VBを嫌うおもちゃメガネ

昨日の話。

我々は自分が在席している事業所以外の仕事もするため、労務費を他事業所につけることがある。予算策定の時期なので、こうした労務費の話も出てくる。

一部の人向けに話すならば、我々は飛行援助センターであり、他事業所はリモート空港のような扱いと言えばいいだろうか。もっとも、リモート空港の場合は交通量(飛行機の離発着量)が少ないために航空管制官や航空管制運航情報官を置かない。例えば、八丈島空港は東京飛行援助センターから管制業務を行い、八丈島空港に管制官がいないような話だ。だが、我々の場合は、作業量が多くても1つに寄せ集めてしまっている感はある。ま、最後のは小言だけどね。

仕事をすれば、金を払えというのは当然なので、労務費予算を立てるということは、来期にどんなイベントが想定され、どれだけの時間がかかり、その分のコストを支払えということになる。

おもちゃメガネ「電池マンくん、来期のS事業所の労務費なんだが、コアスイッチの更新工事にどれくらいかかりそう?」

私「私、その件何も聞いていないですし、そもそも工数を見積もれるほど、この分野やってませんし。」

ネットワーク関係は正直、あまり得意ではない分野なのだ。そうは言っても、ある程度のことは理解しているけどね。

どうやら、VBさんは私にS事業所のコアスイッチ更新案件をやらせようと思っているらしい。それはそれで、貴重な機会だから良いのだけど、問題は経験が少ない人員が従事するにあたって、きちんとフォローをするかどうかだと私は思っている。

ここが手薄あるいは手薄だと思う時、人は仕事を受けようとしたがらないものなのだ。

おもちゃメガネ「あー、そうだな…。※ちゃんさー、S事業所の…。」

おもちゃメガネが言い終わるかどうかというところで、※は言う。

※「それは、VBさんに直接聞いたほうが早いのでは。」

おもちゃメガネ「VBさんから、言ってこないんだよなー。こういうこと。」

言ってこないなら聞けばいい。あなたはそういう立場にいて、そういう仕事をしている。必要なら報告を求めて、集約をし、予算を編成すれば良いのである。

先日からこの話は出ていて、あーでもないこーでもないと言っている。

こんなのS事業所担当者であるVBさんに聞けば済む話で、1分もかからないだろう。

おもちゃメガネは「忙しい」が口癖だが、こういうロスが多すぎる。人に聞けば1分もかからないことを、何十分も何時間も逡巡する。

おもちゃメガネが帰り、私と※だけになった。

※「(おもちゃメガネの座席を指差して)これ、VBさんに聞くと思う?」

私「たぶん、聞かないつもりでしょうね。」

※「(ワシワシと頭を掻きながら)そっかー。俺、(VBさんに)聞こうかな~。来期、自分の仕事がどうなるか気になるでしょ?」

私「気にはなりますけど、あの様子だと、そうやって甘やかして手助けすると、ますます自分で聞かなくなります。私は聞いてあげたら負けだと思っています。我慢です。」

※「そっかー。じゃあ、やめとくかー。」

ま、※も※でネットワーク関係の仕事が好きだから、こいつも隙あらば介入しようという魂胆なのだろう。だいたい、君も君で自分のやるべき仕事を一部放置して、おもちゃメガネやヨロさんに迷惑をかけているという自覚がない。

※が余計なことをしないように釘を刺すための一手なのだ。本当に気になっているなら、自分で私は聞くし、聞いた結果を知らないことにしておけばいい。だが、今はそのタイミングではない。今、聞けばVBさんもまた依存してくるからだ。

なによりも、おもちゃメガネとVBさんの間をつなぐ伝書鳩になるつもりなどないのだ。そんなものは二点間で直接やれと言いたい。

登場人物紹介

  • おもちゃメガネ…一応私の上司。現在、第二期政権(上司)の真っ最中。無駄に声が大きく、しょっちゅうボヤく。
  • 死んだ人…私の同僚。なんかゾンビのように居なくなったかと思えば復活する。仕事ぶりは適当で、周囲からの意見を聞かず暴走する。よって、この人が担当すると失敗する案件が多い。
  • ※…アトピーなのかいつもボリボリと掻いている。人と話しながらもボリボリ。発表しながらもボリボリ。仕事を溜め込む癖があるのに、何でも首を突っ込んで自分のところに溜め込む。そのうち溜め込みすぎると、具合が悪くなってさらに遅延というのを毎度繰り返す。
  • VB… 前政権(前の上司)である。この人も仕事を溜め込む癖がある。また、上司だが、部下に仕事を振らずに自分でやろうとする癖がある。技術的なことが好きでそ ういう仕事は熱心だが、マネージャーとして、交渉したり、部下を指導・育成することには、あまり感心がなく、意思決定を求めると、ウダウダ言っていつまで も意思決定をしない癖がある。
  • おそ松…東京の本社から異動。早い話、使えないから追い出され、同じ居室の子会社に出向になった。ボソボソと喋り、いるのかいないのかわからないくらい存在感がない。名前は仕事ぶりがお粗末だから。
  • 窓際…いわゆる窓際族。これといって特徴がない。
  • マル…子会社の直採用組の中では一番古いせいか、中間管理職的な立ちふるまいをしている。が、話が長い割に要点がまとまっていない上に途中からヒートアップすると、キーキー甲高く大きな声で言い始める癖がある。
  • 婿殿…婿入りした人。私よりも年齢はちょっと上だが、入社は後だし、微妙な関係である。
  • ぽんぽこ…タヌキオヤジだから、ぽんぽこ。腹もぽんぽこタヌキ状態で、タヌキ寝入り…いや、マジ寝を会議中にする。元上司であるが、今は外部の会社に出向。
  • DV…1ヶ月程度の間だけ、私の職場に配属された人。どうも、前の事業所では協力会社の人にパワハラをしたらしいとの噂。そのせいか、すぐに関係会社へ出向となり、この職場を去った。(確かに電話の相手が協力会社の時はネチネチ責め上げる感じだった。)
  • じぃじ…部長。お口くちゃい。人事屋あがりの外様システム部長。なんか、ビジネス書に影響を受けやすく、受け売りが多い。
  • SKY…無駄に声が大きくて、すぐにヒートアップする。
  • ヨロ…子会社のシステム業務のヘッド。我々は頭脳であるならば、子会社は手足となって実務を行っている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.