来年度の話と本音がチラリ
久々に会社の話でも。
時期が時期なので、来年度の話を夕方、おもちゃメガネとする。目標項目やその表現を注意しないと達成不能なことを書いても、後で未達成=減点となるのがオチだからね。
その話題の後に、本社の話題も。各地から仕入れた情報を時々交換して、向こうの動向を知る。
「○○が××に出向。」
「この人を出したら、大幅な戦力ダウンになる。何を考えているんだ?」
「△△さんくらいだな。まともな話をできるのは…。」
などとね。かなり前から実務ができる人が少なくて先細り傾向が鮮明になっているのは明白だった。
「そういや、今年の人事異動はかなり情報が遅れてる。どうも人事がかなりもたついているようだ。同じ部の○○さんの内示は通常、半月前に出るが、これもズレ込んでた。住居の確保が大変みたいだ。」
社内の混乱源は人事だったのか。相変わらず無能だ。
今度は自部署の人繰りや予算の話。予算カットが出てきて、もはや絞れる項目がない。乾いた雑巾をさらに絞ってカットせよ…これが偽らざる現状。
もはや最後の段階…人員に手をつけるしかなくなった。社員を他部署に出すことも、首を切るのも難しい。請負や派遣を減らすしか方法がなかった。少し先のスパンで考えると手放したくなかったのだが…。もはや八方塞がりの状況で選択肢がなかった。
話が進む。
「うちの部署も問題ですが、うちの会社自体大丈夫なんですか?」
私の目には末期症状に見えた。従業員…特に社員に蔓延する閉塞感、多発する事故、財務状況、事業戦略、同業他社との比較、社外からの評価などを見ても一流企業のつもりでいる従業員とその周囲だが、現実には五流企業くらいに成り下がっていると感じていた。
「今は批判が許されない状況になっている。」
珍しく本音が出た。立場上、普段は言ってはいけないことだからね。
私も数年前の出来事が出てくる。他社との合併…その影響で自部署が吹き飛ぶ可能性があること。その時、我々は生き残って行けるのか?その前には部門まるごと分社化という話も出ていた。
分社化されれば、今までのように自社内を相手に仕事をしていたのでは他のベンダーに負けてしまう。いつ本体企業から切り離されてもおかしくはない。
そうなったら、会社や部署を案じる前に個々人が食っていけるかどうかのレベルの話になっていく。
「うちの職場の連中で外でも通用する人は、かなり限られるな。」
残念ながら、それは紛れも無い事実だ。
「外に目を向けて、世間を知り、他と互角以上にならなければ渡っていけない。社外活動に参加させてあげたいが、今は余力がないからな…。」
どうやら私に武者修行をさせたいようだが、人手が足りない状況でままならないようだ。それだけでなく、外とパイプを作って、何かあった場合に他の会社に行けるように、顔と名前を売っておくというリスクヘッジの意味もあるのだろう。
以前、こんな発言もしてたっけ。
「電池マンくんが、他の会社からヘッドハンティングされるなら、それを止めるつもりはない。それでキャリアアップできるなら見送るし、そうなるくらいになって欲しい。」
これは、景気のいい頃の発言だから、自社がどうこうと言うよりも私がそうなるくらい成長して欲しいと純粋に思っての発言だろう。これを聞いたときは素直にありがたいと思った。
昨日は、
「こんな体たらくなところで燻っているよりも、外に出て力を発揮できるならそのほうがいい。」
と。先細りし、沈み行く泥舟にいるよりも早く脱出できるなら脱出しなさい。そう言っているようのものだろう。
そんな本音も見え隠れした夕方の一時でした。