※から聞いた。行先はふぐで有名な西日本の都市の子会社らしい。
と、言うのも、アイーンの送別会に※が呼ばれたんだとさ。それにわざわざ行く※も※だけど。
私は、このアイーンに良い印象を持っていない。
この男、言ってることが滅茶苦茶なのだ。
例えば、私が行くと、どうしても交通費がかかる。JR代、高速バス代、高速バスを降りてから事業所まで行くタクシー代がかかる。
会社方針で、公共交通機関が使える場合は、原則として公共交通機関を使うことになっていて、会社所有の車であっても出張での運転は避けることになっている。もっとも、この条件なら運転免許を持っていない私でも問題がないので、私が行っていたのだが。
だが、このアイーンは、
「交通費がかかる!けしからん!」
と文句を言い出す。
そうかと思えば、
「訪問回数が少ない!けしからん!」
と文句を言う。で、訪問回数を増やせば当然、人件費や交通費は増えるのだが、それを提示すれば、
「高い!」
と言い出す。要は金は出さん、人を寄越せという無茶苦茶ぶり。
この辺の話は私が直接聞いたわけではなく、当時の上司(課長)から間接的に聞いた話だけどね。
で、こういう利益誘導をするのは、そこの事業所の人としては、ある程度は仕方ないと思うんだけど、そのために私までこき下ろしてきた。
この辺の話は、かなりマイルドにして、課長やら部長から聞いたけどね。
実際問題、K事業所に行っても、仕事は何もなかった。くだらない雑談に付き合わされて困るし、なんでも電話をしてきて迷惑極まりなかった。
当時の私は(今もそうだけど)基地であるI事業所の仕事のほか、S事業所の仕事もしていて、S事業所も担当し始めて、まだ不安定な時期でかなりバタバタしていた。
急ぎでもない案件で電話をかけてこられると、そのたびに作業の手が止まる。細かい作業をしている時に中断させられると、どこまで終わったかわからなくなることもある。この辺はプログラマーの人なんかは理解していただけるのではないだろうか。
また、我々への依頼は原則として、所定のシステムを用いることになっている。これを使ってくれないと仕事をしていない(ように見える)と見なされるし、他への引き継ぎも色々と面倒だったりする。だが、このK事業所の人は使ってくれなかった。
前任者(死んだ人)が調子に乗ってあれもこれも手を出し、我々の業務範囲外のこともやっていた。しかも、死んだ人は駐在していた(正確に言うと島流しにされていた)からできたこともある。この駐在を無くしたのもコストセーブもあったので、今更、人を再び置けというのも虫のいい話だ。(しかも、自分たちではコスト負担をしないとまで言っているし)
ま、こうしてアイーンがこき下ろし、こっちの言い分を部長(じぃじ)もほとんど聞かず、私は「ちゃんとしない奴」というレッテルを貼られ、干されてしまったわけである。AKBじゃないけど、サラリーマンも推しや干されはあるからね。
私も私で、こんなクソみたいな部長の政権下では、やってられっかーと思っている(成果を出せば結果として、じぃじにもプラスに働く)ので、じゃあ、干されたまま、仕事をしないでおこうと思っているから、ちょうどいいとさえ思っている。クビにならない程度に、査定が悪くならない程度にしている。
E5系はやぶさ(最高速度320km/h)を時速30km/h以下(ほぼ駅停止前の速度)で走らせるくらいの性能しか出していないくらい、仕事をしていない。
仕事のペースで例えるなら、幕張車両センターで波動運用用途の特急形車両というところだろうか。せいぜい夕方のホームライナー千葉くらいしか定期運転がなく、多客期の定期臨時列車や団体運転しか運用しないような感じだろうか。ま、北長野に廃車回送されない程度に仕事はしますが(苦笑)
ってことで、アイーンはふぐ毒にでも当たることを祈念しております。
登場人物紹介
- おもちゃメガネ…一応私の上司。現在、第二期政権(上司)の真っ最中。無駄に声が大きく、しょっちゅうボヤく。
- 死んだ人…私の同僚。なんかゾンビのように居なくなったかと思えば復活する。仕事ぶりは適当で、周囲からの意見を聞かず暴走する。よって、この人が担当すると失敗する案件が多い。
- ※…アトピーなのかいつもボリボリと掻いている。人と話しながらもボリボリ。発表しながらもボリボリ。仕事を溜め込む癖があるのに、何でも首を突っ込んで自分のところに溜め込む。そのうち溜め込みすぎると、具合が悪くなってさらに遅延というのを毎度繰り返す。
- VB… 前政権(前の上司)である。この人も仕事を溜め込む癖がある。また、上司だが、部下に仕事を振らずに自分でやろうとする癖がある。技術的なことが好きでそ ういう仕事は熱心だが、マネージャーとして、交渉したり、部下を指導・育成することには、あまり感心がなく、意思決定を求めると、ウダウダ言っていつまで も意思決定をしない癖がある。
- おそ松…東京の本社から異動。早い話、使えないから追い出され、同じ居室の子会社に出向になった。ボソボソと喋り、いるのかいないのかわからないくらい存在感がない。名前は仕事ぶりがお粗末だから。
- 窓際…いわゆる窓際族。これといって特徴がない。
- マル…子会社の直採用組の中では一番古いせいか、中間管理職的な立ちふるまいをしている。が、話が長い割に要点がまとまっていない上に途中からヒートアップすると、キーキー甲高く大きな声で言い始める癖がある。
- 婿殿…婿入りした人。私よりも年齢はちょっと上だが、入社は後だし、微妙な関係である。
- ぽんぽこ…タヌキオヤジだから、ぽんぽこ。腹もぽんぽこタヌキ状態で、タヌキ寝入り…いや、マジ寝を会議中にする。元上司であるが、今は外部の会社に出向。
- DV…1ヶ月程度の間だけ、私の職場に配属された人。どうも、前の事業所では協力会社の人にパワハラをしたらしいとの噂。そのせいか、すぐに関係会社へ出向となり、この職場を去った。(確かに電話の相手が協力会社の時はネチネチ責め上げる感じだった。)
- じぃじ…部長。お口くちゃい。人事屋あがりの外様システム部長。なんか、ビジネス書に影響を受けやすく、受け売りが多い。
- SKY…無駄に声が大きくて、すぐにヒートアップする。
- ヨロ…子会社のシステム業務のヘッド。我々は頭脳であるならば、子会社は手足となって実務を行っている。