よりにもよって夕方になって、おもちゃメガネのぼやきに捕まってしまった。

おもちゃメガネ「もう少し管理業務を分担したいな～。予算関係とか。」

私「…」（分担したいな～じゃなくて、課長という立場なら、業務分担を決めればいいでしょ。）

おもちゃメガネ「（ニタニタと笑いながら俺に向かって）ね？」

私「やるのはいいですけど、乱暴に割り当てるだけじゃダメですよ。やり方も教えない、情報がどこにあるかもわからないでは、やりようがないですから。この間の話だってそうですが、案外我々はこの辺で予算関連の手続きの話はふわっと聞いているだけで、きちんと教えられてもいませんから。」（あなた、その傾向あるからね。）

おもちゃメガネ「（軽く）わかってるって。まぁ、今年はそういう意味じゃしんどいだろうな…。（死んだ人のデスクを指差して）こいつとか（※のデスクを指差して）こいつとかなんもやらねーもんなー。」（そら、あなたを含む歴代が自分でやったか、教えてこなかったツケでしょ。あと、その2人は知らんがな。）

私「仕事以前にそもそも、きちんと会社に来るという段階で問題ですからねぇ。」

おもちゃメガネ「だろ？こいつ（死んだ人）なんか、ギリギリに来て定時きっちりに帰るし、ちょくちょく休むし。こいつ（※）も、休むし、遅刻常習犯だし。」

私「毎朝の朝礼時にいなくて、終わった頃に来るのが当たり前になっていますからね。決められたこともキッチリ守れないんじゃ、何を言っても説得力ゼロです。あと、体調不良で休むのは人間だから仕方ないものの、日頃が日頃だけに本当にそうなのか？と思います。」

おもちゃメガネ「これで管理職なんだから、（強めの口調で）信じらんないよ。」

私「管理業務以前に自己管理をしっかりなさいという次元ですね…。階段の手すりを持たずに昇降する管理職がいるとか、槍玉に上がりますが、皆さん色々見てますからね。私もさっき、朝礼の話を出しましたけど、気にしていますから。上がそうだと、下もだらけます。もっとひどくなれば、言っても聞かなくなるし、さらにひどくなれば、『あいつの言うことを聞くもんか』となる。さすがに、そのレベルまでは至らないように抑えますが、正直、見ていて良い気分はしないですね。先日の死んだ人のS事業所の件も、当時、係長という立場にありながら、電話交換機工事の立ち会いを一つも手伝わず、難癖をつけてブツブツ言ったような人ですからね。そりゃ、私も腹に据えかねるものがある。よくその口で人に物を頼むな～と思いましたよ。こっちが一番しんどい時に、自分の配下にいる人間のことを手伝わなかったくせに、自分のことはやってくれと。虫がいいにも程がある。」（ほら、これくらいキレとけば黙るだろ。それにしても、我ながらよく一気に言ったもんだな。これ、芝居ならかなりの長台詞だぞｗ）

おもちゃメガネ「まぁ、俺も色々奴にはやられたから、その気持ちはよくわかるよ。遺恨があるということだな。」

私「そうですね。もちろん、仕事ですから、やらなくてはいけないものはやりますけど、あまり良い気分ではやらないと思いますね。」（それがわかったら、仕事の振り方考えといてね～）

おもちゃメガネ「（話を変えて）業務時間管理とかは、彼（婿殿）にやってもらっているし、そういうのを少しずつ分けていこうかな。」

私「うちの伝統でとにかくマニュアルや手順書がない。そして、探しにくいという問題があります。綺麗に書こうとしなくてもいいから、まずは残すということを考えたほうがいいでしょうね。この前の手続きなんかも、（軽く見せようとしながら）こんな風にはメモで残していますよ。」

おもちゃメガネ「（見せようとしたので、店なくて）いいから。そういうのをやっていって少しずつ残せるといいな。うち（の部署、会社）は本当に何も残さないからなぁ。」

私「口伝文化ですからねぇ。」

おもちゃメガネ「まー、それと、『やったことがない』『マニュアルがない』って言い張るような連中もいるからな。T社とかM社とかさ。」

私「ああ、あんなの私に言ったら、『何をふざけたことを言ってるんですか』で終わりですよ。何のために時間を取って引き継ぎをしていたのか。マニュアルがないのは、運用管理を移行したM社の不始末でしょ。そのM社がそんなことを言うなら『ふざけるな』という話です。百歩譲って、やったことが本当になくてわからないなら、開き直るのではなく『すいませんが、この点について教えていただけないでしょうか』と言って尋ねるのが筋というもの。自らの不始末・不手際を棚に上げてこういうことを言うからチェンジされるんだ（委託先を変えられるんだ）」（本日二回目の長台詞でございまぁ～す。橋田壽賀子もビックリだろｗ）

おもちゃメガネ「だよなぁ～。まー、私は優しいからそこまで言わないけどさ。」

私「いえ、言い方はともかく、言うべきことはきちんと言わないとなめられますよ。」

結局、カッコいいことを言っても、言うべきことを言わずにいるから、ダメ管理職が二匹もいて、ダメな委託先にさせちゃうんでしょうが。私が調教しましょうか？（笑）

登場人物紹介

• おもちゃメガネ…一応私の上司。現在、第二期政権（上司）の真っ最中。無駄に声が大きく、しょっちゅうボヤく。
• 死んだ人…私の同僚。なんかゾンビのように居なくなったかと思えば復活する。仕事ぶりは適当で、周囲からの意見を聞かず暴走する。よって、この人が担当すると失敗する案件が多い。
• ※…アトピーなのかいつもボリボリと掻いている。人と話しながらもボリボリ。発表しながらもボリボリ。仕事を溜め込む癖があるのに、何でも首を突っ込んで自分のところに溜め込む。そのうち溜め込みすぎると、具合が悪くなってさらに遅延というのを毎度繰り返す。
• VB… 前政権（前の上司）である。この人も仕事を溜め込む癖がある。また、上司だが、部下に仕事を振らずに自分でやろうとする癖がある。技術的なことが好きでそ ういう仕事は熱心だが、マネージャーとして、交渉したり、部下を指導・育成することには、あまり感心がなく、意思決定を求めると、ウダウダ言っていつまで も意思決定をしない癖がある。
• おそ松…東京の本社から異動。早い話、使えないから追い出され、同じ居室の子会社に出向になった。ボソボソと喋り、いるのかいないのかわからないくらい存在感がない。名前は仕事ぶりがお粗末だから。
• 窓際…いわゆる窓際族。これといって特徴がない。
• マル…子会社の直採用組の中では一番古いせいか、中間管理職的な立ちふるまいをしている。が、話が長い割に要点がまとまっていない上に途中からヒートアップすると、キーキー甲高く大きな声で言い始める癖がある。
• 婿殿…婿入りした人。私よりも年齢はちょっと上だが、入社は後だし、微妙な関係である。
• ぽんぽこ…タヌキオヤジだから、ぽんぽこ。腹もぽんぽこタヌキ状態で、タヌキ寝入り…いや、マジ寝を会議中にする。元上司であるが、今は外部の会社に出向。
• DV…1ヶ月程度の間だけ、私の職場に配属された人。どうも、前の事業所では協力会社の人にパワハラをしたらしいとの噂。そのせいか、すぐに関係会社へ出向となり、この職場を去った。（確かに電話の相手が協力会社の時はネチネチ責め上げる感じだった。）
• じぃじ…部長。お口くちゃい。人事屋あがりの外様システム部長。なんか、ビジネス書に影響を受けやすく、受け売りが多い。
• SKY…無駄に声が大きくて、すぐにヒートアップする。