なぜTwitterでのキャンペーンで失敗するのか

企業のTwitterアカウントでしばしば

「キャンペーンやってるのに人が集まらない」

という、ツイートを見かける。

企業担当者は「うちはフォロワーが多いのに…なぜ?」と思っていることも多い。大事なのは質だと私は思う。

1.フォロワー数幻想

 フォロワーが多い=人気がある&TLで見てくれる人が多い…というのは幻想。

 確かにリムーブされていないから嫌われてはいないだろう。だが、好意的と判断するのは早計だ。

 フォローする側にとっては、「毒でも薬でもないね…」という程度かもしれない。

2.日ごろのお付き合いはしてますか?

 フォロワーとのツイートはしていますか?

 挨拶ツイートで「おはようございます。今日は暑いですね。みなさんもこんな日は当店の…」なんて書くことがあると思います。

 それにフォロワーが「おはよ~」と返してくれることもあるでしょう。ここで、きちんとお返事を返していますか?一人ひとりには無理なら、何人かまとめてでも挨拶を返す。これだけでも印象は違います。

 あなたのツイートに何らかの何か返事をくれるかもしれません。これに答えていますか?世間話の積み重ねは大事です。

 こうした非営業トークで、「この人オモシロイね」「いい人だね」と思ってくれないと、購買行動には結びつかないと思います。

 とある集まりで、「○○さん(企業アカウント名)ってクールだよね。」という話が出て、「そうそう。」って話がありました。

 「クール=カッコいい」ではなく、「冷たいよね」という意味ですね。あんまりリアクションもないし、質問だと答えは返してくれるけど、仕事じゃない話題には関与してくれないよね…ってニュアンスを含んでいると思います。

 営業トーク以外で関係性をいかに作れるかは大事なことだと思います。

3.担当者のキャラは出てますか?

 企業として、会社のオフィシャル情報を淡々と流すのか、交流を中心にするのか、方針は定まっていますか?

 交流重視なら、担当者のキャラは出ていますか?

 会社の看板を背負っているので、発言内容には注意する必要があります。ライバルの批判、悪口の類はタブーでしょう。ですが、だからと言って、当たり障りのないことを言う相手とあなたは友達になれますか?どこかで壁を感じませんか?

 担当者にある程度、自由にやらせる風土がないと、担当者も息苦しいし、ツイートも面白みがないでしょうね。ある程度の裁量は与えたほうがいいと思います。

4.客層とフォロワー層がマッチしてますか?

 意外とこのギャップがあるケースもありますね…。ただ、フォロワー層をコントロールするのは難しいですが。

 ツイートしている時間帯がデータイムばかりで、一般のサラリーマン、OLにアプローチできていないということはないですか?

 サラリーマンは昼間にTwitterを見れるでしょうか? 自宅に帰ってからか、朝夕の移動中の電車、昼休みくらいじゃないでしょうか。

5.お互い様の精神(WIN-WINの関係)でツイートしていますか?

 企業担当者は他の企業と交流を持ってますか?

 相手の会社が何かキャンペーンの告知をしたら、RTで拡散してあげましょう。

 逆に自分が何かキャンペーンをする時にはRTで拡散し返してくれることでしょう。

 「同業他社の宣伝を手伝うなんて、敵に塩を送るようなもの」と思うなら、異なる業界でこれをやってもいいと思います。

 企業だけでなく、個人でも何かイベントやUST、ねとらじ等を行っているなら、参加したり、RTで拡散してあげましょう。感謝してくれるでしょうし、そういう相手に徐々に好意的になると思います。

 失敗しているキャンペーンってRTされて見かけることが少ないように思えます。フォロー数の多い人はTLに表示されるのが、ほんの一瞬ということもありますから、何度も流れてやっと認知されます。

 だからと言って、何度も同じことを発信しても、フォロワー数の少ないユーザーにとっては、「この人宣伝ばかり」とマイナスの印象を与えます。

 だから、誰かにRTしてもらうことが大事なんです。そうすれば、RTした人が勝手に(善意で)やっているわけですから。

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 ソーシャルメディアは個と個のお付き合い。企業の看板はあるけど、「どうやってお友達を増やすか」「どれだけ深い仲になれるか」だと思います。

 ツイートに付き合ってくれるだけでも御の字。そこからアクションを起こすのには、結構なエネルギーがいります。

 結果を出すために焦る前に、まずは絆を作ることが大事だと思います。

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