2015/11/02 ダメ人間の巣窟を観察する日記
今日は月初の第一営業日。何かとバタバタする日である。だが、今日は明日が文化の日で祝日なため、休みも多く、人によっては、「人がつかまらない(休んでいる)」とか、「通常の月初よりも問い合わせが少なくて穏やか」と悲喜こもごもだったりする。
同じ居室にいる子会社のマルが電話でキーキー言っている。
マル「PC台帳に、撤去、回収、返却とか3つもあるけど…(以下略)」
話が長いから聞いている限りこういうことらしい。
パソコンの管理台帳に利用者からパソコンを戻してもらったアクションが撤去、回収、返却と同じ意味のことを異なる表現をしているから、それを統一して欲しいということのようだ。
私が書いても1文なのでが、これをウダウダとやっている。そう2時間近くも。
マル「僕が怒られるんだよ。それを引き受けているのに」
マル「忙しいとかそういう話も聞いてあげているじゃない。それでも、ちゃんとやってくれないのか。」
もうヒートアップした時の母親みたいだ。少なくとも管理職的な立ちふるまいじゃない。
だいたい「自分が怒られているのを受け止めている」なんて恩着せがましく言う必要はない。中間管理職とはそういうものだ。部下の不始末があれば、頭を下げて歩くのは上司の仕事である。
それに、「忙しいというのを話を聞いてあげている」というのも違う。部下の立場からすれば、そういう現状を話した上で、忙しくないように手当てをして欲しいのであって、話を聞いてもらうことに意味があるわけではない。ましてや、それを「してやっている」なんて言うのは間違っている。
電話の相手はS事業所で常駐しているのは、この人だけ。だから、忙しい時でも基本は1人で処理している。
例えば、俺が同じことを言うにしても、
「この台帳に回収とか、返却とか撤去って、似たような表現で3つあるけどさ、これって何か明確に使い分けている?」
みたいに、まずはいきなりガーガー言うんじゃなくて、相手の言い分を聞く。言い分が納得できる話なら、一旦はそこで引き下がればいいし、納得できないならば、
「同じことを示すのに言葉が違うと集計しにくいよね?例えば、Excelでフィルターをかけるときに統一されていたら、一発で集計できて便利だと思う。だから、○○に統一してくれないか。」
自分にもメリットがあることを示しつつ、やってほしいことを明確に伝える。
「今は月初で時間もないだろうから、今月中旬くらいを目処に○○に直していってくれないだろうか。これだと厳しい?問題無さそう?ダメだったら早めに相談して。」
次に仕事の期日を示す。こういう仕事は期限がないと延び延びになる。だが、相手にも相手の都合があるから、最後に確認を取る。最後に止むを得ない事情で期日通りに進まないこともあるだろう。その時に追い詰めるのではなく、「ダメだったら早めに相談して」と一言つけてあげれば、別な手を打てるかもしれないし、この相手が1人しかいない状況だから、逃げ場を残してあげることは大事だと思うのだ。
話は変わって、また違うダメ人間の話。
もうすぐお昼休みという時間に
死んだ人「おもちゃメガネさん、今日、ちょっと用事があるんで帰ります。」
おもちゃメガネ「え?やることあるんじゃないの?」
死んだ人「いえ。今日は特に何もないので。」
おもちゃメガネ「用事って今日じゃないといけない話なの?」
死んだ人「今日じゃなくてもいいんですが…今日のほうが都合が良いので。」
おもちゃメガネ「だったら、こっちはパンパンなんだから、少しは手伝ってよ。言えない用件なの?」
死んだ人「まぁ、プライベートなんで…。」
おもちゃメガネ「…」
死んだ人「じゃ。これで、お先しっつれいしやーす」
そう言って死んだ人はそそくさと帰ってしまった。
※、おもちゃメガネ、婿殿、私、揃いもそろってポカーンである。
おもちゃメガネ「なんだあいつは。」
以下、延々と文句を言う。ヤバイ。これで社食で一緒になると、メシを食いながら延々と愚痴を聞くハメになる。
そうなると、メシは美味くないし、無駄に時間は取られる。ここは早くメシに出るべきか、それとも様子を見て確実に回避するようにするかという問題である。
今日は祝日との間(はざま)で人も少ないだろうし、社食の混雑は通常よりも少ないと判断して、早く出て早く食べ終わる作戦に出た。
私が食べ終わる頃におもちゃメガネはやってきて、
おもちゃメガネ「ああ、食べ終わりか…。」
と言って、別なところに向かった。
ギリギリのランチタイム攻防戦は今日も私の的確な読みで勝利したのであった。
おもちゃメガネの言い分はすごくわかる。正答な理由もなく、仕事を早退するなんてあってはいけないことだろう。
だが、おもちゃメガネも食い下がっていたとはいえ、そこで帰してしまうのも問題だし、その後、グチグチ言われてもどうにもならないよね。
私が担当していた大きな仕事の時、死んだ人はチームのリーダーだったのだが、フォローを全くすることがなく、結局、私ともっと上の職位である課長が仕事を担当してくれて、週休1日は確保することができた。
本来なら、もっと下の職位である死んだ人がカバーをすべきなのに、この人は肝心な時には逃げてしまい、周囲にぶん投げてしまう癖がある。
こうなると、死んだ人は存在しないものとして扱うか、軽い仕事でもやらせるか、はたまた矯正するかのどれかになると思う。ここは、おもちゃメガネも腹をくくって、どの選択をするか決めなければいけないだろう。
登場人物紹介
- おもちゃメガネ…一応私の上司。現在、第二期政権(上司)の真っ最中。無駄に声が大きく、しょっちゅうボヤく。
- 死んだ人…私の同僚。なんかゾンビのように居なくなったかと思えば復活する。仕事ぶりは適当で、周囲からの意見を聞かず暴走する。よって、この人が担当すると失敗する案件が多い。
- ※…アトピーなのかいつもボリボリと掻いている。人と話しながらもボリボリ。発表しながらもボリボリ。仕事を溜め込む癖があるのに、何でも首を突っ込んで自分のところに溜め込む。そのうち溜め込みすぎると、具合が悪くなってさらに遅延というのを毎度繰り返す。
- VB… 前政権(前の上司)である。この人も仕事を溜め込む癖がある。また、上司だが、部下に仕事を振らずに自分でやろうとする癖がある。技術的なことが好きでそ ういう仕事は熱心だが、マネージャーとして、交渉したり、部下を指導・育成することには、あまり感心がなく、意思決定を求めると、ウダウダ言っていつまで も意思決定をしない癖がある。
- おそ松…東京の本社から異動。早い話、使えないから追い出され、同じ居室の子会社に出向になった。ボソボソと喋り、いるのかいないのかわからないくらい存在感がない。名前は仕事ぶりがお粗末だから。
- 窓際…いわゆる窓際族。これといって特徴がない。
- マル…子会社の直採用組の中では一番古いせいか、中間管理職的な立ちふるまいをしている。が、話が長い割に要点がまとまっていない上に途中からヒートアップすると、キーキー甲高く大きな声で言い始める癖がある。
- 婿殿…婿入りした人。私よりも年齢はちょっと上だが、入社は後だし、微妙な関係である。