児童も先生も(親も)問題

先生の気持ちもわかる。だが、これを過剰に擁護することもできない。

「バカなんじゃないか」小2担任が学級通信で児童を非難
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101026-00000504-san-soci

いじめ男児を学級通信で非難 2ちゃんでは教諭に共感相次ぐ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101026-00000004-jct-soci

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この先生を擁護する意見もネット上にはあると聞いて久々に記事を書こうと思った。

この先生は、何とかいじめを止めたかったのだろう。いじめを認めようともしない教員・学校に比べれば、問題に向き合おうとした点は良いと思う。その点は評価しよう。

だが、「バかじゃないか」「相当な心の病を抱えているとしか言いようがない」と学級通信に書くのはやはりよろしくない。

これでは、学級通信というメディアを使って一方的に(反論の余地さえ与えず)非難し、しかも「心の病」なんて軽々しく使えば、本当にそうした病で苦しむ方に対しても無配慮だと思う。

本当に精神疾患を疑うなら保護者と直接話すべきだろうしね。

でね、もっと心配なのは、この先生を擁護する声が結構あるとか。

いやさ、確かに完全に悪いとは言えないし、正義感から出た部分もあるだろう。ここは酌量の余地がある。

だけどさ、子供たちにとって大人(先生)って絶対な存在なんだよ。どうしようもないクソガキもいるだろうけどさ。

その大人が子供の人格を傷つけるような発言をしていいわけがない。

なので、手放しに擁護するのも間違ってるんじゃないかと思う。

今日のニュースで、お母さんにプレゼントしようと編んでいたマフラーで首をつって自殺した女の子(12)がいじめが原因で自殺したと父親が訴えるというニュースもあった。

自殺 群馬・桐生で小6女児 「いじめが原因」と父親
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101025-00000024-maip-soci

この学級の担任も何もしていなかったわけではなかったが、当の本人にとっては、何も手を差し伸べられなかったと感じたのかもしれない。

そう考えると、先のニュースの先生を声高に責めるのも違うような気もする。方法は正しくないかもしれないが、いじめられた児童にとっては、「何とかしてくれてる」というメッセージになったのではないだろうか。

大人の立場では、「学校で何かあったら、学校に行かなきゃいい」とか「大きくなればどうにでもなる」とか思っちゃうけど、子供の時は、学校って大きな比率を占める世界だし、親を心配させたくないと思えば相談することもできなかったりする。

それくらい、子供たちにとっては、重大なことなんだよね。自分がそうだったから。

大人なら、会社で嫌がらせをされていたら、訴えるということも、刑事告訴することも、会社を辞めるということも、引っ越すということもできるけど、子供には難しいからね。

どちらの学校も平静を取り戻して、子供たちが元気に育って欲しいものです。

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